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「ごめんね、ふたりとも…今日は遊んであげられない…」
いつもグリムジョーと可那子が眠るベッドでその日の昼過ぎ…可那子と共に目覚めた桜介と蘭丸は、既に全てを理解しているようだった。
「うん…」
可那子の言葉に優しく、しかし少し寂しげに笑んだふたりは素直に返事をする。
「愛してる、ふたりとも…」
ふたりを抱きしめる可那子の声が震える。
「ぼくら、今日はリリネットと遊ぶんだ!だから可那子は…、ね」
しかしそれには気付かないふりで桜介がにこりと笑い、ふたりで可那子の頬に口付けた。
「あの子たちにまで気を遣わせて…あたし、ほんとにダメだね…」
振り返らずに部屋を出て行くふたりを見送り、立ち上がった可那子は自嘲気味に呟いた。
「今は何も考えんな。…今日だけだ」
グリムジョーはそんな可那子を後ろから抱きしめる。
そして、そうだね…とグリムジョーに体を預けながら小さく答える可那子に、どうしてほしいかと問いかけた。
質問の意味を読み取れなかった可那子がグリムジョーの腕の中で振り返ろうとするが、グリムジョーはそれをさせず
「抱きしめて欲しいと言うなら抱きしめてやる。抱いて欲しいと言うなら抱いてやる。やっぱりひとりになりてえと言うなら――…それでもいい」
可那子を後ろから抱きしめたまま、言う。
「…お前の、望みを言え」
「離さないで、抱いていて…?グリムジョーを感じていたいの…。ひとりになったらきっと、泣いてしまうから…」
ようやく力の緩められたグリムジョーの腕の中で振り返り、可那子は小さく笑みを浮かべながらグリムジョーを見上げた。
見上げる濃茶色の瞳に吸い寄せられるように、見下ろす花浅葱色の瞳が、揺れて…近付く。
その距離がゼロになった時、頬に触れる指先の冷たさと唇に触れるその熱さに、可那子はぞくりとした快感を覚える。
「…っふ…は、ぁ…っ」
舌が差し込まれると、可那子は切なげに吐息をこぼしながらそれに応えた。
グリムジョーは片腕で腰を強く抱き、さらに深く口づける。
「ん…っく、は…っ」
可那子の腕がグリムジョーの首に回されると、グリムジョーは可那子を抱き上げその体をベッドへと運んだ。
唇を重ねたまま体を横たえた可那子の死覇装をはだけさせると、首から胸もとへと手を滑らせる。
可那子の体がぴくんと跳ね、グリムジョーは一度唇を離し、また軽く重ねた。
そうした後名残惜しそうに離れた唇は、可那子の鎖骨から首すじへと滑っていく。
「グリム、ジョー…」
僅かな痛みと共に咲いた紅い華に舌を這わせると、可那子がグリムジョーの頭を抱えるように抱きしめた。
「ね…もう、きて…?」
顔を上げ可那子を見つめるグリムジョーの、今度は死覇装の中へ可那子は腕を伸ばした。
「大丈夫だから…お願い…!」
濡れた瞳で見上げ、切なげに訴える。
グリムジョーは何も言わず可那子の死覇装のスカートに手を潜らせ、下着を剥ぎ取った。
そして可那子の脚を割りながら自身の死覇装を緩め、その中心に既に熱を持った屹立をひと息に埋め込んだ。
「あ…は、ぁあ…っ!」
背を弓なりに反らし声を上げる可那子の腰を掴み、深く、奥まで突き入れながら激しく抽挿を繰り返す。
最奥を突かれるたびに可那子は切なげに啼き、グリムジョーを逃がさないようにときつく締めつける。
「…っ」
いつもより強く感じられるその締めつけにグリムジョーが息を漏らした時、可那子はグリムジョーに腕を伸ばし
「もっと…ね、グリムジョー…もっと深く…お願い、何も考えられなくして…っ!」
更にグリムジョーを求め、懇願した。
一瞬目を見開き可那子を見たグリムジョーだったが、すぐに目を細めると、そうか、そうだよな…と抱き寄せられるままに身を屈め、可那子の腰に腕を回した。
気丈に振る舞ってはいてもやはり相当に不安なんだと、それが当然だと、グリムジョーは理解した。
「や…、グリムジョー、あ、んぅ…ん、グリム、ジョー…」
うわ言のようにその名を呼びながら可那子はグリムジョーを求め、グリムジョーはそんな可那子が気を失うまで抱き続けた。
そしてグリムジョーはそのぬくもりを、祈るような気持ちで抱きしめた…。
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