日々のつぶやき
神龍寺戦
2023/02/14 19:00原作読み返し日記
こんにちは、神龍寺戦を読むのに2日かかった華丸です。
突然ですが阿含の「天才」、天賦の才能は阿含が神様に頼んで持って生まれたものじゃないですよね。
まして雲水のせいでもない。
お父さんのせいでもない。
誰のせいでもないから哀しいと185話を読んで思います。
阿含がいくら神に愛された男(176)でも別に本人がそうしてくれと望んだわけではないですし。
以下、ほぼ話順に書きたいと思います。
さて20巻です。
170話はリコのインタビューの回です。
「おもしれえから」
こう言い放つヒル魔の目、表情。
本当にヒル魔は「とてシャン」だなと思います。
とても美人(シャン)。※古めかしい表現です
ヒル魔は男ですから美人なんて言葉はふさわしくないのですが、どうもここのヒル魔はとてシャンとしか私には言い表すことができません。
171話の表紙は神龍寺の制服を着た栗田ムサシヒル魔の後ろ姿。
体格差がとてもいいですね。
たまらないですね本当に。
夢のかけらというタイトルも。
3人揃って神龍寺に進学するはずだった、ところが横槍が入ります。
阿含です。
「いらねーよテメーらなんか」
こう放言していますね。
阿含はそんなに栗田が羨ましかったのでしょうか。
ヒル魔の「親友」の栗田が。
阿含の行動は無論褒められたものではないですしここでむしろ阿含を気の毒と言ってしまっては栗田があまりにも救われない。
でもとにかく阿含は栗田には繰り返しひどい言葉を浴びせています。
気に入らない子をいじめる大きな駄々っ子のように。
刺青したり誰彼かまわずカス呼ばわりしたり、あとヒル魔の頭を地面に叩きつけたり(175)してるけど。
最悪の天才と溝六先生も言ってるけど(175)。
ヒル魔の挑発にいちいちムキになってるところとあいまって、私には阿含が歳相応の男の子に見えて仕方ありません。むしろ歳相応というより子供っぽいかも。
まるで栗田への嫉妬のような行動。
頭脳も身体能力ももちろん阿含は並外れています、百年に一人の天才(175)ですから。
でもやはり……という気持ちが拭いきれません。
ナーガ戦を読めば読むほどそう思います。
獅子搏兎を期する神龍寺はドラゴンフライという戦法に出ます。関東大会で誰一人として止められなかった、という。
泥門は立ち向かいますがここで戸叶と黒木が雲水を潰しにかかるんですね。
罠だと叫ぶムサシ。
次に二人はボールキャリアになった阿含に向かいます。
ここではヒル魔がムサシと同じことを叫ぶんですよ。
こういう冷静さというのはヒル魔は言わずもがな、キッカーを務めるムサシにも必要なんだろうなと思います。
この回でも阿含は栗田に冷酷な言葉を浴びせています。
インタビューの時も栗田を酷評していましたし、この先の196話でもそうです。
これはどういうことなんでしょうね。
そんなに阿含は栗田が羨ましかったんでしょうか。
もしかしたら阿含はヒル魔とならつるんでいけると思っていたのかもしれない(177)。
でもヒル魔が「選んだ」のは阿含ではなかった。
ことこの点において私は阿含が気の毒だなと感じます。
178話ではセナが初めての顔を見せますね。
あの温厚な、争うことの嫌いなセナが阿含の言葉に殺気立っています。
3人の夢を馬鹿にするのだけは許さない……!!
ところが泥門はどう見ても劣勢です。観客も席を立ってしまいます。
しかもヒル魔の言葉。
「もう勝ち目なんざねえ」
178話はここで終わっています。
引っ張られますね!!
ヒル魔の言葉の裏。真っ先に気づいたのはムサシです。
誰よりもまずムサシでした。
そして次々とヒル魔の隠された意図(オンサイドキック)に気づくメンバー。
もう読んでいて涙が出そうです。
そして文字通り全員一丸となったオンサイドキック。
ここで静かにスタンドを去る男がいます。
葉柱です。
頬を流れる涙が心に染みるようです。
いよいよ泥門ボール。
鍵を握るのは雪光。
雪光です。
私、泥門の体育祭でヒル魔が雪光を担いでいたシーンが好きです。
体格差から言えば当然なのですけれども。
雪光。
雪光はヒル魔を恐れてはいません。脅されてアメフトをやっているわけでもありません。
同級生です。ヒル魔の。
こんな友人は(石丸もそうですが)ヒル魔にとってはまるで宝石のように貴重なものだと思います。
そしてその伏兵、雪光のタッチダウン。
危ないタッチダウンですねこれ、間一髪。
もしも雪光がエンドゾーン手前で膝でもついてしまっていたらただのパスインコンプリート(失敗)に終わっていたでしょう。
でもそうはならなかった。
人の気持ち。強い思いというのは時に強い力を発揮するものです。
雪光のプレーにそれを見た気がします。
話変わりますがこの後もムサヒルシーンがありますね。
阿含を煽りまくるヒル魔。
あの挑発力はどっから湧くんだと呆れる戸叶。
ここでムサシが一言。
「まあ昔からだ 奴のアレは」
あらまあ(笑)。
どうしてこうこの男は「ヒル魔をよく知ってる」アピールをするんでしょうね!
この場面、泥門はまだやっと1タッチダウン。神龍寺に大差をつけられて絶体絶命です。余裕なんか誰にもありません。
でもヒル魔のことなら知り尽くしてるという顔。
イイですね……。
ドラゴンフライ対策はないの。
そう栗田に言われたヒル魔はセナにある指示を出します。実はこれがヒル魔の布石でしたがそれが明らかになるのはやっと190話です。
引っ張られますね!
ムサシはセナの脚を心配しますがヒル魔は行くしかねえんだと答えます。このヒル魔は珍しく憔悴したような目。
こういう目に私はすぐ騙されます。どうなるんだろうとついはらはらしてしまいます。無論、だからこそ面白いのですけれども。
死に物狂いの泥門。
その中で十文字(出ました私の好きな十文字)が魅せますね!! 184話で!!
ラインというのは本来ボールにさわらないポジションです。投げるのはもちろんボールを持って走るわけでも捕球するわけでもありません。
その十文字が、しかも阿含に捕まりながらも素晴らしい粘りと意地を見せます。タッチダウン。
このあとが最高に可愛いですね、戸叶と黒木にキックされてます。しかも後ろからのキック。戸叶黒木は誰かの真似をしたんでしょうか。
セナの脚が危険なための泥門タイムアウト。
ここで金剛兄弟の過去が語られます。
雲水は非情な言葉を口にしていますね。少なくとも私はそう思います。
万能の弟へのせりふ。
「凡人は踏み潰して進め」
「そうしてこそ 俺が報われる」
雲水が哀れです。
こんな「呪い」を弟にかけなければならない雲水が。
そして弟の言葉。
「そのつもりだよ」
こんな風に応える阿含も哀れです。
本当に。
雲水は悪人なんでしょうか。
私には分かりません。
阿含は悪人なんでしょうか。
これも私には分かりません。
ただこの兄弟が哀れでなりません。
恵まれた立場のはずのこの兄弟が。
このあとのプレーではモン太が魅せてくれます。
188話の表紙はモン太と一休。
それが189話ではモン太の人差し指!
タッチダウンです。
読み返しを進めながら、このあたりから息をつくのももどかしいと感じました。一刻も早く読み進めたい、そんな気持ちで。
そしてまたもムサヒルシーンです。190〜191話。
ヒル魔の「三文芝居」に付き合うムサシ。
ここを読むたびに思うんですが、連載と並行して、つまりリアルタイムでムサヒルをやっていなくてよかったのかもしれない、と。
週刊でこんな場面を拝んでいたら萌えて萌えて、自分がどうなっていただろうと思います……(笑)。
セナのタッチダウンで35対28。
雲水は超安全策、ゴールデンドラゴンフライという手に出ます。
しかも神龍寺のパントキックはこれ以上ないくらい上出来でした(192)。
泥門のゴールライン目の前に落下しましたから。これでは泥門はエンドゾーンからエンドゾーンへ、ほぼ完全にフィールドを縦断するしかありません。その距離約97ヤード。
この後はひたすら時間との戦いにもなるわけですが、
モン太〜〜〜!!!!
おまっお前……!!!!
芝生、芝生……!!!!
やったなあ、やったなお前……!!!!
そう叫びたいですね心から(196)。
でもここで終わりじゃないんですよね。
栗田。
ラストのプレーは栗田。
栗田が魅せます。
これ以上ないくらい最高のプレーを(199)。
雪光。
モン太。
神龍寺戦で光ったのは「凡人」たちです。
彼らは決して天才ではない。すば抜けた非凡な才能に恵まれているわけでは決してない。
彼らを動かす「思い」というものの強さに私は惹きつけられます。
人という生き物の無限の可能性がそこにはある。
数日前の日記で私はプリキュアを語りました。
彼女たちには可能性があると。
泥門デビルバッツのメンバーも同じです。
無限の可能性。
その可能性をこれからも彼らは見せてくれるでしょう。
王城戦。
楽しみに読み返すことにします。
それでは今日はこの辺で。
突然ですが阿含の「天才」、天賦の才能は阿含が神様に頼んで持って生まれたものじゃないですよね。
まして雲水のせいでもない。
お父さんのせいでもない。
誰のせいでもないから哀しいと185話を読んで思います。
阿含がいくら神に愛された男(176)でも別に本人がそうしてくれと望んだわけではないですし。
以下、ほぼ話順に書きたいと思います。
さて20巻です。
170話はリコのインタビューの回です。
「おもしれえから」
こう言い放つヒル魔の目、表情。
本当にヒル魔は「とてシャン」だなと思います。
とても美人(シャン)。※古めかしい表現です
ヒル魔は男ですから美人なんて言葉はふさわしくないのですが、どうもここのヒル魔はとてシャンとしか私には言い表すことができません。
171話の表紙は神龍寺の制服を着た栗田ムサシヒル魔の後ろ姿。
体格差がとてもいいですね。
たまらないですね本当に。
夢のかけらというタイトルも。
3人揃って神龍寺に進学するはずだった、ところが横槍が入ります。
阿含です。
「いらねーよテメーらなんか」
こう放言していますね。
阿含はそんなに栗田が羨ましかったのでしょうか。
ヒル魔の「親友」の栗田が。
阿含の行動は無論褒められたものではないですしここでむしろ阿含を気の毒と言ってしまっては栗田があまりにも救われない。
でもとにかく阿含は栗田には繰り返しひどい言葉を浴びせています。
気に入らない子をいじめる大きな駄々っ子のように。
刺青したり誰彼かまわずカス呼ばわりしたり、あとヒル魔の頭を地面に叩きつけたり(175)してるけど。
最悪の天才と溝六先生も言ってるけど(175)。
ヒル魔の挑発にいちいちムキになってるところとあいまって、私には阿含が歳相応の男の子に見えて仕方ありません。むしろ歳相応というより子供っぽいかも。
まるで栗田への嫉妬のような行動。
頭脳も身体能力ももちろん阿含は並外れています、百年に一人の天才(175)ですから。
でもやはり……という気持ちが拭いきれません。
ナーガ戦を読めば読むほどそう思います。
獅子搏兎を期する神龍寺はドラゴンフライという戦法に出ます。関東大会で誰一人として止められなかった、という。
泥門は立ち向かいますがここで戸叶と黒木が雲水を潰しにかかるんですね。
罠だと叫ぶムサシ。
次に二人はボールキャリアになった阿含に向かいます。
ここではヒル魔がムサシと同じことを叫ぶんですよ。
こういう冷静さというのはヒル魔は言わずもがな、キッカーを務めるムサシにも必要なんだろうなと思います。
この回でも阿含は栗田に冷酷な言葉を浴びせています。
インタビューの時も栗田を酷評していましたし、この先の196話でもそうです。
これはどういうことなんでしょうね。
そんなに阿含は栗田が羨ましかったんでしょうか。
もしかしたら阿含はヒル魔とならつるんでいけると思っていたのかもしれない(177)。
でもヒル魔が「選んだ」のは阿含ではなかった。
ことこの点において私は阿含が気の毒だなと感じます。
178話ではセナが初めての顔を見せますね。
あの温厚な、争うことの嫌いなセナが阿含の言葉に殺気立っています。
3人の夢を馬鹿にするのだけは許さない……!!
ところが泥門はどう見ても劣勢です。観客も席を立ってしまいます。
しかもヒル魔の言葉。
「もう勝ち目なんざねえ」
178話はここで終わっています。
引っ張られますね!!
ヒル魔の言葉の裏。真っ先に気づいたのはムサシです。
誰よりもまずムサシでした。
そして次々とヒル魔の隠された意図(オンサイドキック)に気づくメンバー。
もう読んでいて涙が出そうです。
そして文字通り全員一丸となったオンサイドキック。
ここで静かにスタンドを去る男がいます。
葉柱です。
頬を流れる涙が心に染みるようです。
いよいよ泥門ボール。
鍵を握るのは雪光。
雪光です。
私、泥門の体育祭でヒル魔が雪光を担いでいたシーンが好きです。
体格差から言えば当然なのですけれども。
雪光。
雪光はヒル魔を恐れてはいません。脅されてアメフトをやっているわけでもありません。
同級生です。ヒル魔の。
こんな友人は(石丸もそうですが)ヒル魔にとってはまるで宝石のように貴重なものだと思います。
そしてその伏兵、雪光のタッチダウン。
危ないタッチダウンですねこれ、間一髪。
もしも雪光がエンドゾーン手前で膝でもついてしまっていたらただのパスインコンプリート(失敗)に終わっていたでしょう。
でもそうはならなかった。
人の気持ち。強い思いというのは時に強い力を発揮するものです。
雪光のプレーにそれを見た気がします。
話変わりますがこの後もムサヒルシーンがありますね。
阿含を煽りまくるヒル魔。
あの挑発力はどっから湧くんだと呆れる戸叶。
ここでムサシが一言。
「まあ昔からだ 奴のアレは」
あらまあ(笑)。
どうしてこうこの男は「ヒル魔をよく知ってる」アピールをするんでしょうね!
この場面、泥門はまだやっと1タッチダウン。神龍寺に大差をつけられて絶体絶命です。余裕なんか誰にもありません。
でもヒル魔のことなら知り尽くしてるという顔。
イイですね……。
ドラゴンフライ対策はないの。
そう栗田に言われたヒル魔はセナにある指示を出します。実はこれがヒル魔の布石でしたがそれが明らかになるのはやっと190話です。
引っ張られますね!
ムサシはセナの脚を心配しますがヒル魔は行くしかねえんだと答えます。このヒル魔は珍しく憔悴したような目。
こういう目に私はすぐ騙されます。どうなるんだろうとついはらはらしてしまいます。無論、だからこそ面白いのですけれども。
死に物狂いの泥門。
その中で十文字(出ました私の好きな十文字)が魅せますね!! 184話で!!
ラインというのは本来ボールにさわらないポジションです。投げるのはもちろんボールを持って走るわけでも捕球するわけでもありません。
その十文字が、しかも阿含に捕まりながらも素晴らしい粘りと意地を見せます。タッチダウン。
このあとが最高に可愛いですね、戸叶と黒木にキックされてます。しかも後ろからのキック。戸叶黒木は誰かの真似をしたんでしょうか。
セナの脚が危険なための泥門タイムアウト。
ここで金剛兄弟の過去が語られます。
雲水は非情な言葉を口にしていますね。少なくとも私はそう思います。
万能の弟へのせりふ。
「凡人は踏み潰して進め」
「そうしてこそ 俺が報われる」
雲水が哀れです。
こんな「呪い」を弟にかけなければならない雲水が。
そして弟の言葉。
「そのつもりだよ」
こんな風に応える阿含も哀れです。
本当に。
雲水は悪人なんでしょうか。
私には分かりません。
阿含は悪人なんでしょうか。
これも私には分かりません。
ただこの兄弟が哀れでなりません。
恵まれた立場のはずのこの兄弟が。
このあとのプレーではモン太が魅せてくれます。
188話の表紙はモン太と一休。
それが189話ではモン太の人差し指!
タッチダウンです。
読み返しを進めながら、このあたりから息をつくのももどかしいと感じました。一刻も早く読み進めたい、そんな気持ちで。
そしてまたもムサヒルシーンです。190〜191話。
ヒル魔の「三文芝居」に付き合うムサシ。
ここを読むたびに思うんですが、連載と並行して、つまりリアルタイムでムサヒルをやっていなくてよかったのかもしれない、と。
週刊でこんな場面を拝んでいたら萌えて萌えて、自分がどうなっていただろうと思います……(笑)。
セナのタッチダウンで35対28。
雲水は超安全策、ゴールデンドラゴンフライという手に出ます。
しかも神龍寺のパントキックはこれ以上ないくらい上出来でした(192)。
泥門のゴールライン目の前に落下しましたから。これでは泥門はエンドゾーンからエンドゾーンへ、ほぼ完全にフィールドを縦断するしかありません。その距離約97ヤード。
この後はひたすら時間との戦いにもなるわけですが、
モン太〜〜〜!!!!
おまっお前……!!!!
芝生、芝生……!!!!
やったなあ、やったなお前……!!!!
そう叫びたいですね心から(196)。
でもここで終わりじゃないんですよね。
栗田。
ラストのプレーは栗田。
栗田が魅せます。
これ以上ないくらい最高のプレーを(199)。
雪光。
モン太。
神龍寺戦で光ったのは「凡人」たちです。
彼らは決して天才ではない。すば抜けた非凡な才能に恵まれているわけでは決してない。
彼らを動かす「思い」というものの強さに私は惹きつけられます。
人という生き物の無限の可能性がそこにはある。
数日前の日記で私はプリキュアを語りました。
彼女たちには可能性があると。
泥門デビルバッツのメンバーも同じです。
無限の可能性。
その可能性をこれからも彼らは見せてくれるでしょう。
王城戦。
楽しみに読み返すことにします。
それでは今日はこの辺で。
追記
今朝ちょっとゆううつなことがあったのですが神龍寺戦を読んでいたらそんなもの吹っ飛びました。推し活はよく効きます。