うちの子語り

創作関連の呟きです。
うちの子の妄想ネタをただ投下していく…。
作品にするには足りない、けど自分が面白い感じ。

記事一覧

  • 資料ってそんなもん。

    20201028(水)15:20
    ディヴィジョンの続きでさ、神職の行う祓いの種類とか衣装とかについて必要だったから、わざわざ調べたんだよ。
    メモまで取ってさ。
    いざその話書いたらさ。

    1文字もそんなシーン出て来ねぇでやんの。

    流石に草であった。
    お前……折角お前……珍しく神職の仕事してる華倉氏書くチャンスだったのにお前…。
    作中で明言してないけど、実は華倉氏の本業は神職だったりするよ。
    神職兼山守兼自営業みたいな感じ。
    そりゃ忙しいわ。
    魅耶やんは一応専業作家ってことになってるよ。
    専業作家兼自営業みたいな部分もあるだろうけど。
    専業とは。


    実際こうやって必要だと思って調べたことでも、いざ書き終わったら殆ど使ってねぇな、って普通だよな…。
    何でなんかな…。
    小説って怖ェな。

    「灰界」シリーズ

  • 自責と罪悪

    20201015(木)19:49
     魅耶の身体には意外と傷跡が多い。
    「意外」だと思っているのは俺だけかも知れないけど。
     そう言えば魅耶は幼少期、いじめられっ子で、たんこぶ作ったりはしょっちゅうだった。
     だから頭部には、普段は見えないけど、ちょっと切った跡とかもある。

     なんてことを、腹部の傷跡に触れて思い出した。
     いつもは見えない箇所。
     見えないから気にも留めない箇所。
     でもその傷跡は、痛々しいくらい、はっきり遺っている。

     本当に痛々しいのは、傷跡そのものじゃないから、だろう。

    「どうしました?」

     急に動きを止めた俺に気付いたのか、魅耶が声を掛けて来た。
     明かりは最小限。
     相手の表情だって、近付かないとよく分からない。

     そんな視覚を遮られた状況で、その魅耶の声はよく聞こえた。
     別に、そんな警戒することじゃない。
     本当に不思議に思ったから訊いた、そんな声だった。

     何でも、と答えようとしたのに、俺は声が出せなかった。
     さす、と魅耶の腹部の、その傷跡を丁寧に撫でるだけ。

     ちゅ、と再度、魅耶の肌に唇を落とす。
     確かにこういう時になると、嫌でも思い出してしまう。
     でもそんなことは、魅耶に触れない理由にはならない。

    「、くすぐったぃ……」

     ふふ、と魅耶が笑う。
     脇腹に掌を添えて、キスを続けていた俺の頭上に、魅耶の声が降って来る。
     ちょっとしつこかったかな、と気付いて「嫌?」と訊いた。
     顔は上げずに。

     魅耶はそうではないと答えて、す、と俺の左手に自分の右手を重ねる。
     そのまま俺の指を一本一本絡め取るように、侵入を果たす。

    「……怖いことでもありましたか?」

     ちょっと上体を起こし、魅耶が俺の顔を見下ろしながら、そう笑った。
     俺は魅耶の腹部に頬を載せ、ううん、と嘘を吐く。
     絡めてもらった指は、一層強く握りながら。

     魅耶の左手が伸びて来る。
     さす、と俺の髪の毛を撫でて、頬を撫でて。
     それ以上は追及する気はなかったらしい、そうですか、と呟いた。

     這いずって、魅耶の上に覆い被さる。
     ぎゅ、と自分の身体で覆い隠すかのように、すっぽり腕に収めるように抱き締めた。

     特に何をしたいわけじゃなかった。
     魅耶も何か言って来るでもなく、ただ黙って、俺が落ち着くのを待ってくれる。

    『怖いことでもありましたか?』

     そうだね。
     魅耶は変わらず此処に居るのに、何でこんなに不安になるんだろうね。

    ネタメモ

  • 一番凄いのに一番評価されないタイプの人だ

    20201005(月)15:39
    春和(はるかず)兄さんについて。
    1年越しにようやく菱人×容子さんの話書いたのでついでに語る。

    春和さんは魅耶の兄で、菱人と同い年ですが。
    基本的には我関せずな振る舞い。
    普段どんな友人と交友あるのか作者にも分からない。
    魅耶も殆ど興味ないみたいだし(笑)

    しかし春和の方は、結構魅耶のことも菱人のこともちゃんと見ていますね。
    相手の負担、邪魔にならない程度にフォローくれる天才的な能力持ってる。
    魅耶は幼少期いじめられっ子だったので、春和さんは注意して見ていたわけです。
    まぁそんなこと魅耶は全然知らないし(多分)、春和さんも別に主張したりしません。
    「守れる奴が守ればよくない?」くらいに思ってそう。
    だし、その考えが基本としてあったので、多分菱人のことも見ていたんだと思います。
    菱人は立場的にも性格的にもあんまり弱音吐く先もなく、弱さも見せないので…。
    春和さんが意識的に毒吐きさせてたみたいな感じする…今思い返すと。
    あと単純にそんなに露骨に魅耶を目の敵にしないで欲しい、ってのもあったんじゃねぇかな。
    興味はないけどどうでもいいわけじゃないので。
    幼少期から自分が守って来た相手なので……。
    まぁ華倉も麻雪も(※菱人にとって大事な弟妹)魅耶に取られたみたいな感じは否めないので……嫉妬くらい当然だけどね★

    ちなみに華倉のことは意外にも頼りに思ってる。
    魅耶がいじめられて帰って来た時、一緒に仕返しに行ったりしたし、何だかんだ魅耶のことを一番理解して付き合ってる相手なので、見込みあるなと。
    華倉だったら魅耶を預けてもいいんじゃないか、と春和は多分思えたのかも知れない。
    魅耶が篠宮の養子に入るってなったとき、逢坂家では10回以上の家族会議がなされましたが(菱人には「10回で済んだの?」と驚かれた)。
    とにかく反対する両親とは違って、春和さんは賛成も反対もせず。
    「魅耶の人生に干渉はしない」立場でいたわけだ。
    これは悪く言うと「助けを求められても手は貸さない」にもなるんだけどさ。
    まぁ魅耶だってこの期に及んで春和を頼ろうなんて露程も思ってないけどね★
    そんな態度だったので余計話し合いがこじれそうだった訳だが、何とか結論が出まして現在に至るわけです。

    ……不思議な人だな春和…。

    どっちかっつーと、春和は魅耶よりも菱人に必要なんじゃねぇかって思う。
    まぁそうなんだけど(断言)。
    でも今その位置にいるのが真鬼だったりするんですが……何ていうかもうね、複雑すぎるよね設定。

    「灰界」シリーズ

  • 基本的には真逆の2人。

    20201005(月)15:20
    そういや、魅耶と浅海って軽口を叩き合える仲なんだよねぇ。
    ふと考え直したらすげぇなこれ、と思って。
    お互い別に仲良くしとこ、なんて微塵も思ってなかったはずなんだけど。
    いつの間にやら意気投合というか……何か若干深い話が出来るくらいには通じ合える仲に。
    すげぇな。

    キャラ関連でもうひとつ最近思ったこと。
    魅耶はガチで酔うと多分泣く。
    泣き上戸。
    魅耶「華倉さんが好き過ぎてつらい……いっそ殺して……死んでも傍にはいますけど……」
    華倉「やめてよ(真顔)」
    みたいになる。

    浅海は逆に笑い上戸になる。
    この前そんな感じの短編書いたっけねそういや。
    テキーラ数杯キメて上機嫌だった(笑)

    って考えて、そういや酔っ払ったときやってしまう行動は、その人が普段は抑え込んでいる本当はやりたいこと、っていう通説思い出して、「あぁ~……確かに」って確信してしまった。
    多分魅耶は泣きたいときが滅茶苦茶あっただろうし、浅海はもっと笑いたい(呑気に過ごしたい)みたいなとこある。
    そうは行かんのがしんどい…作者としても…。

    魅耶にも浅海にももうちょっとラクになって欲しいなぁー。
    むいむい_(:3」∠)_

    「灰界」シリーズ

  • (貴方の声が聴こえて、全てを失くした朝)

    20201002(金)16:31
    ガゼットの「千鶴」を今日の帰りの電車でじっくり聴き直してたんですよ。
    疲れていたせいか、より一層身に沁みてしまったよね…。
    つれぇよあの歌詞…全編つれぇ…。

    取り敢えず「千鶴」はわたしにとっては鳳凰×砂蔵のイメージソングと宣言しているので(現在ちょっと浮ついているけど)、折角なので鳳凰×砂蔵について語る。

    鳳凰と砂蔵さんの関係は、灰界での伴侶も勿論好きなんだけど。
    パラレル設定では主従関係にしてあるんですね。
    パラレルはBLじゃなくしてあるという思い切った設定なんですが、かいつまんで説明すると↓
    鳳凰様が瀕死の状態で這いずってたところへ砂蔵さんが遭遇して、助けてやったんですね。
    それで鳳凰が完全に治癒するまで砂蔵が世話してやってたんだけど、その間に砂蔵が身売り(売春)してることを鳳凰が知ってしまって。
    何でそんなことしてるのかと鳳凰に問われて、砂蔵は生きてくための手段のひとつに過ぎないよみたいに軽くあしらうわけですが。

    このエピソードすんげぇ好きなので、その内これだけ書こうと思います。
    まじで。
    パラレル設定も全部書くと\アパーッ(ο∀゜)/ってなると思うんで……でも一番これを読みたいのは俺ですよ分かります。

    主従っていうか、鳳凰が勝手に恩を返したいだけなんだよな。
    でもそれがいい。
    義と見せかけたエゴ…聖獣なのにそんなこと考えてるんか…みたいなのいい。
    恋愛感情ではないんだけど、他人以上の想いを抱いている。

    その一方で灰界での伴侶も好きよ。
    砂蔵を鳳凰の伴侶として迎える、ってのは、男児として生まれてしまった「憂巫女」を聖獣が保護するって目的もあったと思うんだよなぁ。
    憂巫女が男児として生まれるわけがない、ってんで当時は生まれてすぐ遺棄される予定だったんだけど、まぁ色々あって生き長らえて、何とか鳳凰様と出逢ったわけで。
    乳児、もしくは屍になってしまったとしても、憂巫女の力はその「血肉」に価値があって、それを食すことで妖怪が力を得てしまうので、生きている状態であれ、死体であれ、妖怪の手の届く範囲にあってはいけないもんではある。
    本来ならば手厚く守ってるんだけど、砂蔵は捨てられてしまったし、灰界設定でも男娼として生きてたので、どこで妖怪に食われるか分からん生活をしていたんだよなぁ。
    妖怪に殺される前に鳳凰様に迎え入れられることになったからまぁ……砂蔵さんは助かったけど……。

    各時代の、その時のキャラを単独で見れば、全部好きなんだけどな!!!!
    この一件のお陰で、現代の華倉さんはとんでもねぇ目に遭ったわけですが!!!!!
    ストーリーをトータルで見ると「てめぇこの野郎」ってなってしまうネタではあるんだけど、そこだけ、その一部だけを切り取って見てみるととても好みなんだよなぁ~~~~~~

    創作って奥が深いんですよまじで。
    最高ですね★

    「灰界」シリーズ