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沖田
土方さん……
綺麗な夜空ですね -
土方
……ああ
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沖田
こんな満天の星、今の時期珍しくないですか?
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土方
……そうだな
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沖田
土方さん、眠いんですか?
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土方
こんな川縁で眠れるか
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沖田
昔は多摩川で良く寝てたじゃないですか
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土方
ここは京なんだぞ
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沖田
そういえば、そうですね
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土方
どこに居ても気は抜くなよ、総司
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沖田
はいはい、肝に銘じておきます副長
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土方
なんだその返事は。
わかってんのかよ -
沖田
……ねぇ土方さん………
星って、どうやって出来るんだと思います? -
土方
あ?……さあな
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沖田
僕、あの星一つ一つが人の魂なんじゃないかって思うんです
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土方
だったら、もっと夜空にぎっしり星がねぇとおかしいじゃねえか。
今までどんだけの人間が死んでるんだよ -
沖田
あれはね、極楽へ逝けた人だけなんですよ。
生涯行いが良くて、殺生なんて一度もしたことのない… -
土方
……
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沖田
僕は絶対、あの星にはなれないなぁ
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土方
だったら俺だってなれねぇ。
間違いなく大地獄行きだ
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沖田
鬼副長ですもんね
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土方
なんだと?
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沖田
あ~あ、じゃあ僕も連帯責任で大地獄行きですね
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土方
ったく、下らねぇこと考えんじゃねえよ
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沖田
……そこに行ったら、この世界のこと全て忘れちゃうんでしょうね……
土方さんのことだって
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沖田
……どうしたんです?
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土方
……いいじゃねえか、それで
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沖田
えっ?
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土方
だったら……せめてこっちの世界に居るうちは、
絶対に忘れねぇようにしとけ
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沖田
いいんですか?
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土方
いいって?
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沖田
僕、土方さんを絶対忘れないようにしたいんですけど……
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土方
わっ……総司っ!?
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沖田
ほら、京で気を抜いちゃ駄目なんでしょう?
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土方
馬鹿、お前が抱きついてくるからだろ
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沖田
……土方さん
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土方
しょうのねぇ奴だ……
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沖田
土方さん……っ
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土方
総司……俺を忘れたら、承知しねぇ
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