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当日
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ぼくとうとう当日ですね
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きみ
うん

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ぼく何か長かったような、短かったような
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きみ
進展無かったしね

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きみ
みんな匙投げたんだなぁ

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ぼく投げるでしょ
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ぼく一応、最近捉えた様子だとちょっと小さくなっているみたいだけど
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ぼく未だ地球への衝突と衝撃は測定出来ないって
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きみ
そっかー

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きみ
何だかね

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ぼく何だかね
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ぼくあー。最後くらい声が聞きたかったなー
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きみ
無理

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きみ
音声通信は、全部通話は不可です

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きみ
よしんば繋がったとしてもさ

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きみ
不確定要素しか無い、いつ切れるとも知れない不安定な音声通信よりずっと繋がっていられるテキストメッセージのほうが良いよ

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きみ
最期まで繋がっていられるなら

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ぼく相も変わらず臭い科白を
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ぼくきみはさらっとそう言うこと言えるのなー
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きみ
あんさ

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ぼく何よ
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きみ
最期くらい

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きみ
佳彦って呼んでくれても良くないですか

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きみ
どうよ、千木さん

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ぼくおま
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ぼく自分だって、ぼくか千木さんじゃないか!
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ぼく優菜って呼ばれたこと無いぞテメー
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きみ
在るよ

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ぼく嘘だ
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きみ
嘘じゃないし

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きみ
結構言ってるよ

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きみ
どんだけ聞いてないのよ

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文字なのに呆れているきみの顔が浮かびぼくは歯軋りした。隣に座るマンションの管理人だったおばさんが「どうしたの」と心配そうに尋ねて来たので慌てて取り繕った。
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ぼくそもそもさ!
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ぼく私を『ぼく』って呼んだのはきみじゃん!
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「千木さんだから、“ぼく”って呼んで良い」
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大学入学数日前、ルームシェアを始めた部屋を粗方片付け終えたとき、きみが話し掛けて来た。
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いっしょに住むのに『千木さん』だと他人行儀だし、知らない人から説明求められて冷やかされるのも嫌だから。男か女かわからないほうが適当にはぐらかせるし。
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きみが苦笑して提言して来た。
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そんなもんかと特に思うことも無くOKしたけれども。
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ぼくよくよく考えたら必要かね
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ぼくてか、私『ちぎ』って呼ばれてたんですよ、高校時代
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ぼく知ってんでしょ
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ぼくちぎで良かったんじゃん
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ぼく何で
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きみ
鈍い

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ぼくは
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きみ
マジで鈍い

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きみ
自分だけが呼べる名前が欲しかったに決まってんじゃん

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きみ
どうしてそこまで鈍いの? リケジョだから?

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きみ
マジ無いわー

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ぼくは?
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ぼくだって住み立てのときですよ?
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ぼく私たちが付き合い出したのだって二年経ってからで
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きみ
こっちがどんくらいがんばって今のポジション手に入れたと思ってんだ

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きみ
鈍過ぎる

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ぼくだって
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ぼく私彼氏いたぞ!
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ぼくお前もいたろ!
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きみ
いましたが何か

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きみ
別に隣にいられるなら、取り敢えず友達だって何だって良かったの

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きみ
目標は切って捨てられない関係だったから

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きみ
成功したでしょ

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ぼくは、次が打てず開いた口が塞がらなかった。
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きみ
気持ち悪いでしょ

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きみ
だけど仕方ないじゃん

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きみ
彼氏にも友達にも懐かない人間を手に入れるためにがんばったんだよ

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きみ
自覚してよ

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きみ
優菜程面倒臭い人間はいないんだよ

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きみだって途中幾度も「何やってるんだろう」と感じていた。
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けれど、あきらめられなかった。
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ぼくにとって無害な存在となったきみに、ぼくは随分素直な感情を見せるようになったから。
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彼氏に振られて泣いたときも。
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なかなかレポートが上手く行かなくて自棄酒して吐いたときも。
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ツボにハマって笑い転げたときも。
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緊張感の無い無防備な側面を見るたび、あきらめられなくなった。
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きみ
もうね、優菜は真面目に鈍いの治したほうが良いよ

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きみの溜め息が見えた気がしてちょっとだけカチンと来てぼくも反撃する。
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ぼく今更言われても困るし!
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きみ
知ってる

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きみ
ま、でも鈍くなかったら今の状況は無いしね

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きみ
気持ち悪いでしょ

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ぼく本当にね
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きみの自嘲へ容赦の無いぼくのレスポンスにきみはふっと笑った。
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ぼくだけどさ
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ぼくうわぁって思って引いてもゆるせてる自分がいるんですよ
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ぼくそっちに引いてる
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きみ
あははは

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きみ
そら、犬も食わないですわ

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ぼく何だかなぁ、もう
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きみ
徐々に浸透させることに成功したんですよ

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きみ
凄ぇ。自分を誉めたい

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よく笑うきみが、実は笑い上戸なのをぼくは知っていた。
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穏やかに微笑んでいるのではない。ただ笑っているだけなのだ。
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今だって、きっと一人笑っているに違いない。
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端末片手に、肩で笑うきみを家族は不気味がっているだろう。
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姉夫婦のこと以外はやれ「父さんが」やれ「母さんが」と書いて在った。
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嘘を付いている風でも隠している風でもなかったから。
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付き合いだけなら長いし少なくとも五年は暮らしていたんだから。
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すぐわかる。
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「……」
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そう。すぐわかった。
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ぼくくそ
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ぼく嘗めるなよ
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きみ
何が?

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ぼく名前がヨシヒコだからって勇者アイコンのくせに!
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きみ
それ、関係なくない?

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きみ
今!

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ぼくやかましい!
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ぼく唯子ちゃんを莫迦にたからだ
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きみ
今ごろ?

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きみ
引き摺り過ぎじゃね

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ぼくふん
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他愛無い会話している中。
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ビ
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きみ
鳴ったな

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ぼく鳴ったな
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カウントダウン開始のブザーだった。
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ぼくじゃあ
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ぼくまた?
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きみ
あの世で?

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ぼくばーか
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ぼく在るかな?
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ぼくあの世
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きみ
さぁ?

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きみ
在るかな

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ぼく在ると良いな
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きみ
リケジョなのに

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きみ
信じちゃうんだ?

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ぼくだって
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ぼく逢いたいじゃん
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きみ
うん

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ぼくあ
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きみ
あ

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同じ文字が並んだ。
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「────……衝撃に備えてください。繰り返します────」
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アナウンスが流れたんだろう。
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きみ
じゃあまた

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ぼくうん
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ぼくまたね
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