ひとりの男として
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可那子と白哉は幼なじみ。
貴族同士の家の付き合いもあり、可那子は少し年上の白哉を兄様と呼び幼少時代からとても仲良く過ごしていた。
毎年1月30日に、可那子は白哉の誕生日を祝う。
当然のことだが31日は朽木家で盛大に祝われるため、主役である白哉が抜け出すわけには行かない。
貴族の集まりがあまり好きではない可那子がだったら30日に祝いたいと言い、白哉もそれを了承したため、その時からは1月30日が可那子にとっての白哉の誕生日となっていた。
「兄様」
「可那子か、どうした」
今年も白哉の誕生日が近付いてきたある日、可那子は朽木家を訪ねた。
「実はね、30日なんだけど…父様に頼まれて出かけなきゃいけなくなったの。たぶん帰りは遅くなるから、今年は31日にお邪魔させてもらうね」
「そうか、それなら仕方ないな」
申し訳なさそうに言う可那子にしかし白哉はひとことだけ返し、
「では、31日にな」
そう言って邸の中へ戻ってしまう。
ちぇ、もう少し残念そうにしてくれてもいいのにな、と白哉の反応を少し残念に思いながらも、まぁ付き合ってるわけじゃないんだし当たり前か、と自分を納得させ可那子は帰路についた。
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