ルパン
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(あいつら何モンだ)
屋根の上で仰向けになっていたルパンは姿勢を変え、頭を起こして片肘をついた。
あの黒ずくめのふたりが近づいてきた時、全身の毛が逆立つような嫌な感覚がした。気味が悪い。
状況は謎だらけ。仲間と連絡は取れない。孤立無援。所持金は僅か。
ここに来る途中のコンビニで試してみたが、クレジットカードは使えなかった。
元々偽造カードだから、痛くも痒くもないが。
……いや、訂正する。正直かなりの痛手だ。
手持ちの金じゃ何もできない。
さて、どうする。
(お金ならあそこに沢山あるでしょーが)
交差点の前に大きな銀行があったのを思い出した。
ちょっくら融通してもらうとしよう。
「いたぞ! 上だ!」
男の声に、ルパンはハッとして身を起こした。
黒ずくめのふたり組が猛スピードでバス停に向かってくるのが見えた。
「見つかったか」
身体を起こしたルパンはバス停の屋根から飛び降りた。
男たちは車道を斜めに横断して迫ってくる。
彼らとは反対の歩道側へ逃げようと、ルパンはバス停に置かれたベンチを飛び越えた。
「ルパン⁉︎」
甲高い声が自分の名前を呼ぶのを聞いた。
女の子だった。
驚きでお目目もお口もまん丸。
(かっわいい……)
ひそかに笑みをこぼしつつ、ルパンはその場を逃げ去った。
屋根の上で仰向けになっていたルパンは姿勢を変え、頭を起こして片肘をついた。
あの黒ずくめのふたりが近づいてきた時、全身の毛が逆立つような嫌な感覚がした。気味が悪い。
状況は謎だらけ。仲間と連絡は取れない。孤立無援。所持金は僅か。
ここに来る途中のコンビニで試してみたが、クレジットカードは使えなかった。
元々偽造カードだから、痛くも痒くもないが。
……いや、訂正する。正直かなりの痛手だ。
手持ちの金じゃ何もできない。
さて、どうする。
(お金ならあそこに沢山あるでしょーが)
交差点の前に大きな銀行があったのを思い出した。
ちょっくら融通してもらうとしよう。
「いたぞ! 上だ!」
男の声に、ルパンはハッとして身を起こした。
黒ずくめのふたり組が猛スピードでバス停に向かってくるのが見えた。
「見つかったか」
身体を起こしたルパンはバス停の屋根から飛び降りた。
男たちは車道を斜めに横断して迫ってくる。
彼らとは反対の歩道側へ逃げようと、ルパンはバス停に置かれたベンチを飛び越えた。
「ルパン⁉︎」
甲高い声が自分の名前を呼ぶのを聞いた。
女の子だった。
驚きでお目目もお口もまん丸。
(かっわいい……)
ひそかに笑みをこぼしつつ、ルパンはその場を逃げ去った。