No.5
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カーテンから漏れ出る陽の光に、ゆっくりと意識が浮かび上がるのを感じた。
少し暑いくらいに感じる布団の中。そして、それだけでない重さが身体に掛かっていて、首を向けると思わず息を呑んだ。
──リナリアだ。また、リナリアが絡みつく形で寝ている。
あどけない寝顔と小柄で柔らかな身体の感覚に、ドクンと胸が大きく脈打つ。
昨日眠りについたときは、リナリアはまだ端の方にいたので、俺も反対の端で横になったはずだ。何がどうなったらまたこんな形になるのだろう、と気持ちを落ち着けるように小さく息を吐いた。
今日は隔週ごとのオフの日曜日だ。まだ寝ていても困ることはないが、日課が崩れるのはあまり気持ちが良いものではない。
すやすやと眠っているリナリアを起こさないようにベッドから抜け出ようと、ゆっくりと身を捩る。
だが、身体に絡みついている腕を外し離れられたところで、その感覚に気付いたのかリナリアは目を開けた。とろんとした眠そうな瞳が、俺を見つめる。
「おはよう。…ごめん、起こす気はなかったんだ。」
まだ寝ていてもいいよ、と声を掛けると、リナリアはふにゃりとした顔で微笑んで小さく首を振る。
ゆっくりと身体を起こすと、目を擦ってからまた俺を見つめた。
どこか不安げな瞳に、何か気になるのだろうかと首を傾げる。すると、リナリアは小さな唇を動かした。
「…せーいち……ぶかつ、いく…?」
「ああ、いや。今日はどこにも出掛けないよ。
花たちに水やりをしようと思ってね。」
「…?」
俺が起きようとしていたから、昨日のように出掛けるのかと思ったのか。
リナリアの言葉でその様子の意味を理解したが、リナリアは俺の言葉にきょとんとした表情を見せた。
起こした身体で腕を伸ばし、ベッド近くの窓から外を見る。カーテンから漏れ出ていた陽の光の通り、外は明るく太陽が昇っている。
今日もいい天気だからね、と微笑むと、リナリアはきょとんとしたままつられるように頷いた。
「ふふっ。もう起きるのなら、一緒にやってみるかい?」
「!っうん!」
俺の提案にリナリアはぱちりと覚醒し、目をキラキラ輝かせた。
まずは部屋の観葉植物から。部屋にある小さなジョウロに二階の手洗い場で水を汲み、土の乾き具合を確認しながら水をやる。
リナリアは俺の後をついて見ていて、最後の子のところでやってみるか聞くと頷いたので、土の具合と水のあげ方を教えて見守った。
部屋の観葉植物の水やりが終われば、次は庭の花壇の水やりだ。
着替えの部屋着を持ち、リナリアを連れて下へ降りると、バターの香ばしい匂いが漂っていた。
そのままリビングに入る前に、洗面台に立ち寄る。部屋着を置き、顔を洗い、髪を少し整えるが、リナリアがじっとこちらを見ていてどこか気恥ずかしさを感じる。
「…まだ、顔が寝てるといけないからね。」
今さらながら気付くが、昨日も今日も、寝起きそのままの姿を見られていたのだ。もちろん、それはお互い様なのだろうが、なんとも言いようのない気持ちになる。
特に気になっていない様子のリナリアは、俺の言葉にもぱちぱちと目を瞬いていた。
朝から気持ちよく始めるために、一緒にやってみようか。そう声を掛けると、リナリアは頷いて俺の真似をするように顔を洗う。
水気を拭いたリナリアがぱっとこちらに顔を向けると、すっきりした、と弾けるような顔で笑っていた。
リナリアの柔らかく長い髪をブラシで梳かし、軽く身支度を整えた俺達はリビングへ向かう。
リビングに入ると、母さんがキッチンに立っていて、おばあちゃんと父さんがダイニングテーブルについていた。
「おはよう、母さん、父さん、おばあちゃん。」
「あら。おはよう、精市、リナリアちゃん。」
「おはよう。」
「…にゃ……?」
俺達が交わす朝の挨拶を、不思議そうにリナリアは見ていた。
そうか、リナリアは挨拶を知らないのか。猫にも挨拶という行為はあるだろうが、人間のそれとは違うはずだと思い、リナリアに挨拶を教える。
朝はおはよう。昼間はこんにちは。夜はこんばんは。想像しやすいように簡単に、言うときの気持ちも添える。
「"いま、あなたに会えてよかった"…そんな気持ちを伝える言葉かな。」
「…あえてよかった、って…うれしい?」
リナリアはじっと俺を見つめて首を傾げた。
挨拶をすると、相手はどう思うのか。その気持ちは伝わるのかと、考えているような表情だ。
その真剣な瞳に、微笑みながら答える。
「うん。嬉しいことだよ。
今は、朝だから、なんて言うのかな?」
「…お、は、よう。」
「そう、正解。」
「にゃっ、わかった!
おは、よう…ママ、パパ、おばあちゃんっ。」
俺とリナリアのやり取りを皆は微笑ましそうに見ていて、リナリアの挨拶ににこやかに返事をする。
するとまた、リナリアは不思議そうに目を瞬く。
今度は何が気になったのだろうと思い、どうしたんだい、と声を掛ける。
「おはように、おは、よう…いうの?」
「ふふ…そうだね。
挨拶は交わすものだから。気持ちを行き来させるんだ。」
挨拶にも種類があるが、基本的には、相手がいて成り立つもの。
こんな当たり前のことも、リナリアには初めてなのだと思うと、不思議と胸が温かくなった。
リナリアは目をぱちぱち瞬きさせて、嬉しそうに笑う。挨拶は交わすもの。自分が伝えるだけでなく、伝えられるものであることに、嬉しそうだった。
母さんに、朝食にするかと聞かれたけれど、俺は先に水やりをしてくると伝える。リナリアへは、今日はここで待っていてね、と言い、脱衣場で着替えてカーディガンを羽織り外へ向かう。
まだ朝の時間は少し肌寒さを感じる。天気は少し雲もあるが晴れていて、日差しは柔らかく降り注いでいた。
散水ホースから水やりをしていると、リビングのレースカーテンがちらちら開き、リナリアが見ていることに気づいた。
人に見られないように、と意識をしているような姿にクスリと笑ってしまう。手を振ると、リナリアの耳がぴょんと立ち、リナリアも真似して手を振ってくれた。
時折通りがかる近所の人と挨拶を交わしながら、庭先の花々に満遍なく水やりを終えて家に入る。
手を洗ってリビングに戻ると、リナリアが駆け寄ってくる。ひなも降りてきていて、皆が揃っていた。
「せーいちっ。みずやり、おしまい?」
「そうだね。今はこれで終わりかな。
今日はまた夕方になったらあげるよ。」
この天気なら、日中は気温も上がってくるだろう。今日は雨も降らなさそうなので、夕方にも水やりが必要なはずだ。
リナリアは俺の言葉にぴんと来ていなさそうだったが、母さんからご飯の声が掛かった。
ふと意識をすると、ふわりと香ばしい香りが鼻をくすぐる。俺とリナリアがダイニングテーブルにつくと、母さんがお皿を差し出しながら俺に微笑みかけた。
「はい、どうぞ。
リナリアちゃん、精市のこと待ってたのよ。」
テーブルの上に並んだのは、バターが香ばしいフレンチトースト、ミニサラダ、カットフルーツが盛り付けられたヨーグルトだった。
母さんは俺が水やりをしている間に、リナリアに先に食べようかと声を掛けたが、俺と一緒に食べたい、と待っていたそうだ。
ここで待っていて、と言ったのは自分だが、そういう意味ではなかったし、先に食べていてもよかった。そう思いながらも、気に掛けてくれていたことは素直に嬉しく、リナリアへ微笑みを向けて一緒に食事の挨拶をする。
リナリアのフレンチトーストはひと口サイズに切ってあり、フォークを使って上手に食べられていた。皆がナイフとフォークを使っているのを見ながら、学んでいる様子だ。
リナリアはフレンチトーストもサラダも、ゆっくりではあるが味わって食べていた。最後にヨーグルトに手をつけると、ぴこんと耳が立ち、瞳が一段と輝いた。
「にゃぁ…っこれ、おいしい…!」
思わずこぼれ出たような言葉に、微笑ましくなった。
気に入ったのね、と母さんは嬉しそうに笑う。
ひなが、ぱあっと表情を輝かせ、明るい声で反応した。
「リナリアちゃん、ヨーグルト好きなんだね!私も好きっ。」
「…す、き?」
「ふふっ…"好き"っていうのはね、それがあると嬉しくなることよ。食べると笑顔になったり、また食べたいって思ったり。
美味しいってだけじゃなくてね、幸せを感じるの。」
おばあちゃんの言葉に、リナリアは頷く。ひとつひとつ、自分の気持ちを当てはめているかのようだ。
そして、手元のヨーグルトを見て、確信したようににっこりと笑顔を咲かせる。
満開とでも表せそうなその笑顔は、見ていたこちらまでもをその気にさせる、とても可愛らしく魅力的な笑顔だった。
「…わたし、よーぐると、すきっ。
ママ、ありがとう。」
母さんはリナリアの笑顔にはにかむ。
リナリアはヨーグルトの入った器を嬉しそうに見つめ、スプーンでぱくりと口に含む。濃厚な味わいを楽しむ様子はとても幸せそうだ。
好きという言葉を知り、その気持ちを知ったリナリアに、ひながずいっと身を乗り出すように声を掛ける。
少し暑いくらいに感じる布団の中。そして、それだけでない重さが身体に掛かっていて、首を向けると思わず息を呑んだ。
──リナリアだ。また、リナリアが絡みつく形で寝ている。
あどけない寝顔と小柄で柔らかな身体の感覚に、ドクンと胸が大きく脈打つ。
昨日眠りについたときは、リナリアはまだ端の方にいたので、俺も反対の端で横になったはずだ。何がどうなったらまたこんな形になるのだろう、と気持ちを落ち着けるように小さく息を吐いた。
今日は隔週ごとのオフの日曜日だ。まだ寝ていても困ることはないが、日課が崩れるのはあまり気持ちが良いものではない。
すやすやと眠っているリナリアを起こさないようにベッドから抜け出ようと、ゆっくりと身を捩る。
だが、身体に絡みついている腕を外し離れられたところで、その感覚に気付いたのかリナリアは目を開けた。とろんとした眠そうな瞳が、俺を見つめる。
「おはよう。…ごめん、起こす気はなかったんだ。」
まだ寝ていてもいいよ、と声を掛けると、リナリアはふにゃりとした顔で微笑んで小さく首を振る。
ゆっくりと身体を起こすと、目を擦ってからまた俺を見つめた。
どこか不安げな瞳に、何か気になるのだろうかと首を傾げる。すると、リナリアは小さな唇を動かした。
「…せーいち……ぶかつ、いく…?」
「ああ、いや。今日はどこにも出掛けないよ。
花たちに水やりをしようと思ってね。」
「…?」
俺が起きようとしていたから、昨日のように出掛けるのかと思ったのか。
リナリアの言葉でその様子の意味を理解したが、リナリアは俺の言葉にきょとんとした表情を見せた。
起こした身体で腕を伸ばし、ベッド近くの窓から外を見る。カーテンから漏れ出ていた陽の光の通り、外は明るく太陽が昇っている。
今日もいい天気だからね、と微笑むと、リナリアはきょとんとしたままつられるように頷いた。
「ふふっ。もう起きるのなら、一緒にやってみるかい?」
「!っうん!」
俺の提案にリナリアはぱちりと覚醒し、目をキラキラ輝かせた。
まずは部屋の観葉植物から。部屋にある小さなジョウロに二階の手洗い場で水を汲み、土の乾き具合を確認しながら水をやる。
リナリアは俺の後をついて見ていて、最後の子のところでやってみるか聞くと頷いたので、土の具合と水のあげ方を教えて見守った。
部屋の観葉植物の水やりが終われば、次は庭の花壇の水やりだ。
着替えの部屋着を持ち、リナリアを連れて下へ降りると、バターの香ばしい匂いが漂っていた。
そのままリビングに入る前に、洗面台に立ち寄る。部屋着を置き、顔を洗い、髪を少し整えるが、リナリアがじっとこちらを見ていてどこか気恥ずかしさを感じる。
「…まだ、顔が寝てるといけないからね。」
今さらながら気付くが、昨日も今日も、寝起きそのままの姿を見られていたのだ。もちろん、それはお互い様なのだろうが、なんとも言いようのない気持ちになる。
特に気になっていない様子のリナリアは、俺の言葉にもぱちぱちと目を瞬いていた。
朝から気持ちよく始めるために、一緒にやってみようか。そう声を掛けると、リナリアは頷いて俺の真似をするように顔を洗う。
水気を拭いたリナリアがぱっとこちらに顔を向けると、すっきりした、と弾けるような顔で笑っていた。
リナリアの柔らかく長い髪をブラシで梳かし、軽く身支度を整えた俺達はリビングへ向かう。
リビングに入ると、母さんがキッチンに立っていて、おばあちゃんと父さんがダイニングテーブルについていた。
「おはよう、母さん、父さん、おばあちゃん。」
「あら。おはよう、精市、リナリアちゃん。」
「おはよう。」
「…にゃ……?」
俺達が交わす朝の挨拶を、不思議そうにリナリアは見ていた。
そうか、リナリアは挨拶を知らないのか。猫にも挨拶という行為はあるだろうが、人間のそれとは違うはずだと思い、リナリアに挨拶を教える。
朝はおはよう。昼間はこんにちは。夜はこんばんは。想像しやすいように簡単に、言うときの気持ちも添える。
「"いま、あなたに会えてよかった"…そんな気持ちを伝える言葉かな。」
「…あえてよかった、って…うれしい?」
リナリアはじっと俺を見つめて首を傾げた。
挨拶をすると、相手はどう思うのか。その気持ちは伝わるのかと、考えているような表情だ。
その真剣な瞳に、微笑みながら答える。
「うん。嬉しいことだよ。
今は、朝だから、なんて言うのかな?」
「…お、は、よう。」
「そう、正解。」
「にゃっ、わかった!
おは、よう…ママ、パパ、おばあちゃんっ。」
俺とリナリアのやり取りを皆は微笑ましそうに見ていて、リナリアの挨拶ににこやかに返事をする。
するとまた、リナリアは不思議そうに目を瞬く。
今度は何が気になったのだろうと思い、どうしたんだい、と声を掛ける。
「おはように、おは、よう…いうの?」
「ふふ…そうだね。
挨拶は交わすものだから。気持ちを行き来させるんだ。」
挨拶にも種類があるが、基本的には、相手がいて成り立つもの。
こんな当たり前のことも、リナリアには初めてなのだと思うと、不思議と胸が温かくなった。
リナリアは目をぱちぱち瞬きさせて、嬉しそうに笑う。挨拶は交わすもの。自分が伝えるだけでなく、伝えられるものであることに、嬉しそうだった。
母さんに、朝食にするかと聞かれたけれど、俺は先に水やりをしてくると伝える。リナリアへは、今日はここで待っていてね、と言い、脱衣場で着替えてカーディガンを羽織り外へ向かう。
まだ朝の時間は少し肌寒さを感じる。天気は少し雲もあるが晴れていて、日差しは柔らかく降り注いでいた。
散水ホースから水やりをしていると、リビングのレースカーテンがちらちら開き、リナリアが見ていることに気づいた。
人に見られないように、と意識をしているような姿にクスリと笑ってしまう。手を振ると、リナリアの耳がぴょんと立ち、リナリアも真似して手を振ってくれた。
時折通りがかる近所の人と挨拶を交わしながら、庭先の花々に満遍なく水やりを終えて家に入る。
手を洗ってリビングに戻ると、リナリアが駆け寄ってくる。ひなも降りてきていて、皆が揃っていた。
「せーいちっ。みずやり、おしまい?」
「そうだね。今はこれで終わりかな。
今日はまた夕方になったらあげるよ。」
この天気なら、日中は気温も上がってくるだろう。今日は雨も降らなさそうなので、夕方にも水やりが必要なはずだ。
リナリアは俺の言葉にぴんと来ていなさそうだったが、母さんからご飯の声が掛かった。
ふと意識をすると、ふわりと香ばしい香りが鼻をくすぐる。俺とリナリアがダイニングテーブルにつくと、母さんがお皿を差し出しながら俺に微笑みかけた。
「はい、どうぞ。
リナリアちゃん、精市のこと待ってたのよ。」
テーブルの上に並んだのは、バターが香ばしいフレンチトースト、ミニサラダ、カットフルーツが盛り付けられたヨーグルトだった。
母さんは俺が水やりをしている間に、リナリアに先に食べようかと声を掛けたが、俺と一緒に食べたい、と待っていたそうだ。
ここで待っていて、と言ったのは自分だが、そういう意味ではなかったし、先に食べていてもよかった。そう思いながらも、気に掛けてくれていたことは素直に嬉しく、リナリアへ微笑みを向けて一緒に食事の挨拶をする。
リナリアのフレンチトーストはひと口サイズに切ってあり、フォークを使って上手に食べられていた。皆がナイフとフォークを使っているのを見ながら、学んでいる様子だ。
リナリアはフレンチトーストもサラダも、ゆっくりではあるが味わって食べていた。最後にヨーグルトに手をつけると、ぴこんと耳が立ち、瞳が一段と輝いた。
「にゃぁ…っこれ、おいしい…!」
思わずこぼれ出たような言葉に、微笑ましくなった。
気に入ったのね、と母さんは嬉しそうに笑う。
ひなが、ぱあっと表情を輝かせ、明るい声で反応した。
「リナリアちゃん、ヨーグルト好きなんだね!私も好きっ。」
「…す、き?」
「ふふっ…"好き"っていうのはね、それがあると嬉しくなることよ。食べると笑顔になったり、また食べたいって思ったり。
美味しいってだけじゃなくてね、幸せを感じるの。」
おばあちゃんの言葉に、リナリアは頷く。ひとつひとつ、自分の気持ちを当てはめているかのようだ。
そして、手元のヨーグルトを見て、確信したようににっこりと笑顔を咲かせる。
満開とでも表せそうなその笑顔は、見ていたこちらまでもをその気にさせる、とても可愛らしく魅力的な笑顔だった。
「…わたし、よーぐると、すきっ。
ママ、ありがとう。」
母さんはリナリアの笑顔にはにかむ。
リナリアはヨーグルトの入った器を嬉しそうに見つめ、スプーンでぱくりと口に含む。濃厚な味わいを楽しむ様子はとても幸せそうだ。
好きという言葉を知り、その気持ちを知ったリナリアに、ひながずいっと身を乗り出すように声を掛ける。
