晩秋の雑想

だんだん、あの世が慕わしくなってくる



明け方に見た夢に、祖母が出てきた。
たとえ夢のなかでも、他界した人に会えて嬉しかった。

祖母は何故か怒っていた。
聞き取れない声で、わたしに対して必死で何かを訴えていた。

ネットで調べたところ、亡くなった人が憤怒をたたえていた場合、その夢は警告のサインらしい。

わたしは何か危ない橋を渡っているのだろうか。
思い当たるフシがない。
しいて挙げるならば、この自サイトで発表しているエッセイが少々、あけっぴろげという点だろうか。
そのうち批判的なコメントでも飛んでくるのかもしれない。

人生が後半戦に入り、先に逝ってしまう人が多くなった。
あの世はもはや遠い場所ではない。そのうち自分もお世話になる日がくる。

とはいっても、死を迎えるのは怖い。往生際の悪いわたしのことだ。きっと最期の瞬間まで、生に執着することだろう。

いまこうやってエッセイを綴っているあいだも、死が近づいている。まだその気配はぼんやりとしているが、いずれはっきりとしてくるに違いない。

死を思いつつも、死に取り込まれないよう、一日一日を大切にしていきたいものだ。

(2026年10月20日)
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