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雷禅
よお、よく来たな。
まあ、そう固くなるな。 -
コエンマ
訪問を許していただいて感謝する、雷禅。
霊界の大使館を国に置くことを許してもらえたことも。
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コエンマ
結界を解いたはいいが、霊界と魔界の正式な交流はどうしたものかと思っていた。
いや、誠に助かった。 -
ぼたん
本当にありがとうございますー。
実際に出向く大使や職員のみんなも、あの幽助のお父さんの国にあるなら一安心だって。 -
雷禅
まあ、おめえらには幽助が世話になってるからな。
こういう時に恩は返さねえと。
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雷禅
それによお、コエンマっていったか、おめェの境遇には同情するぜ。
親父がやらかして、その後始末は全部おめェだろ?
俺がおめェの立場だったら、自分の父親絞め殺してるぜ。 -
コエンマ
誠にお恥ずかしく、申し訳ない。
まさか父がここまでしているとは。
腹に一物も二物もある者だとは知っていたが、ここまで大それたことをしているとは、証拠を見るまで信じられなかった。
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コエンマ
魔族の雷禅には、殺されても文句は言えないところ、ここまで親切にしてもらって。
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雷禅
新しく体制立て直そうってやってるおめェを責めたって何にもならねェ。
それより、おめェに力を貸して、霊界の立て直しを加速してもらった方が、魔界のためにもなる。
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雷禅
そもそも、おめェは幽助を仕事抜きでも助けてくれてるだろ?
場合によっては命がけでよ。 -
コエンマ
まだ中学生の幽助を危ない任務に就かせた。
助けられるところは助けないと、わしの気が済まなかった、それだけだ。 -
ぼたん
霊界の大使館が雷禅国にできるってニュースが霊界全土に伝えられたあたりから、頑なな態度だった霊界過激派関係者たちもふにゃふにゃですよお。
もう勝ち目ないとはっきりわかったんでしょうねえ。
本当にありがたいですぅ。 -
雷禅
ぼたんだっけか、おめェは、相当めんどくせえケースだった俺の倅を見捨てねェで面倒見てくれた。
仕事なんだし、そこまで情をかけなくても誰も責められねェのに、自分が危ねェ目に遭うのも構わずにな。
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雷禅
おめェなら、いつでも来てくれていいんだぜ、仕事抜きでもな。
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ぼたん
こういうところさあ、幽助はこの人の子供なんだって思うんですよお!!
ありがとうございます雷禅さん!! -
雷禅
軀や黄泉も、こっちに霊界の大使館できるって聞いて興味津々だ。
そのうち会談を申し込んでくると思うから、こっちの場所セッテイングしていいだろ?
あと、煙鬼ももちろんな。 -
コエンマ
ありがたい。
本当に魔界と霊界の交流については頭を悩ましていたのだが、雷禅が積極的に進めてくれるお陰で、何とかなりそうだ。
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コエンマ
今後、今までのような霊界から魔界と魔族への迫害は決してないと約束する。
どうかよろしく頼む、雷禅。 -
ぼたん
本当にこれも雷禅さんのお陰ですよお。
どうぞ今後ともよろしくお願いしますぅ。 -
雷禅
ま、過去を振り返っても仕方ねえ。
ここからは、この先の話をしようぜ?
なあ?
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