sweet holiday
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三島財閥頭首の座に就き、日々激務をこなしている仁。
当然休みなどなく、自分の部屋に帰ることはおろか恋人に逢うことすらままならない。
そんな中訪れた完全オフの明日。
何があっても絶対に仕事はしないと心に決め、仁は頭首執務室を出た。
向かうは最愛の恋人、ナーナのもと。
ホテルを取ろうかと言った仁に『仁の部屋がいい』と言ったナーナとは、この本社ビルのエントランスで待ち合わせていた。
「お疲れさま、仁」
仁の姿を見つけて嬉しそうに走り寄って来るナーナに、仁も仕事中には決して見せない優しい笑みをこぼす。
二人きりの時間を邪魔されたくないという理由から運転手付きの車を断った仁は、ナーナの肩を抱いて歩き出した。
たどり着いた仁のマンション。
その部屋の入口で、ナーナは足を止めた。
久しぶりの仁の部屋、仁の匂いに包まれるだけで嬉しくなる。
「どうした?」
「ううん、なんでもない。おなか空いたでしょ、すぐご飯作るね」
「ああ、俺も手伝う」
あまり帰って来れない部屋の空っぽの冷蔵庫には、買ってきたばかりの食材が並んだ。
「仁、これちょっと味見て」
「ん?…うん、うまい」
「やった!」
実際のところ料理は仁の方が上手いが、もちろん仁は決してそれを驕ったりはしない。
ただ少しでも仁に追い付きたくて、ナーナは日々練習を積み重ねていた。
嬉しそうなナーナに、身を屈めた仁がひとつキスを落とす。
「ナーナの方が美味そうだけど、今はまだ我慢しとく」
「もう、仁ってば」
冗談ぽく笑って言う仁と、仁の言葉に頬を染めるナーナ。
二人は楽しそうに料理を作り、その後楽しく食事をした。
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