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ヒメ先輩
……まったく。高座《たかくら》くんと言い、仕方無いわねぇ
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ヒメ先輩は先程より深く溜息を吐いた。明らかに嘆息だと言うように。
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高座は同じクラスの友人で、好奇心のまま動く厄介な性質が在った。
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特に謎と言うのも弱く、殊、オカルト方面への食い付きは半端無い。本日この場にいない。
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ヒメ先輩
……。わかったわ
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ヒメ先輩
活動記録、撮ってて良いわよ
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え、良いんですか、と僕が尋ねるとヒメ先輩は
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ヒメ先輩
ええ
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と肯定した。
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ヒメ先輩
“絶対に秘密だよ”
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ああ言っていたのは、何だったのだろうか。
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ヒメ先輩は
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ヒメ先輩
じゃ、
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ヒメ先輩
フィールドワーク、行くわよ
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と撮影する手を止めない僕を、学校から連れ出した。
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