06:久々に会って
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「ごめんね、先に謝っとくよ」
可那子の服を脱がしながら、品田が言う。
「なに、を…?」
品田の服を脱がしながら、可那子が訊く。
「たぶん、抑えきかない。無理させたらごめん…」
答えながら品田は、可那子の胸もとに顔を埋めた。
遠距離恋愛のふたり。
逢うのは2か月ぶり、可那子にとっては久しぶりの錦栄町だった。
風俗ライターを辞めて他の仕事に就き、アパートも借りた品田。
しかしふたりが抱き合うのは、いつものプレハブ小屋だった。
声を気にすることなく自由に抱き合える部分が、可那子のお気に入りだったから。
「ああんっ!」
痛々しいほど立ち上がった胸の先端を摘み上げられ、可那子は声を上げた。
浮き上がった腰に腕を回され、首すじから鎖骨、その摘み上げた先端へと舌が滑るだけで、可那子の体をぞくぞくとした快感が走り抜ける。
無意識に擦り合わされた太ももに品田が手を這わせた時、可那子はその手を握り濡れた瞳を向けた。
「ね、もう挿れて辰雄…」
「、でも…大丈夫?」
確かに、早く繋がりたいのは品田も同じ。
しかし今のところまだ多少の理性は働いている。
愛撫もなしに挿入することは、可那子の負担になりかねない。
すると可那子は小さく笑い、
「平気。抑えきかないのは、辰雄だけじゃないよ」
そう言いながら、握った品田の手を自分の中心へと持っていく。
「ほんとだ。…すごいね」
既に熱くとろけたそこに触れた品田は、嬉しそうに笑った。
「ふ、あ、あぁ…っ!」
ゆっくりと自分の中が満たされていくのがたまらなく気持ちよくて、可那子は眉根を寄せ切なげに声をもらした。
「可那子ちゃんの中、相変わらずきつくてめちゃくちゃ気持ちいい…!」
品田はそんな可那子の体を強く抱きしめた後、自分を包み込み射精感を煽ってくる熱に抗うように腰を打ち付け始めた。
「ああっ!や、いきなり激し、や、あんっ、あっ、あぁ…っ!」
がつがつと突き込まれ、苦しそうに声を上げる可那子。
しかし可那子の中は、品田をきつく締めつけ離そうとしない。
品田の理性は、この辺りで限界だった。
「ほんとに…、ごめん」
小さく呟いた品田は、更に奥を求め可那子の中を激しく突き捏ね始める。
「あぁ、あ、あ…っ!や、辰、雄…っ、ああぁ…っ!!」
可那子の嬌声と肌のぶつかる音が、いやらしい水音をかき消した。
***
「みず…」
ここに来る時買って来たミネラルウォーターが入った袋は、玄関を入った辺りに投げ出されたままになっていた。
軋む体を反転させ、袋に手を伸ばす可那子。
「きゃ」
「まだ、ダメ」
その体を捕まえた品田は、
「辰雄、待…っ、あ、んん…っ!」
そのまま後ろから、自身をねじ込んだ。
声を上げた可那子の白い背中が反り返る。
そこに口づけを落としつつ品田は、間髪入れず抽挿を始めた。
「や、もう…壊れ、ちゃう…っ」
「うそ。まだまだ…平気、でしょ?」
「や、あん…っ!あ、辰雄、や、あぁ…っ!」
「大好きだよ、可那子ちゃん…っ」
「っ、あたし、も…っ大、好き…っ!」
理性を失った品田に、可那子のそれも徐々に奪い取られていく。
ふたりは飽きることなくいつまでも――…お互いを強く、求め合った。
久々に会って
(15,2,14)
1/1ページ