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廊下にて
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ハル
?
(窓の外を見る)
わぁ!この学校って畑があるんだ
小学校はあったけど、中学校だとなかったから懐かしいな
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にゃんこそうなんだ
下の畑は結構広いから、お花だけじゃなくて野菜とかも育ててるよ -
ハル
へ〜
ちょっと興味あるなぁ
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にゃんこうん!じゃあ行ってみよっか
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畑にて
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にゃんこニケー!(畑の外から)
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ニケ?
(立ち上がって声のする方向をみる)
にゃんこ! -
ニケ(軍手を取りながら、近寄る)
どうしたの? -
にゃんこうん、今ハルと一緒に部活見学してるの
上から畑見て、ハルが興味あるって -
ハル
こんにちは、ハルです
よろしくね
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ニケあ、転入生の子…
(顔が赤くなっていく)
えっと、園芸部所属の根城勝利(ねじろショウリ)です…
えっと、僕…じゃなくて!私のことは、ニケって呼んで -
ハル
あ、うん
よろしくね、ニケ
(手元が震えてる…大丈夫かな)
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ニケ見学に来たんだよね!
畑!畑の案内するよ…!
わっっ!
(花壇につまずく) -
ハル
えっ?!大丈夫?

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ニケあ、あははは…
大丈夫!こっちきて! -
にゃんこ大丈夫だよ、落ち着いて(ニケに耳打ちする)
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ニケうん、ありがとう…
(少し照れたように返す) -
ニケについて行くと、野菜の育てている場所に案内される。
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ニケ今の季節は、こんな感じ!
ここから向こうが調理部のさっくんにあげてる野菜で、これがじゃがいもで、こっちがさつまいも
あっちになってるのが、トマトだよ -
ハル
へーー!
これ全部ニケが育ててるの?
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ニケえへへ、うん
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にゃんこちなみにあっちのお花を育ててるのもニケだよ
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ハル
すごい!
大変じゃない?
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ニケうーん、ちょっと大変だけど好きだから
慣れてくると楽しいしね! -
ニケあ、そうだ!
ちょっとまってて -
そういうと、ニケは花壇まで戻ると小さな鉢を持ってきた。
鉢には、小さな青い花が咲いていた。 -
ニケこれ、あげるね
見学のおまけだと思って受け取って -
ハル
え、でもいいの?
大事に育ててるんでしょ?
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ニケいーよいーよ
ハルはこれから僕…私たちのクラスメイトだし、ほら…仲良く…なりたいから… -
ハル
ニケ…
(転入してきたばかりなのに、仲良くしたいって言ってくれるなんて…)
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ハル
嬉しい。大切にする

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ニケほんと?よかった…
ハルが園芸部に入ってくれたら楽しいだろうな… -
ニケハルって言う名前も暖かいし、ハルはお花が似合うから…
ってごめん、急に…(照れたように頬を両手で隠す) -
ハル
大丈夫だよ、そう言って貰えてすごく嬉しい
(頑張ってくれてる感じが可愛いなぁ、このお花は部屋に飾ろう)
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ハル
あれ、なんか落ちてるよ…?
(何かを拾い上げる)
お守りかな?
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ニケえっ?(胸元を触る)
あ!それ僕の!!!
(お守りを持つハルの手に上から手を重ねる) -
ハル
あっ、そうなんだ
触ってごめん、汚れてない?
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ニケいやっ、こっちこそ、拾ってくれたのに…
ごめんね…汚れてないよ… -
ハル
…大事なものだった?

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ニケあ、うん…
私の実家が、この近くの神社で、これはその御加護を受けてるお守りなの -
ハル
実家が神社なんだ
将来は継ぐってこと?
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ニケ……うん。私、お父さんに「宮司になれ」って言われてるんだけど、それはうちでは男の人しか許されてなくて…
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ニケ「女になってここを出るか、男として宮司になるか」って言われたけど、私は巫女として神社にいたい
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ニケお慕いしている土地神様に奉職したい…
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ニケって、ごめん!
急に長々と話しちゃって… -
ハル
ううん
大切にしてる気持ち、すごく伝わってきた
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ニケハル…ありがとう…
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にゃんこちょっと暗くなってきたね
寮に戻ろうか -
ハル
うん
今日はありがとう、ニケ
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ニケううん、こちらこそありがとう…本当に
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