嘘
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「恋次ってば…まだ寝ちゃダメ」
あたしは隣で目を閉じた恋次の髪を引っ張る。
だけど
「お前は明日非番でも俺は隊務があんだよ」
そう言って取り合ってくれない恋次に、あたしは言った。
「大丈夫だよ、隊長に頼んでおいたから」
「…何を」
おそるおそると言った感じで恋次が訊き返してくる。
「今日は恋次と愛を確かめ合うので、明日恋次が遅刻しても大目に見てあげて下さい」
あたしの答えに恋次は目を見開いた後、盛大にため息をついた。
「――で?」
「遅刻してもよいが、その時に自分の机があると思うな」
朽木隊長の口調を真似て答えたら、恋次は布団を頭までかぶった。
「絶対寝る!」
「えー恋次ぃ~」
あたしもその布団にもぐりこむ。
「頼むから寝かせてくれ!」
「だめっ」
――さてその後…恋次に安眠が訪れたかどうかは、また別のお話。
(14,1,27)
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