夢小説的な台詞で20題
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「…ん、……」
熱っぽい身体。
ふわふわする意識の奥で、優しくて頼れるぬくもりに包まれている感覚。
そっと瞼を開けると、ベッドの傍に座り、髪をなでてくれている啓介の姿が見えた。
「…なまえ、起きた?」
「……、ぅん…」
喉が乾いてうまく声にならない。
啓介はすぐに水の入ったコップを差し出して、何も言わずに身体を支えてくれた。
「ありがと…」
「無理して喋んな。氷枕替えてくる。待ってろ」
てきぱきと動く姿に、ちょっとぼうっとした頭のまま、なまえはぽつりと呟く。
「…わたし、お姫様になったみたい…」
「…あ?」
「全部やってもらってる…優しくされて、冷えピタ貼ってもらって、水飲ませてもらって…あったかい手、で、頭も撫でてもらって…」
「……」
少し黙ったあと、啓介は苦笑まじりに、なまえの額に新しい冷えピタを貼って──そのまま、柔らかく笑った。
「甘えんのは、今だけな。あんま調子乗って、あとでこき使おうとしても許さねぇからな?」
そんなこと言って、いつも甘えさせてくれるのは知ってるけれど。
「…えへへ、じゃあ今だけ、調子乗る」
そう言ってなまえがそっと手を伸ばすと、啓介は一瞬目を細めてから、ごく自然にその手を取って指を絡めた。
「…もうちょっと、ここにいて?」
「はいはい、お姫様。…ちゃんと眠るまで、オレが隣で見てるよ」
「…ん、ありがと…、だいすき」
「知ってる」
言葉と一緒に、額に落とされるキス。
ほんの少し熱が上がった気がしたのは、きっと、啓介のせい。
(1.「はいはい、お姫様」)
1/4ページ