堂島大吾②
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「腹減ったな、ラーメンでも食いに行くか」
「えっ!?」
「なんだよ、何かおかしいこと言ったか?」
「いえ、大吾さんもラーメンとか食べるんだなぁって思って」
「…お前は俺を何だと思ってるんだ?」
「何って、東城会の六代目…」
「そうじゃない、俺だって生まれた時から大人だったわけじゃないってことだ」
「そんなこと知ってますよぉ、神室西高野球部を救った院卒の英雄だってことくらい!」
「!?」
「で、ひとりのプロ野球選手を救った友達思いの優しい人だってことも…」
「ちょっと待て!お前それ誰に聞いたんだ!」
「んー、元プロ野球選手?」
「――…、辰雄…!」
「すごく嬉しそうに話してくれましたよ、なんだかあたしも誇らしくなりました」
「いや…救ってもらったのは俺の方だ」
「どういうことですか?」
「救ったなんておこがましいこと言えねえよ。あいつには…神室町を救ってもらったんだからな」
「そう、なんですか?」
「ああ、あいつには…いやあいつだけでなく…俺は色んな人に返せない程のでかい借りがある」
「そういう大吾さんの歩いてきた道、みたいなものを…あたしはもっと知りたいです」
「そんな大層な道を歩いてきたわけじゃないぞ?」
「かっこいい話を聞きたいんじゃないんです。大吾さんから、聞きたいんです」
「…そうだな。お前だけは俺のこと、知る権利があるよな」
「大吾さん…」
「ま、時間はたっぷりあるから…少しずつ、な」
「はい…!」
(14,7,31)
1/1ページ