キスをする場所10のお題
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「…くそ、また夢かよ」
深夜、ひとりきりの峠。
FDのボンネットに寝ころんだまま、啓介はぽつりと呟いた。
なまえの髪、声、手の感触──
コーナーの進入よりも正確に思い出せるのに、手を伸ばせばいつも煙のように消えていく。
妄想の中で、彼女が笑う。
「啓にい、大好き」
その唇にキスを落とす直前、エンジンの冷却音が現実へ引き戻した。
今夜の峠は、やけに冷たい風が吹いていた。
(1.妄想の中で)