tweet：10/28

　バベルズには晩成型のWRがいる。試合に出るまでに1年、初のパスキャッチまで更に1年。やがて一番手QBの信頼を得るまでに成長する。体力の衰えから引退を決意する12年後までチームに貢献した。契約解除の手続きをするため代表の家に来たら駐車場に大勢の人。見たら仲間たちだ。拍手で迎えられて驚くWR。仲間の子供たちが進み出てきて花束をくれた。こういうサプライズもいいもんだろ、と代表が笑う。その隣には代表の金髪のパートナー。ケケケといつもの悪魔笑いで、計画した甲斐があったなと笑う。仲間とはいいもんだ、これからは別の形でチームを支えると決意するWR。
　入団した最初の頃からアットホームないいチームだなと思っていた。一番手QBとその幼馴染だというWRの距離の近さに微笑ましい戸惑いを感じたこともある。あれはああいうもんだから気にすんなとおどけて肩を叩いてくれたのは盛り上げ役のラインマン。みんな仲がいいんだなとどこか嬉しく思う