コメントありがとうございます、とても嬉しく拝見いたしました。

　この作品の前に『インモラル』という小説を書いたのですが、ハピエンとはいえあまりにも寂しく、苦しい話になってしまったなと思いまして。『冬の星座』は、その反動でとにかく暖かい作風にしようと努めたものです。そうした雰囲気を感じてくださったなら本当に嬉しいです。
　この作品の結びの部分で、ムサシは"迷うことも、悔いることももうないだろう"と感じております。ただ、これはツイッターでも呟いたのですが、現実はそんなことはないと私は考えます。ムサシもヒル魔もまだ若い。思い悩み、迷い、悔いるような場面もこの先たくさんあると思います。そんな場面をでもふたりで乗り越えて、生きていってほしい。そう願いながら筆を置きましたし、今でもそう考えております。お言葉をお借りしますならば、「固いきずな」。そういうもので結ばれて、ふたりが人生を歩んでいくように。
　それほど長くはありませんが、私にとっては思い出深い作品です。ご感想を頂けて本当に、しみじみと嬉しさを噛み締めました。重ねてお礼を申し上げます。

　それでは、どうぞまたお運びくださいませ。
　ありがとうございました！

2021/12/02 19:52