キスをする場所10のお題
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
トントントン、とリズミカルな包丁の音が夕暮れのキッチンに響く。
煮込み料理の甘い香りが、部屋いっぱいに充満していた。
エプロン姿の可那子の後ろ姿を、杉浦はダイニングテーブルから頬杖をついて眺めていた。
(平和だなあ…)
ふと吸い寄せられるように立ち上がり、音もなく可那子の背後に忍び寄る。
「いい匂い。今日は何?」
「わっ、びっくりしたぁ…」
背後からギュッと抱きつくと、可那子の身体が少しだけ跳ねた。
杉浦はそのまま彼女の肩に顎を乗せ、猫のように甘える。
「ハンバーグだよ。文也の好きな」
「やった。…ねえ、味見させて」
「まだ煮込み途中だよ?ソースならいいけど…」
可那子が小皿にソースを掬って差し出そうとした、その時。
杉浦はソースではなく、可那子の首筋に顔を埋めた。
「!?文也っ、くすぐったい…!」
「ん、こっちの味見」
「もう…邪魔しないでよぉ」
困ったように笑いながらも、可那子は料理の手を止めて、腰に回された杉浦の手に自分の手を重ねる。
キッチンの温かい空気と、愛おしい人の体温。
杉浦は可那子の頬にちゅっと音を立ててキスを落とすと、「楽しみにしてる」と囁いてから離れた。
(キッチンで)
7/7ページ
