堂島大吾⑦
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初めて会ったその日に、堂島さんはあたしをアフターに誘った。
それ以来店に来るたびにあたしを指名、その後アフターへという流れがいつの間にか普通になっていた。
「…何、考えてる?」
「ここのとこ、疑問に思ってることがあって」
首もとに顔を埋めたまま訊かれ、そう答えたらファスナーを下ろす手が止まった。
「疑問?」
「なんで泣く子も黙るやくざの親分さんともあろう人が、こんなどこにでもいるようなキャバ嬢を飽きもせず抱くんだろうって」
すると堂島さんは驚いた様子で顔を上げた後、ふっと笑う。
そして返された思ってもいなかった答えに、今度はあたしが驚く番だった。
「俺もヤクザの前にひとりの男だからな。抱きたい女くらい自分で選ぶさ」
「それって…」
「できれば専属になってほしいくらいなんだがな」
どういう意味?と訊く前にそう言われ、あたしはなぜかあさってな問いを投げかけた。
「…東城会の?」
「馬鹿、なんでそうなる」
すると堂島さんは呆れたように言う。
そしてあたしの顔を覗き込み重ねるだけの口づけをくれたあと、小さく囁いた。
「俺の、だ。当然だろ?もちろん身も心もってのが理想だけどな」
堂島さんの気持ちはすごく嬉しかったけど、同時にすごく申し訳ないと思った。
「あたし…アフターってただの仕事だと思ってたから、そんな風に考えたこと今までなかった…」
けれど堂島さんは、そんなこと気にする様子もなく相変わらずやわらかな表情のまま問いを投げかけてくる。
「俺がお前に逢いに行くのは迷惑か?」
「ううん、いつも指名してくれて嬉しい」
「俺のセックスはよくないか?」
「――…っ、」
ふたつ目の質問があまりにも直球すぎて顔が熱くなるけど、あたしは即答で首を振った。
堂島さんとのセックスは、むしろたぶん、今まで経験した中で一番いいから。
「そうか、だったら今さら焦らねえよ。でもなるべく早めに考えてみてくれ」
そう言われ頷くと、堂島さんはもう一度あたしに口づけた。
中途半端だったファスナーを下ろし肩からドレスを落とすと、慣れた手つきで下着を脱がしながら堂島さんはあたしをベッドに押し倒す。
そして中断させてしまったコトの続きを求めるように、露わになった胸に唇を寄せた。
(18,1,23)
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