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GS横島 運命と戦う者

横島とルシオラは仲良く事務所にやってきた


二人を知る人が見れば気がつくだろう

二人の絆が深まっていることに…


令子はそれを見てイラついた

「おはよう 横島クン ルシオラ ところでルシオラは今日はどうしたの?」

令子はそれとなく、ルシオラを邪魔のように言った


ルシオラはそれを理解しつつ、涼しい顔で答える


「ヨコシマの除霊を見てみようと思って… 私除霊って見たこと無いのよ。 除霊の邪魔はしないわ」

令子は面白くないのが顔に出ていた


そんな時おキヌが部屋に入ってきた


「おはようございます。 横島さん ルシオラさん 今日のお仕事の資料ですよ。」


「おはよう。おキヌちゃん」

「おキヌちゃんと会うの久しぶりだな~」

ルシオラも横島も笑顔で挨拶して、おキヌから資料を受け取った


二人は揃って資料を見てみるが…


「ルシオラ… この依頼おかしくないか? 依頼人が国で自衛隊と共同作戦なのにGメンは抜きだなんて…」

「そうね… しかもなんでこんなに罰則事項が多いの? 罰則金も異常だわ。 まるで危ない仕事を押しつけてるみたい……」

横島とルシオラとおキヌは嫌な予感がして令子を見つめる


「何よ!? みんなしてそんな目で私を見て… 正式な依頼なんだから相手が何でもいいのよ。 そんなことより早く準備しなさい!」


令子は疑うような目で見る横島達に機嫌くなり部屋を後にした


横島達は言われた通り準備して、納得いかないまま仕事に向かった…


場所は那須高原

結界を張って、美神とおキヌが自衛隊と共に妖怪を追い込む

それを横島とルシオラが捕まった妖怪を封印して退治する


そんな作戦になった


二人は納得いかないまま待っていた

「ヨコシマ… 妖怪って多分金毛白面九尾の妖弧よ」

ルシオラは複雑な顔で話した

「それってあの有名な…? そんなに悪い妖怪なのか?」

横島は金毛白面九尾は名前しか知らなかった

「いろいろ言い伝えがあるけど、実像は違うわ。 金毛白面九尾は妖怪としては最強クラスだけど、争いを好まない妖怪よ。 自分の安全の為に権力者などの強い人間に庇護を求めて権力争いに巻き込まれ続けたって話よ」

ルシオラは悲しそうに言った

争いを嫌い強い者の庇護を求める

だが権力者の周りには、常に権力争いをしている人間がいる…

そんな権力争いをしている人間にとって妖怪は敵でしか無かったのだろう


不運な妖怪を思うと悲しくなった

人間にとって人外は敵…

それはルシオラにとっても他人事では無かったから…

「じゃあ、退治する必要ないんじゃないのか?」

横島は複雑な顔でルシオラに聞いた


「ええ、危険は無いと思うわ。 第一、転生してるから生まれ変わったも同じよ」

ルシオラはハッキリと答えた

「美神さんは知らないはずはないよな…」


横島とルシオラが話していると

銃声な鳴り響く…


そして横島とルシオラの前に現れたのは、尻尾が九本ある小さな小狐だった


「やっぱり…」

ルシオラは呟いた

横島は決意した


「助けよう! ルシオラ幻術でダミーを作ってくれ!」

横島は結界の中で苦しむ小狐を、文珠【眠】で眠らせて自分の荷物に小狐を隠した

ルシオラは笑顔で幻術を使った

横島ならそうすると思ってた

生まれたばかりの小さな命を横島が見捨てる訳は無い

そんな優しい横島がルシオラは好きなのだから…


「オーケーよ」


わずか数秒で二人は小狐を隠した


すぐに自衛隊と美神達がやってきた

「横島クン、早く吸引して燃やして!!」

令子は焦って横島に命令する


横島もダミーがバレないうちに吸引して燃やした


そこに美智恵と西条が率いるGメンがやってきた…


「令子!! あれほど言ったのに! 九尾を退治したの!!」

美智恵は怒りを浮かべて令子に問いただした


「もう封印して燃やしたわよ。」


令子は平然と話した

「美神さん… どういうことですか?」

横島は令子と美智恵のやりとりにショックを受けて聞いた


「金毛白面九尾はね。 最近の研究では実際にはそれほど悪い妖怪ではないと言うのが定説なのよ」

美智恵が苦々しく説明した
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