恋のカタチの示し方
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背後で扉が閉まる音がする
私の体は隊首室の中
そして目の前には、涅隊長
状況が飲み込めず瞬き一つ出来ずに固まっていると、隊長がいつものように笑う
「知った霊圧が部屋の前でウロウロしていると思ったが…一体何用かネ?」
ニヤニヤとしながら至近距離で見下ろしてくる隊長からの問い掛けに、
私は書類に署名を…と言おうとするが声が出ない
距離が近いと言っても、いつもは後ろからか横並びでしか接したことが無くて
真正面で、この距離で、隊長と目が合って、
言葉を交わすなんて、初めてだったから
ただ口を鯉のようにぱくぱくとしながら、
顔に熱が集中するのを感じる事しか出来ない
細長い指が私の頬を撫で、輪郭をなぞり、
顎をくいと持ち上げる
「お前は本当に、面白い奴だヨ」
『っ…か、からかわないで、ください…』
ああ、隊長はこんな私の反応を見て楽しまれているのだろう
高鳴っていた胸が締め付けられるように苦しくなって、鼻の奥がつんとする
まるで大好きなものを笑われたような
そんな気持ち
…そうか、私は涅隊長の事が…
『隊長は、私の反応が面白くて、からかっておられるのでしょうが…
私はもう、これ以上は…耐えられません…っ』
震える唇で、一生懸命に言葉を絞り出す
ずっとこの胸の痛みを誤魔化してきたが、
隊長に対して抱いていたものが恋慕だと気付いた今、言わずにはいられなかった
隊長は驚いたような顔をして私を見ている
反抗したことに呆れられるだろうか、それともお怒りになるだろうか
もしかしたらこのまま首を切り落とされてしまうかもしれない
そんな緊張感が私の背筋を襲う中、
金色の瞳が、ふと細められた
「この私が、
そんな理由だけで構うとでも思っているのかネ…
名無し」
耳元に顔を近づけられ、名前を呼ばれた瞬間体の力が抜けそうになる
が、隊長のもう片方の腕が腰に回されて、座り込むことすら許されない
「全く、優秀かと思えば手の掛かる奴だ
まさかこれ程の事をされておいても尚、
からかう等と戯言を言う訳ではないだろうネ?」
隊長の声が鼓膜を震わせ、頭の中に響き続ける
思考回路が廻らない
『わ、わかり、ません…』
「…これでも?」
鼻と鼻とがぶつかりそうなくらいの距離で、再び隊長と目が合う
心臓の鼓動が速くて、五月蠅くて
唇が触れ合ったらきっと、
伝わってしまうんじゃないだろうか
.
