うちの子語り
創作関連の呟きです。
うちの子の妄想ネタをただ投下していく…。
作品にするには足りない、けど自分が面白い感じ。
うちの子の妄想ネタをただ投下していく…。
作品にするには足りない、けど自分が面白い感じ。
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組み合わせと使いどころ。
20231007(土)22:37「BLなんだから子供なんか出来なくて宜しい」派なので今後もそのスタンスでいくのですが、その一方pixiv回ってるとどのCPでも一度は目にするパロの1つに「オメガバース」ってのがある。
結局よく分からんままなのですが、おおよそこういう感じってのは把握してしまった。
一言で言うとオメガという性別になると男性でも妊娠するという内容である。
繰り返すが「BLなんだから子供なんか出来なくて宜しい」派なので自分から率先しては見に行かない。
ただ。
悪い癖なのでね、仮にこのパロをうちの子でやったら最悪の展開になりそうだ…(ニチャア)みたいな妄想はしてしまったわけですよ。
初めに断っておくと、同性カップルが子供(孤児とか)を引き取って家族として暮らしてるのは構わない。
ていうかこのパターンは率先して使ってるからな。
恐らくわたしがBLに求めているものの1つに「子供が出来なくて済む」みたいなものがあるのは確かなので、このオメガバがわたしの欲しい枠から外れているだけである。
それも理解した上で、勝手に妄想が流れてきたのですが。
まぁ一番妄想しがちなのは華倉氏と魅耶やんなわけです。
この2人どちらも子供に興味なさそうなので特に話題にも上がらないのですが。
仮に。
順当に華倉氏がオメガ、魅耶がアルファで番になった場合。
多分1人くらいは子供出来ると思うんですよ。
欲しいか否かは別として。
わたし(リアルを挟んで申し訳ない)と違って出来たんなら産むはず。
と、なるとよ?
魅耶と華倉の子ってことはよ??
鬼神と憂巫女の遺伝子を持つ「最も危惧されるべき個体」が誕生してしまうってことなんだよね。
多分菱人さんなんかはこの辺を一番警戒してるはずだし、何ならこの人が一番許さなそう。
よりによって鬼神と憂巫女の血を受け継いでしまった、全く未知数の個体なんか、前例どころか類似例もないし、皆目見当もつかない存在なわけですよ。
いくら魅耶やん本人は鬼神としての影響は弱いとは言え、真鬼はまだ魅耶やんがいなければ完全状態とは言えない程度には魅耶に依存している。
魅耶やんにも確実に鬼神の血は入っている。
で、そこへ現憂巫女であり且つ憂巫女だった女性を先祖に持つ華倉氏との掛け合わせで子が生まれる……。
これがどういう反応を見せるのか、さっぱり分からなすぎてただ恐怖なわけですよ。
吉と出るか凶と出るか、全く予想が付かない。
吉と出る場合は、憂巫女の呪いを弱める何らかの切っ掛けをもたらしてくれるかも知れない。
「鐘海」以外の対妖怪用の武器が作れるかも知れない。
それこそ白沢が作るような薬品とかも出来るかも知れない。
ただ逆に凶と出た場合。
その場合はどんな事態を引き起こそうとも、菱人さんは恐らくその子を処分するよう告げてくるはずです。
さすがにそれは華倉のみならず、魅耶も猛反発するはずなんだわ。
さすがに自分の子は殺せない。
となると、さぁて地獄だ……。
華倉と魅耶との間に出来た子が、果たして人間寄りなのか妖怪寄りなのかも重要な点なんだよな。
妖怪寄りだと、別の鬼にも狙われるだろうし(鬼神の子とは言え、半分は憂巫女の血が混じっているので多分美味い)。
まぁ……その辺は人間寄りでも危険度は一緒なのですが。
恐らく「匂い」でバレるしね。
あと見た目ですね。
人間寄りなら何とか誤魔化せても、妖怪寄りではどうにもならんでしょうね。
まぁ創作なので勿論死なない程度の地獄コースを用意するに決まってるので、実際ストーリーを作るとしたら
・凶と出るタイプ
・見た目人間だけど、中身が妖怪寄り(信じられない暴走をするタイプ)
・周囲の妖怪たちに悪影響を及ぼすため、菱人に引き渡すよう命じられる
・拒否、そして対立する華倉と菱人
こうなります。
逃げるか戦うかは分かりませんね。
この場合、真鬼が菱人側(篠宮家)にいるのももー厄介ですよね。
魅耶としても真鬼は頼りにならないし、真鬼も満足な動きは取れない。
2人のことを思うと子供を殺すのは気が進まないが、放っておけばいずれ自分にも害をなすような存在になる可能性もあるから何とかしたいにはしたい。
監視程度で、と言っても多分菱人は聞き入れないだろうしなぁ、という感じ。
この子供の保有する力が、いずれ外見にも滲み出て変化を起こすパターンもあるしな。
段々人間離れしていく見た目。
増えていく凶悪な言動。
でも両親である華倉と魅耶のことは大好きなので、結局この子供が単身で突っ込んでいくんだと思います。
この子供としては菱人は多分「両親を困らせる悪い奴」認識なので、すっげぇ攻撃的に出るでしょう。
菱人も処分出来るなら、腕の1本くらいは犠牲にする覚悟です。
で、それを真鬼が止めます、ええ勿論。
地獄です。
……みたいな感じになるのでやっぱオメガバには今後も触れないでおこうと思います。
隙あらばしんどい展開にさせる。
多分…そもそもわたしが幼童の類を可愛いと認識しない性質なので、子供だろうがあんまり甘やかそうとかそういう発想にならないんですよね。
よく言えば子供扱いしないというか……多分わたし自身のレベルがまだ幼童と同じくらいなんだと思います、実際のところは。
同レベルなのであんま関わりたくないんだろうなー、と自分では思う。知らんけど。
ただ、この設定で「鬼神と憂巫女との間の子供」というネタは、妄想するにはお釣りが来るレベルで楽しいと思いますね。
BLじゃなければあってもいい。
実際真鬼と琴羽ならば可能性はあったとも考えられるんだけど、まぁそういうことはなく討たれましたねー。
最終的にオメガバは無関係になるんですけども。
やっぱりBLには妊娠とか持ち込んでほしくねぇんだよ俺ァ。「灰界」シリーズ
ふと思い出した。
20231003(火)17:32華倉さんは動物に好かれやすい。
そんなふわっとした設定があるんですが。
その設定使ったネタで…
・明らかに異世界から来たであろう迷子になってるらしい白銀の毛並みを持つケルベロス
・そのケルベロスに何故か執着して自身も様々な異世界を転々としながら延々ケルベロスを追い掛けて来る尾っぽが9本ある猫又
に巻き込まれる話、を、ぼんやり考えてみたことがあるんですが……
今思い直さなくてもやっぱり欲張り過ぎですねこれ。
収拾どころかキッカケすら掴めなくなってる()
外回りから帰宅した華倉さんの後を付いて総本山まで来たケルベロス。
明らかに困ってる感じ。此処は何処でしょうか? 的な。
人語は分からないらしい。
振る舞いはほぼ犬だけど、体躯はデカいし顔付きなんかはどちらかと言うと狼。
恐らく華倉さんの纏う“気”が心地良く、同時にこの人に付いてけばひとりでいるより安心って考えたのだと思われる。
華倉さんも『何か付いて来てる』と気付きながらも下手に確認するわけにいかず(こっちから声掛けたら付け込まれそうなので)、その内いなくなるだろうと半分祈りつつ放っておいたんだけど結局そのまま総本山まで付いて来ちゃった。
一目見て魅耶も気付くレベルの存在感。
「今度は何拾って来たんですか…?」「そうじゃないよ…付いて来ちゃったんだよ……」みたいなやりとりをする人間2人の傍で大人しく座って待つケルベロス。
3つある首が生えているのと同じ箇所(胴体)から蛇が倍くらいの数生えてる。
顔周りは結構賑やかしい。
さてこいつどうするか、と話が1つ進んだところへ、ストーカーさながらずっとケルベロスを追い回している九尾の猫又が追い付く。
「又」とは()
9本もあったら本当に毛むくじゃらの毛玉じゃねぇかと思いつつ、わたしの好みがずんぐりむっくりどしんどしんって体型のネコチャンなのでそんな感じで。
最初のイメージはナメ猫だったのでもっと酷かった。
ちなみに猫又は人語を操る。
ので華倉さんたちと会話をする。
ケルベロスはこの猫又に対して威嚇するでもなく怯えるわけでもなく、ただ困惑している感じ。
瞳で「こいつずっと追って来るんですけど…」って訴えて来る。
みたいなところまでは考えてみたけど、それ以上はどうにもならなかった。
オチも決まらん。
それ以前に結局ケルベロスと猫又の関係性も決まらなかった。
ただ大きさ問わずどんな動物にも好かれちゃう華倉さんが見たかった的なネタだったな……
でも九尾の猫又は使ってみたいな〜。
出来ればギャグっぽく…「灰界」シリーズ
必要なんだ、いやもうマジで。
20231002(月)15:58「灰界パラレル」と称した華倉さんの相棒が隼人の、BL抜いたバトルファンタジー的なセルフ2次創作があり、何度かちょいちょい単発で短めの話書いてみたりしてるけど、やっぱりあまり楽しくないんだよな〜。
灰界シリーズ、何だかんだBLなんだな、というより、華倉さんの隣に魅耶やんがいない、という事実の方がダメージでかいというか。
隼人じゃ駄目なんだな〜。
華倉の隣にいるのは魅耶やんじゃないとわたしの気持ちも上がらんし楽しくない。
わたしが華倉さんを書くためには魅耶やんが必要なんだよね!!!
トランサーの作中で、自分に直接出来ることがなくて役に立てずに焦る魅耶やんを書いたのですが、本当にそんな心配は全くなく、華倉氏も作中で必要だよって答えましたけど、何て言うかもはや「わたしが」篠宮華倉というキャラを描くためには魅耶やんにいてくれないと困るレベルで必要なんですよね!!
これは凄いぞ……
作中では見えない範囲の話になっちゃうからね、多分魅耶やん自身がそれに気付ける日は来ないけども(教えてやりたいわぁ)。
いやもうマジで世界を成立させるための絶対条件レベルで。
世界秩序(=わたしが灰界シリーズを書くためのモチベ)として、魅耶やんは華倉にとってなくてはならない存在。
てなことにふと気付いて、1人で驚いていたりしました。
わーお…www
何かさ、最近の本編で魅耶やんの浮かない様子が続いてたからさ。
華倉さんも魅耶やん以外と行動しなきゃならない状況多かったしさ。
わたし(作者)がちょっと不安になりつつあったよね、もうね。
しかしそんなもの杞憂であった。
気に留めることですらなかった。
魅耶やんが居ないとわたしが華倉さんを描けないのだから。
(わたしが作中で)華倉として生きるためには魅耶の存在は絶対だったのだ。
やべーーーーーーーー!!!
良かったな魅耶やん!!!
お前は選ばれし存在だ!!!
君がいなくちゃ何も始まらなかったのだ!!!
ヤッフーーーーッッ!!!(mario)
……そろそろ魅耶にどつかれそうなので黙ります。
幾ら作者とは言えこの辺調子乗ると一発叩かれる()
いやしかしひと安心。
良かった良かったU^ェ^U
思いの外スケールもデカかったが。「灰界」シリーズ
一瞬思ったこと。
20230927(水)19:55灰界シリーズで、砂蔵さんを拾って育ててくれてたのが女郎屋の女主人ってことになってるんですけど。
そもそもこの時代のそういう店を女郎屋と呼んだのかどうかはよう分からんのですが…(調べたけど答えは出せなかった)。
そういう店みたいのはあった、ってのは確からしいです。
所謂「遊郭」って呼称が使われ出したのはもうちょい後だったかな。
で、本題はそこでなく。
この女郎屋の女主人、もしかしたら人間ではなくて山姥とか古狐とかいう妖怪の類だった可能性があるのではないか? とふと思い当たりましてね。
普通の人間が理解出来る範疇を超えた事をしれっとやってのけてるような気が…しなくもない…。
仮に人間だったとしても、多分かなりの“手練”だと思われる。
それこそ全国津々浦々、孤児を拾い育てた上で暗躍させたりするタイプのね。
しかしここではそれ以上の環境にいるというか…
恐らく砂蔵のことも単なる孤児ということでいつものように拾ったんだと思うし、歩き巫女みたいなの育ててたってんなら、そのまま隠密にでもしただろう。
……今改めて考えてみると、こっちの方が自然な設定な気がしてきますが……ぐぬぬ。
気を取り直して。
確かに人間として振る舞っていたとは言え、聖獣なんかがお忍びで訪れるような店だし、何らかの事情通であった可能性は高いよなぁ。
でも鳳凰だって憂巫女がいるとは知らなかっただろうし、女主人の方もどこまで分かってただろうか?
この女主人が妖怪の類だった場合、もしそうなら真っ先に喰ってても可笑しくねぇんだよなぁ。
それとも男の憂巫女なんて聞いたことなかったから、匂いでは憂巫女なのは明らかだけどいまいち信じ切れずにいたとか?
でもこのまま捨てるのも惜しい、でそのまま育ててたら何か綺麗な顔してることに気付く。
試しに雑用で客の前に出してみたら声が掛かった…みたいな流れだったかも知れん。
男娼は扱ったことがなかったけど、多分コネはあったら仕込みも出来た。
憂巫女かどうかは曖昧なままだけど、それなりの客は取れるなら置いとくか…ってなったのかな。
……別に妖怪じゃなくてもええなこれ。
うーん。
どっちでもいいか……うん。「灰界」シリーズ
瀧崎家菩提寺
20230831(木)08:58その人を初めて見たのは、俺が10歳になったばかりの頃だった。
実家の寺で毎年行われるよく分からない供養祭に初めて参加させられた時のこと。
その人は供養祭の主催で、それは同時に家長であることを意味していた。
俺とは18歳離れているという。
その人は全身に廻った猛毒を、薄い笑み1枚の下に実に巧妙に隠していた。
物心つく前から色んなものを見てきた。
人ならざるもの、居てはいけないもの、影、気配。
そんなものを何回も何回も見てしまって、親父に泣いて助けを求めた。
実家としては都合のいい能力だったのかも知れないけれど、まだ幼かった俺にとって人ならざるものは恐怖でしかない。
親父に宥められ説得され、その流れで制御する術を教えられるようになるまで時間は掛からなかった。
その甲斐もあってか、大きくなるにつれ俺自身慣れたのか、次第に「見える」ことを何とも思わなくなり、ただたまに『今日もいるな』と思う程度になっていた。
そんな自分の事情もあってだろう、初めて見たその人から感じ得た底無しの邪気に、俺は一瞬気絶しそうになった。
腹の底から拒絶反応が出た。
怖くてどうしようもなくて、その人は笑顔で、18歳も年下のまだ小学生だった俺にまでとても丁寧な態度と言葉で挨拶をしてくれたのに、終始親父の背中に隠れていた。
とにかく顔が見られなかった。
その人自身が恐ろしかったんじゃない。
その人の抱く、背負う「業」のような禍々しさに、俺は呑み込まれてしまいそうで嫌だったのだ。
その人は刀を持っていた。
供養祭に必要だと言うその刀は、うちの本尊が携えている刀とそっくりだった。
2つある本尊のうち1つは不動明王で、不動明王は宝剣を携えているから気にしてなかったが、どうやらうちの不動明王の剣は、その人の持っているものと同じ。
日本刀だ。
そういう小さな差異に1つ、また1つ気付けるようになった俺は、うちの寺は何かが違うと感じ出した。
本尊は閻魔大王と不動明王。
どうしてこの2つなのか親父に訊いたことがあったが、その時は細かい説明はしてもらえなかった。
その人を紹介され、謎の「供養祭」に関わるようになり、俺は少しずつ、自分でも判ってくる。
この寺は数百年前に当時の瀧崎家が建立した。
目的は狩猟した“獣”の供養だった。
けれど、慰めのための供養ではなく、それは戒めの供養だと、ある日親父は言った。
俺の高校受験が終わった頃だっただろうか。
実家の寺はその瀧崎家の所謂菩提寺で、今は檀家も多少いるが、基本は瀧崎家が自らの一族のために作ったもの。
この供養祭のために、その供養祭をしなければならなかった先祖たちの供養のために。
『俺が死に水を取るのは前当主だが……隼人くんの死に水取りをすんのはお前だぞ』
親父は言う。
実家の寺を継ぐことには何の不満もなかった。
きっと下手に一般社会に出ていくよりも、寺に居るほうが都合がいいと考えていたから。
それに親父は常々、この寺を空けるわけにはいかないと口癖のように繰り返していたし、ならば俺がという気分になるのも当然だった。
でもそれは、瀧崎一族の深い業の片棒を強制的に担がされるということでもあった。
瀧崎家は歴史の長い一族だ。
寺の建立がそもそも数百年前とかだし、そういや近所で瀧崎の名を知らない人はいなかった。
無関係そうな俺の同級生ですら、近所にある滅茶苦茶デカいその「お屋敷」を知っていた。
瀧崎一族はそれよりも以前から続いているらしい。
実際、何の仕事をしているのかまでは詳しくは知らなかった。
知ってしまってからは、知りたくなかったと泣いて眠れなかった日もあった。
表向きは実業家じみたことをしているらしい。
けれどそれはあくまで社会的な側面でしかなく、それ自体は「一族」を語るには大した意味はない。
瀧崎家には長く続けている習慣がある。
故にやや閉鎖的な振る舞いをしなければならなかった。
このように、独自で寺を設けなければならないくらいの、悪習。
現当主である隼人さんは、全身を蝕むその猛毒を感じさせない陽気な人だった。
笑みは穏やかで、でも決して堅苦しくなく話せば面白い人だ。
『お前の方が長い付き合いになる。今のうちから少しは慣れとけ』と親父に言われて、最初は渋々顔を合わせていた。
幸い寺にいる間は、幾ら見えても平気だった。
親父もいるし、何より隼人さん自身がとても頼もしかった。
その根拠となったのが、隼人さんの持っている刀。
邪気に中てられて、もしくは惹かれて近寄ってくる悪霊の類は見えても、隼人さんの纏う殺気のせいでこちらまでは届かない。
たまに突破を試みるものもあったが、隼人さんの一振りの前には何の意味もなさなかった。
この人は慣れていた。
それも当然だった。
話だけ聞いていては到底理解しなかっただろうその事実を、俺はそのお陰で心底納得してしまった。
この人は償いのために刀を振るう。
食材として鬼を狩り続け、文字通り喰らい続ける「悪食の一族」の業を償うために。
ここは先祖代々、瀧崎一族が喰らって来た鬼たちの魂を供養するために建てられた寺だ。
魂というと聞こえはいいが、事実、今も尚喰われた鬼の骸骨が運ばれてくる。
ここは食材になった鬼たちの墓場。
一般的に弔われた人間と同じように、鬼たちもまたここに眠る。
さすがに距離は取ってあるが、檀家の人たちはまさか鬼と同じ墓地に弔われるとは思ってもないだろう。
話したところで信じる人はいないかも知れない。
江戸時代とかならまだしも、この現代社会で鬼の遺骸があるなんて、下手くそなお伽噺にすらならない。
けれど残念なことに此処には物質的証拠がある。
事実、此処には人間のものではない、人間よりも大振りな、けれど人間と似た構造の数多の骸骨が大量に、それこそ山のように眠っている。
それがもし、何らかの手違いで白日の下に晒されるようなことが起きてしまったら。
『この寺を空けるわけにはいかない』。
この寺と墓地を管理する僧侶たちは承知の上でこれからも此処に住む。
表向きはごく普通の少し歴史の長い古めかしい寺として、檀家という社会的な関わりを続けていく。
素知らぬ顔をして、何食わぬ素振りで。
それはまたこの寺と土地の権利を持つ瀧崎家も同じように、素知らぬ顔で何食わぬ素振りで、この大量の鬼の遺骸をこれからも隠し続ける。
瀧崎家もまた、やめることが出来ないのだ。
空けることは許されないのだと隼人さんは言った。
見付かるわけにはいかない。
寺が無くなっても瀧崎家が潰れても、鬼の遺骸は残る。
これからも増えていく鬼の遺骸。
やめられない供養と償い。
『動物なんだよね』
隼人さんがぽつりと零す。
何気無く鬼の遺骸を埋葬してある供養塔を2人で眺めていたときのこと。
隼人さんはその口元に薄く、本当に薄いあの笑みを浮かべて呟いていた。
『動物とおんなじ。何の違いもない』
その笑みの下にはいつか見たものよりも殊更濃ゆい罪悪、と、侮蔑の、
「――……っ!」
驚いた顔がこちらを見ていた。
俺も自分のしたことに驚きを隠せずに、かと言って、掴んでしまった手をすぐ離すわけにもいかずに止まっていた。
とても淡い薫りだった。
けれどその淡さが冗談だと思えるほど、強い瘴気と毒気が感じ取れた。
目の前にいるこの人から。
丁寧に伸ばされた髪を緩く括り、驚きに滲む2つの瞳を眼鏡の奥に収めている男性。
邪気などという言葉からは程遠い柔らかな雰囲気を纏うその人からは、確かに毒々しい邪気がする。
つい先日隼人さんが持って来たあの鬼の遺骸と同じ。
鬼神の、毒。
「魅耶?」
見知らぬ男にいきなり腕を掴まれ足止めを食らい立ち竦む俺たちを、いや、相手の男性を呼ぶ連れの男性。
この手を離すべきか否かを何故これほど躊躇っているのか、その時には分からなかった。
隼人さん。
何でこの人と同じ気配が、貴方からも感じ取れるんだろうか。
++++++
これもう書くしかなさそう。「灰界」シリーズ