詩集
「ハロー・ワールド」
だからきみには 愛されていてほしい
世界はきみに 知られるのを待っている
いつも僕の傍を離れず
僕の背中に隠れたまま
人見知りで恥ずかしがりや
そんなきみはとても可愛くて
でも僕は知っている
きみがいつまでもここにいないことを
けど僕は黙ってる
いずれきみがその手を離して
広く残酷な世界へ 立ち向かうことも
だからきみは愛されていてほしい
世界は怖い
世界は時に冷たくて
何も信じられなくなってしまう
世界は広い
きみを認めてくれる人ばかりじゃない
僕がそうだったように
きみも打ちのめされるだろう
知ってるよ
きっときみは傷ついて泣いて 僕を呼んでくれる
それでもきみはもう 僕を頼りにはできないから
時にはひとりで踏ん張るしかない
時には誰かを守りながら
それでも耐えるしかないだろう
だから
僕がいなくても きみが笑ってられるように
きみには世界に 愛されていてほしいんだ
きみを 僕以上に愛してくれる
そんな素晴らしい出会いに 迎えられるように
愛されていて
愛しいきみよ
僕の背中に隠れなくて済む日が来て
僕の傍にいる時間が少なくなっても
僕は見守るよ
僕はただ きみを見送るよ
それが 僕に許された
ただひとつの条件だった
行ってらっしゃい 可愛いきみよ
僕はいつまでも きみを想うよ