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二年目の春・5

「……どうかな?」

パンツが見えることであからさまに動揺する横島だが、結局は美砂達にからかわれながら映像を見ていくことになる。

まき絵自身はパンツを見られることより子供っぽいと言われた演技が気になり横島の感想を待つ。


「楽しそうで俺は好きなんだがなぁ。 見せる演技って感じじゃなくまき絵ちゃんが一人で楽しんでるように見えるのがあかんのか?」

ただ横島は演技よりパンツが気になるのが本音で演技の最中に何度も見えるパンツにばかり目が行っていた。

まき絵の楽しそうな表情からか不思議とエロさはないが制服姿でのパンチラというのがどこか刺激的な映像であることに代わりはない。

そんな横島だが演技ももちろん見ていて感想を口にするが、あまりに楽しそうなまき絵の表情が問題の一つではと感じる。

まあパンツを見られてもあまり気にしないところなどの無邪気さが子供っぽさに繋がってることなど性格的な問題もあるのだろうが、根本的に横島は急に大人にするなんてする必要がないと思っていた。


「その辺り教えてあげなよ。」

「要は部の選抜テストに受かればいいんでしょ?」

一方の美砂達はまき絵が子供っぽいと言われる訳をなんとなく理解してはいるものの、それは漠然としたイメージであり何処をどう変えればいいかなんて分からない。

いっそ大人の世界でも体験させればとも思うが、とりあえず横島に任せて指導させれば何とかなると若干無責任な期待をしている。


「そうだな。 ただ俺は本当新体操は知らんのだぞ。 下手なこと教えて失敗したらどうすんだ?」

「いいよ。 教えて! どうせこのままじゃダメなんだし。 やれるだけ頑張りたいんだ!」

結局横島がまき絵の指導をする流れになるも、横島自身は最後まで新体操をしらないからと渋る。

しかし最終的にはまき絵がそれでもいいからと頼み込み横島が次の日曜の部内の選抜テストまで数日間指導することになってしまった。



「いや~、突然すいませんね。」

そしてその日の夜、少し早めに店を閉めた横島はいつものようにみんなと夕食を食べると大学部の地区にあるとある施設に来ていた。

何だかんだと同行者は美砂達にタマモとさよと木乃香達まで来てしまい大所帯になっているが、目的はもちろんまき絵の新体操の練習である。


「端を使うくらいならうちは別に構わないけど、一体何をする気なんだ?」

「この子の新体操の特訓をちょっとするんっすよ。」

一行が来たのは大学部にある新体操や体操の専用施設だった。

料理や勉強と違い新体操は専用の施設か体育館でなければ本格的には練習出来ないが、流石に中等部の体育館を夜に個人的に借りるなんて出来るはずがない。

その結果夕映の発案で大学部の体育館か施設の隅を借りれないかとツテを頼って探したところ、納涼祭の実行委員会のメンバーのツテで時間も時間だし一人練習するくらいのスペースならと貸してくれることになったのだ。


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