第1話
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次のバスがやってくるアナウンスが流れた。
私はタブレットを閉じてカバンに仕舞う。
バスはまだひとつ前の停留所を出発したばかりだが、あの黒ずくめのせいで絵に集中できなくなっていた。
「いたぞ! 上だ!」
遠くから声がした。
先ほどの黒ずくめの2人組がこちらに向かって駆け戻ってくる。
うえ……?
視線を上げた瞬間、バス停の屋根から降ってきた真っ赤なジャケットが目に飛び込んできた。
細面、短髪、長いもみあげ。
驚くほどそっくりだ。彼に。
「ルパン⁉︎」
思わず声を上げた。
彼が私の座るベンチを、私のすぐ真横を軽々と飛び越えていく。
「あ……」
目が合った。
綺麗な瞳……
彼の生き生きと輝いた目に釘付けになっているうちに、彼は歩道を走り去り、黒ずくめの2人がその後を追っていった。
「…………」
しばらく彼らが走り去った方を眺めていた。
何が起きたのか分からなかった。
私は呆然とその場で固まり続け、その結果、またバスに乗り遅れたのだった。
私はタブレットを閉じてカバンに仕舞う。
バスはまだひとつ前の停留所を出発したばかりだが、あの黒ずくめのせいで絵に集中できなくなっていた。
「いたぞ! 上だ!」
遠くから声がした。
先ほどの黒ずくめの2人組がこちらに向かって駆け戻ってくる。
うえ……?
視線を上げた瞬間、バス停の屋根から降ってきた真っ赤なジャケットが目に飛び込んできた。
細面、短髪、長いもみあげ。
驚くほどそっくりだ。彼に。
「ルパン⁉︎」
思わず声を上げた。
彼が私の座るベンチを、私のすぐ真横を軽々と飛び越えていく。
「あ……」
目が合った。
綺麗な瞳……
彼の生き生きと輝いた目に釘付けになっているうちに、彼は歩道を走り去り、黒ずくめの2人がその後を追っていった。
「…………」
しばらく彼らが走り去った方を眺めていた。
何が起きたのか分からなかった。
私は呆然とその場で固まり続け、その結果、またバスに乗り遅れたのだった。