【台詞ネタ】噂と事実と。
鬼月「もう伝わってるのか……相変わらず早いな。私も信じ難いがどうやら本当らしい。現在閻魔の許で照合作業が行われているぞ」
断「え、何それ? 何の確認?」
鬼月「最鬼は肉体のみが先に……何ヶ月か前に堕ちて来ていてな。今回ようやく精神の方も死んだということで、保管していた肉体と照合してるんだ」
断「何それ意味分からん……魂だけまだ生きてたってこと?」
鬼月「そういうわけだ。鬼の階級にもよるが、最鬼なんかなら精神のみでも存続出来る。が、やはり器となる肉体は必須だ。この空白の期間、どう生き長らえていたのかも調べるらしいぞ」
断「はー、鬼神のやることは理解出来ねぇわ〜。存在自体が反則ってのは大袈裟じゃないんだな」
鬼月「残念ながらそうだな」
断「でも照合って何だよ。何か不可解な点でもあったんか?」
鬼月「あー……噂の範疇だが、最鬼の肉体の一部が欠損していてな。どうやらその理由が、喰われたかららしいと」
断「え……喰うって何? 文字通りの意味で?? 物理的にって意味で?」
鬼月「ああ。しかも犯人は聖獣だとか何とか」
断「うっわまじか!! 聖獣にもそんなゲテ食いする奴居るんだ??!!?」
鬼月「……誰が聞いてるか分からんぞ。声量は抑えろ」
断「おう悪ィ。しかし何が起きてんだ人間界……治安悪ィな」
鬼月「お前に言われては面目丸潰れだな、人間も。その最鬼を引き取れるのはお前のところくらいしかないと言うのに」
断「全くなぁ。あんなもん地獄にいられても厄介事しか起こさないだろうし。むしろよく今まで人間界に居られたな最鬼」
鬼月「悪運が強いんだろう。今回監獄に繋がれるとは言え、看守長がお前であることもまた幸いだったな」
断「あー、そうねぇ。
鬼月「そもそも何故あんなのが看守長だったんだ、今まで」