⑤
夢小説設定
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お互いを求め合い気持ちを確かめ合ったふたりの、心穏やかな日々が続いていた。
護るものができたグリムジョーは、破壊のためだけじゃなく生きることが出来るようになった。
可那子はそんなグリムジョーの傍でただ静かに日々を送る。
甘い愛の言葉など囁くような男じゃない。
そんなことは可那子も理解していたし、言葉などなくても充分愛を、優しさを感じることが出来た。
だから言葉など求めず、可那子もまたグリムジョーを抱きしめ返すことで気持ちを表していた。
夜は抱き合い、虚夜宮の外側に面した窓から差し込む月明かりにふたり包まれて眠る。
名を呼ばれ、抱かれ抱き合って眠る幸せを、可那子は日々実感していた。
そんなある日、小さな事件が起こる。
「…何だ、それは」
驚きに見開かれたグリムジョーの視線は、可那子の両脇に交互に注がれていた。
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