柏木修
夢小説設定
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「Trick or Treat!」
「……」
「…あれ?」
「…、トリック…?」
「え、うそ、柏木さんもしかしてハロウィン…知らない?」
まあ確かにお菓子なんて期待してなかったし、だからちょっと仕事の邪魔して帰ろうくらいに思ってたのに――…
まさかハロウィンを知らないなんて想定外だよ!
とちょっぴり衝撃を受けてたら、
「それは楽しいのか?」
柏木さんが真剣な顔で訊いてくる。
「楽しい、と思うよ?」
あたしはそう答えて、ハロウィンについて簡単に説明した。
「あ、でもこういうのって好きずきだし、あたしも仮装とかまでするわけじゃないし、ちょっとしたノリっていうか…」
「だが、お前は俺とハロウィンをしたかったんだろう?」
「…、うん」
一応ごまかしてはみたけど、柏木さんにそう訊かれたあたしは小さく頷いて…正直に言えば、と付け足す。
すると柏木さんはあくまで真剣に続けた。
「なにも若者ぶりたいわけじゃないが、俺はお前が楽しいと思うことならなんだってしてやりたいと思っている」
「柏木さん…」
ハロウィンは来年だってあるんだしその言葉だけで充分だったのに、その後おかしな話だが…と前置きした柏木さんはハロウィンのやり直しを提案してくれた。
***
「ハッピー、ハロウィン…と言うんだったよな」
次のデートの時少し照れくさそうにそう言って手渡されたのは、小さなブーケとたくさんのチョコレート菓子。
嬉しくて飛び上がりそうになってたら、柏木さんがふと口を開く。
「でもよく考えたら、お前にならいたずらされてもよかったのかもしれないな」
「ダメだよ、これは返さないからね!」
あたしは慌ててさっきもらったプレゼントを背中に隠した。
だけどそう言いながらも、柏木さんのどこか色気ある笑みにイケナイ想像をしちゃって顔が熱かったのは、内緒。
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