14:他人と仲良くしてたので
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「大吾さんに送ってもらったのですか?」
今日は食事に行く約束で、仕事が早く終わったからと白峯会の会長室へとやって来た可那子に峯が訊いた。
「はい、途中で会って…峯さんの所へ行くと言ったら通り道だから、と…」
部屋の入口でそう答える可那子の顔の横に峯の腕がすっと伸ばされ、一気に距離が近くなる。
「あなたは、誰のものですか?」
「…え?」
可那子を紹介してくれたのは他ならぬ大吾なのだからその大吾が可那子に手を出すとは思えないし、可那子も自分に好意を抱いてくれていると思っていた。
だから大吾に嫉妬するのは間違っていると頭では分かっているつもりだったのだが、峯らしくなく考えるより先に行動に出てしまっていた。
「いくら大吾さんといえど、他の男の車に簡単に乗られるのは面白くありません」
「峯、さ…」
しかしそこであることに気付いた峯は、可那子の後ろのドアについた手を引きながらどこか哀しげに笑って言った。
「もちろん、俺のものになるつもりがないのならそれで結構ですが」
「そんなこと!…そんなこと、ないです…」
峯の言葉を慌てて否定し、恥ずかしそうに俯く可那子。
「では、あなたが分からせてください。あなたは、俺のものなのだと」
そう言って峯は、入口の鍵をかけ目の前の体を抱き上げてソファへと移動した。
「え!?あ、あの峯さん…っ」
服をはだけられ戸惑う可那子だったが、峯は構わずその白い肌に口づけを落とし自らのネクタイを抜いた。
与えられる優しい愛撫とボタンの外れたシャツから覗く色気ある峯の素肌に魅了され、可那子の理性は少しずつ奪われていく。
スカートの下、下着を抜き取られたそこは既にとろけ、峯の指を濡らした。
「あ…っ、あぁ、や、あ…、あぁ…っ」
水音を立ててかき混ぜられ可那子はどんどん昂められていくが、しかしもう少しというところで峯はその指を抜いてしまう。
「あ…、」
小さく声をもらす可那子を抱き起こしながら、峯はソファに腰掛けなおした。
「あなたから来てください、…可那子」
「…っ」
その言葉に初めは恥ずかしそうにためらっていた可那子だったが、その後ためらいつつも意を決したように峯にそっと跨る。
そして取り出された峯自身に手を添え、可那子はゆっくりと腰を落とした。
「ふ…、あぁ、あ…っ、」
俯いたまま自分の中を埋め尽くす峯の熱さに声を漏らししばらく余韻に浸った後、可那子はゆっくりと腰を動かし始めた。
腰を持ち上げて落としてみたり、回してみたりを繰り返す。
「峯さ、…峯さん…っ」
「…っ、」
そして少しずつ貪欲に快感を求め始め、自然とその動きは速くなっていく。
時折漏れる峯の吐息にも、体がぞくぞくした。
「愛してます…、峯さんだけ、です――…!」
切なげな声音で可那子は訴える。
するとその言葉に満足げに口角を上げた峯は、可那子の腰を掴み下から激しく突き上げ始めた。
「や…っ!あ、あっ、あぁ…っ!!」
背を反らしここが白峯会会長室だということも忘れ、可那子はただ声を上げ峯だけを感じていた。
最奥を突き抉るように強く刺激され、可那子はあっという間に達してしまう。
ぐったりと峯にもたれる可那子の体を抱きしめ、峯はその耳もとに優しく囁いた。
「俺も――…、あなただけ、ですよ…」
他人と仲良くしてたので
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