日記
積読常習犯『れいみあ』の由来
2026/06/13 14:52自分語りレヴュー
レイミア……ラミア。つまり蛇女のこと。
わたしは以前、『くずばこ』という名前をしばらく使っていました。気に入っていたので結構な期間、それもあちこちで使っていました。自虐も込めていますね(笑)
さて、わたしには皆川さんのファンとして欲しい一冊がありました。
『皆川博子の辺境薔薇(そうび)館』という本です。
過去のインタビュー内容とか、他の小説家の方の見解とか、装丁に関わった方のお言葉とかが詰まった一冊です。
去年の年末くらいにプレゼントという形でついに手に取ることができました。
わたし、別にたいして読書家じゃないですけどね。皆川さんが大好きなだけで。盲目的に好きなのかも。
冒頭のカラーページにいくつか抜粋された一節が載っていて、その中でもとある一節の美しさに衝撃を受けたのです。
一節なら引用して載せてもいいですよね。
その顔は、思い出せます。
たゆたう木漏れ日のような。
光ではあるけれど、
実は、闇であるような。
睡る石のような。
砕かれた夏のような。
――「レイミア」より
レイミア……たしか、タイトルは目にしたことはありました。そう、すでに持っていて、積読していた短編集『結ぶ』に収録してありました。
まだ未読だったので慌てて読みましたね。この一節がどうしても印象に残り、表現の美しさにすっかり魅了され、好きになりすぎた結果、ハンドル名としてそのまま採用してしまいました。
ひらがな表記にすることで、そのままになりすぎず、おしゃれになりすぎず、丸い雰囲気になっていいかなと思い、この名前にしました。それから誰にでも読める字&覚えやすい名前にしたいと思いました。漢字だと、訓読み音読みがあって、読みが本当にあっているか問題があるのと、英語だと視覚的に読みにくく覚えにくい。入力もしにくいので。
レイミアというお話はとても幻想的で、曖昧な夢を見ているような、語り手のわたしは輪郭を持たず、わたしが誰なのかわからなくなる、まるでずっと水の中に沈んでいて音も光も僅かにしか届かず、目を開けても水の中では前がよく見えないような、不思議な感覚に陥ります。美しい日本語が淡々と綴られるお話です。
この短編にも元ネタがあるようで、ジョン・キーツという詩人が『蛇女(レイミア)』という詩をずっと昔に書いたそうで、それを皆川さんが参考にしたそうです。
他にも冒頭と末尾にイヴ・ボヌフォアという方の詩を引用しています。『(略)〜お前を支えていた稲妻を虚無と――』……これがまた難解で。小説家のインプット……脱帽です。
ここのサイト名も影響を強く受けたお話があります。皆川さんの短編『アルカディアの夏』というお話です。これがあまりにもささって、抉られて、病んでいた(今も病んでるけど)少女の頃の自分に引き戻されるお話で、響きと意味が素敵だったのでその言葉を使わせていただきました。気が向いたらレビューも書きたいです。
まだまだ読んでいない御本が沢山あります。手に取って、美しい装丁を見て、あらすじを見て、また戻す。皆川さんのお話は毒性が強くて、凄まじい読後感に圧倒されてしまうから。まだ、読む時ではない、読める時が来たら読もう、そう思って今日もわたしは積読するの。
普通になれないわたしはきっと、人間の形をした、別な、何か。——れいみあ。今日も下手くそな人間を演じて生きるもの。
わたしは以前、『くずばこ』という名前をしばらく使っていました。気に入っていたので結構な期間、それもあちこちで使っていました。自虐も込めていますね(笑)
さて、わたしには皆川さんのファンとして欲しい一冊がありました。
『皆川博子の辺境薔薇(そうび)館』という本です。
過去のインタビュー内容とか、他の小説家の方の見解とか、装丁に関わった方のお言葉とかが詰まった一冊です。
去年の年末くらいにプレゼントという形でついに手に取ることができました。
わたし、別にたいして読書家じゃないですけどね。皆川さんが大好きなだけで。盲目的に好きなのかも。
冒頭のカラーページにいくつか抜粋された一節が載っていて、その中でもとある一節の美しさに衝撃を受けたのです。
一節なら引用して載せてもいいですよね。
その顔は、思い出せます。
たゆたう木漏れ日のような。
光ではあるけれど、
実は、闇であるような。
睡る石のような。
砕かれた夏のような。
――「レイミア」より
レイミア……たしか、タイトルは目にしたことはありました。そう、すでに持っていて、積読していた短編集『結ぶ』に収録してありました。
まだ未読だったので慌てて読みましたね。この一節がどうしても印象に残り、表現の美しさにすっかり魅了され、好きになりすぎた結果、ハンドル名としてそのまま採用してしまいました。
ひらがな表記にすることで、そのままになりすぎず、おしゃれになりすぎず、丸い雰囲気になっていいかなと思い、この名前にしました。それから誰にでも読める字&覚えやすい名前にしたいと思いました。漢字だと、訓読み音読みがあって、読みが本当にあっているか問題があるのと、英語だと視覚的に読みにくく覚えにくい。入力もしにくいので。
レイミアというお話はとても幻想的で、曖昧な夢を見ているような、語り手のわたしは輪郭を持たず、わたしが誰なのかわからなくなる、まるでずっと水の中に沈んでいて音も光も僅かにしか届かず、目を開けても水の中では前がよく見えないような、不思議な感覚に陥ります。美しい日本語が淡々と綴られるお話です。
この短編にも元ネタがあるようで、ジョン・キーツという詩人が『蛇女(レイミア)』という詩をずっと昔に書いたそうで、それを皆川さんが参考にしたそうです。
他にも冒頭と末尾にイヴ・ボヌフォアという方の詩を引用しています。『(略)〜お前を支えていた稲妻を虚無と――』……これがまた難解で。小説家のインプット……脱帽です。
ここのサイト名も影響を強く受けたお話があります。皆川さんの短編『アルカディアの夏』というお話です。これがあまりにもささって、抉られて、病んでいた(今も病んでるけど)少女の頃の自分に引き戻されるお話で、響きと意味が素敵だったのでその言葉を使わせていただきました。気が向いたらレビューも書きたいです。
まだまだ読んでいない御本が沢山あります。手に取って、美しい装丁を見て、あらすじを見て、また戻す。皆川さんのお話は毒性が強くて、凄まじい読後感に圧倒されてしまうから。まだ、読む時ではない、読める時が来たら読もう、そう思って今日もわたしは積読するの。
普通になれないわたしはきっと、人間の形をした、別な、何か。——れいみあ。今日も下手くそな人間を演じて生きるもの。
