【BL】冗談半分、
挑発に乗った俺も悪かったとは思うよ。
相手は幼馴染みの兄ちゃんだし、いつものテンションだったし、ちょっとした悪ふざけであることは明白だったし、単純にじゃれてるだけだと思うじゃん。
っていうか本当にじゃれてるだけだったんだよ。
ただ。
実際やってみて、俺の反応が予想外に「ヤバかった」ことを素直に認められるかってーと、話は変わって来るんだけど。
「……っん、ふ……ぅ、」
先刻からいじるのを全然やめようとしない。
それに何となく征也(まさや)の呼吸も興奮してきてるような荒っぽさが目立ってきた。
俺はというと、背後からその征也に抱き抱えられるような体勢でもう十数分間ずっと乳首をいじられ続けている。
何だっけ、切っ掛けは。
久し振りに征也が家訪ねて来て、何だかんだ話が盛り上がってきて、AVでも見るかとかなったんだっけ。
それで、多分俺が余計なことを言ったんだよな。
何か乳首痛いんだよ的な。
30分も経っていない程度の出来事を覚えていないというのもどうかと思うんだけど、それも仕方ないはず。
じゃ試してみるかと征也の手が伸びて来て、実際に俺の乳首を撫でた。
『っん……』
自分でも信じられない程度には敏感な反応を見せた。
正直そのとき出た声は滅茶苦茶に恥ずかしかった。
でもこれが征也の好奇心を煽ってしまったみたいで。
「は? 今のまじ?? ちょいもっかいやらせて」と明らかに笑いを堪えた顔で俺に迫ってきた。
嫌だと抵抗してみたんだけど、そこは昔からの上下関係の名残か、俺は征也に本気で抗うことは出来ず結局大人しく捕まった。
向き合うのはさすがに、ということで征也は後ろに回ってくれたんだけど。
「んん……、い、いつまで……ゃ、」
2本の指でつまんでみたり、先端を指の腹で擦ってみたり。
征也は確実に俺の反応を楽しんでた。
いじられればいじられるほど感度が上がってくる気がする。