2回目∶ムリにとはいいませn(前編)

  • スマホ移植版のFFⅥ世界にて
  • ガレキの塔・屋上へ降り立った2Pケフカは、胸にスパムトンをしっかりと抱えたまま、己の居住区域へと進んで行く

  • スパムトン

    ✽ (あッタかい…よいニオイ…らくちソ…)

  • ケフカ

    うふ…(スパムトンったら、ぼくのお胸に顔を押し付け過ぎて、お鼻曲がっちゃってる)

  • ケフカ

    …ね、ちゃーんとぼくに、しがみついていてね?

  • スパムトン

    ✽ はい。、。

  • 相手に触れるちいさな掌に、嬉しみを伴わせきゅっと力を込めるスパムトン

  • ケフカ

    デルタから1Pちゃんトコへの出入り口は、居住区域内に開けられてたから良かったけど…

  • ケフカ

    此処じゃあ、ぼくちんから離れたらゼッタイにダメだよ?下僕共に、バラッバラにされちゃうから!

  • 其れを聞いたスパムトンは首を曲げ、初めて己の進む塔内部の禍々しさを見回しながら、

  • スパムトン

    ✽ なnと!!ニピーサマ、この [[ヘビやニワトリ 食いちぎる]][[昆虫 呑み込む]]パフォーマー全員、[[$!$!]]に 敷いてま sか??

  • スパムトン

    ✽ すご いで s!!

  • ケフカ

    んー…、って言うか、みんなぼくの瘴気から勝手に生まれたり、勝手に惹かれて来たりしてるんだけど…

  • ケフカ

    …コワイ…私の神としての威光がコワイ、我ながら…!!

  • スパムトン

    ✽ ニピーサマ とびッきリ[[BIG]]な [[ラスボス]] でs!!

  • ケフカ

    ホワッホホホホ!!まぁそれ程ですよ?

  • スパムトン

    ✽ ……ワタ94…

  • ケフカ

    どしたの?

  • スパムトン

    ✽ ワタ94 も この前 やリまレた

  • スパムトン

    ✽ [[隠しボス]]……

  • ケフカ

    ……うん

  • ケフカ

    …そのお話はお部屋に着いてから、ゆっくりと…ね

  • スパムトン

    ✽ は い。

  • 2Pケフカの寝所にて
  • ケフカ

    とうちゃーく!

  • スパムトン

    ✽ なnと…

  • ヴェネチアン・バロックで統一された寝室。ガレキの壁は全て白い布で覆われ、点在する家具には所々に金張り加工が施されている

  • ケフカ

    此れが、ぼくちんの作ったお部屋!どぅお?

  • スパムトン

    ✽ これは…[[ピピスルーム]]ほど に [[スゥパァハイソなルーム]]…!!

  • ケフカ

    ピピス…ね。喜ぶべきか、よー解らんけども

  • 2Pケフカは、オーク材に繊細な彫刻がなされた、天蓋付きの寝台の上にスパムトンをちょこんと座らせると、次いでドレッサーへと向かう

  • ケフカ

    待っててねん、今お仕度するから

  • スパムトンは2Pの後ろ姿を暫く眺めた後に脱衣し、ディールメイカーをも外すと傍らのテーブルへ置いて、うっすら皺の刻まれた眉間を幾度も揉みほぐす

  • そして柔らかなマットレスにころんと身を預け、ぼんやり天蓋の高さを見上げていると、

  • スパムトン

    ✽ …は……

  • 重荷をようやく下ろせたかのような溜息が一つ、力無く開いた口から漏れる

  • ケフカ

    おまたせー♪

  • 外見から道化の要素を全て取り去り、こちらも裸体となった2Pは、寝台の上で微睡むような相手の姿を認め、

  • ケフカ

    あら…おまたせし過ぎて、寝ちゃった?

  • スパムトン

    ✽ イエ…ワタ94 [[安心]]しテ……

  • スパムトン

    ✽ …なぜ…?[[初めテの 場所]]なの  に

  • 自らも寝台に上がった2Pは、柔く瞳を細めるとスパムトンに寄り添い、其の少しく乱れた黒髪を、爪を短く切り揃えた指先で優しく梳き撫でながら、

  • ケフカ

    …最終決戦、全部…見ていたよ。ネットが有るからね…

  • スパムトン

    ✽ こちら では[[規制]]され て いまs…

  • ケフカ

    そう…まぁ、こっちは相変わらずだから…

  • 2Pは、スパムトンの髪を慈しみを込め撫で続け、

  • ケフカ

    …ずーっと、頑張って来たよね……やっと、一息つけたんだよね?

  • スパムトン

    ✽ [[BIG]]なれまレ 。なって すぐ 駆けつけようとしまレた

  • スパムトン

    ✽ アnタ……[[あなた]]の トコ に

  • ケフカ

    約束、守ろうとしてくれたんだね…

  • スパムトン

    ✽ はい、でも。。

  • スパムトン

    ✽ 糸 が。、。

  • ケフカ

    …………

  • スパムトン

    ✽ [[商談 ]]は決裂。。、[[演目]] スベテ こなしまレたが [[BIG]]ヲもなくレ ワタ94は

  • スパムトン

    ✽ [[あなた]] [[抱き包む]]こと できな、  、い

  • ケフカ

    ………

  • ケフカ

    ……充分だよ、スパムトン

  • スパムトン

    ✽ …………

  • ケフカ

    此処にこうして居てくれるだけで、もう、充分

  • ケフカ

    其の分も、ぼくがね、貴方を抱き包むから…

  • スパムトン

    ✽ ニピーサマ…

  • 2Pケフカは己も寝転がり、スパムトンの小さな躰を優しく引き寄せると、溢れる想いのままに両のかいなで抱き込んで、其の黒髪に白き頬を擦り寄せる

  • ケフカ

    …スパァム、トン

  • スパムトン

    ✽ …………

  • ケフカ

    …この、髪の匂い…しゅき……

  • スパムトン

    ✽ ……………

  • ケフカ

    …伝わるぬくもりも、…しゅき……

  • スパムトン

    ✽ ……………

  • ケフカ

    スパムトンのこと、ゼーンブ、だいしゅき……

  • スパムトン

    ✽ ……([[全 部]]…)

  • ケフカ

    貴方を抱きしめていると…ね、ぼく、フワフワ…しちゃうの……

  • スパムトン

    ✽ ワタ9……[[わたし]]も

  • スパムトン

    ✽ あなたを…

  • ケフカ

    ………

  • スパムトン

    ✽ …抱けるはず。

  • ケフカ

    …え?

  • 会話の急な展開に驚いた2Pは、思わず抱く腕を緩める

  • するとスパムトンは、シーツの上に身を起こして居住まいを正し、

  • スパムトン

    ✽ 2P…いえ [[ケフカ・パラッツォさま]]

  • スパムトン

    ✽ わたしも あなたの 支えになりたい。

  • ケフカ

    スパムトン…?

  • 釣られ身を起こし、相手と向き合いぺたんと座り込む2P

  • スパムトン

    ✽ 今回は わたしに あなたを…お許し願えますか?

  • ケフカ

    え…?えーっとぉ……何、急に喋りまで変わっちゃって…!

  • スパムトン

    ✽ CHAPTER2を終えてから ノイズ無しに 話せるようにもなったのです。

  • ケフカ

    あ、そうだよねぇ…

  • 2Pは両頬を派手に染めつつも必死に強がり、笑い飛ばそうとする

  • ケフカ

    でも…、ひゃひゃ、うひゃひゃひゃ!

  • ケフカ

    『支え』だなんてそんな…いーよ!ぼくちんは此の世で一番の力を取り込んだ、なんてったって神なんだからー!

  • スパムトン

    ✽ ケフカさまは わたしをハグするのが ずいぶんとお好きなようです。

  • ケフカ

    …そう、だけど

  • スパムトン

    ✽ ハグされていると あなたの気持ちが 伝わってきます。

  • ケフカ

    …………

  • スパムトン

    ✽ わたしも 大概ですが…ケフカさま

  • スパムトン

    ✽ あなたも ずいぶんと…甘えん坊ですね?

  • ケフカ

    なっ…!だっ…て、チミはあったかくて…すべすべで、とってもとっても、可愛くて…っ、

  • スパムトン

    ✽ ケフカさまが わたしを 全て 受け入れてくれたように…

  • スパムトン

    ✽ わたしも そんなところも含めて あなたに 惹かれております。

  • スパムトン

    ✽ いまのわたしの この気持ち…百科事典でも 見かけたことは ありませんが

  • スパムトン

    ✽ 確実に わかります…これが 愛しいという 感情なのだと。

  • ケフカ

    ……

  • スパムトン

    ✽ わたしの腕は 小さくて あなたを包むことは できませんが…

  • スパムトン

    ✽ ケフカさまに もっと 甘えてほしいと 思います。

  • ケフカ

    …………

  • ケフカ

    …………うん…

  • ケフカ

    とっても、嬉しいよ…

  • スパムトン

    ✽ …では ケフカさま

  • ケフカ

    …ね、その前に、一つだけ

  • ケフカ

    どうして急に、ケフカって…ぼくを本名で呼ぶ事にしたの?

  • スパムトン

    ✽ ここでは 間違えようがありませんし それに

  • スパムトン

    ✽ わたしに とっての ケフカさまは あなたですから…。

  • 其れを聞いた2Pは、思わず困ったような笑みを浮かべて、

  • ケフカ

    …貴方のそう言うピュアなところもね、だいしゅき

  • スパムトン

    ✽ ピュアとは…初めて 言われました。

  • スパムトン

    ✽ 日ごろ 嘘ばかりついているから 鼻がこんなに 伸びてしまったというのに。

  • スパムトン

    ✽ …あ もちろん あなたへの言葉に 嘘などは無くて…

  • ケフカ

    ふふ…、解ってる

  • 2Pケフカは、今度は花が綻ぶような顔で笑うと両腕を広げ、

  • ケフカ

    さぁ、来て

  • スパムトン

    ✽ はい。

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