【夢小説】再次相见了
その相手に物資を渡し、点検を受ける。
こうして度々
いいだろう、と点検を終えた相手からの許可が下り、ようやく帰路に着く。
「姉上の方も用事を終えてるはずだから、早く戻らないとな」
また怒られちゃう、と
しかし、
じっと難しい表情を浮かべたまま、何やら思案している。
この機会を逃したら、次はいつ此処へ来れるか分からない。
出来れば今、捜しに行きたいところだ。
などと温央は延々と言い訳を考えていた。
しかし。
「あれ? 温寧?」
結局何も思い浮かばず、仕方なく帰ろうとぱっと顔を上げた温央だったが、目の前にいたはずの温寧がいなくなっていた。
どうやらこちらに気付かず、一人で行ってしまったらしい。
うわ、と最初は焦った温央だが、すぐに気持ちを切り替える。
緊張は解けないものの、意を決して薄暗い通路を駆けて行く。
周りに誰もいないことを何度も確認して、先程「入れないよ」と教えてもらった通路の入り口まで来た。
そこでも何度も人気のいないことを確かめると、温央は静かに奥へと入っていく。
こんなところを温氏本家の人間に見付かったら、自分もだが、きっと温情も温寧もただでは済まないだろう。
温央はそれでも、少しずつ奥へ奥へと進んでいく。
そして。
自分のいる通路の奥、暗い闇のような空間から、微かに足音が聞こえ、温央は曲がり角の陰に隠れる。
息を潜めてその人物が通り過ぎるのをやり過ごそうとしていた温央だが、その人物の横顔を見て驚く。
もう少しで声が洩れるところだった。
何とか口が開かないように下唇を噛み締め、過ぎていくその人物の背中を目で追う。
見付けた、と温央は壁を掴む指先に力を込めた。
怖かった、でも、その懐かしい背中に、呼ぶ。
「――
凛と歩いていたその背中が、音もなく立ち止まった。
その人物が振り返ると同時に、温央は姿を見せる。