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お前の好きにしろ、というメッセージ付きでマンションは渋澤から可那子へと名義変更されていた。
加えてとんでもない額面の可那子名義の通帳。
ただ愕然とする可那子に、組員の男は渋澤の遺した言葉を静かに告げた。
自由に生きろ、と。
「渋澤さんのいない世界に自由なんてない…!」
可那子は叫び、そして泣き崩れた。
しかし組員たちの働きにより、渋澤の後を追うことだけはさせてもらえなかった。
あなたには親父の分まで幸せに生きて欲しいんです…!
渋澤が可愛がっていた子どもたちにそう言われてしまっては、無碍にすることもできない。
だったら渋澤と過ごしたこの部屋で生きていこう、と可那子は決めたのだった。
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