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永夜
幽助。時節柄、怖い話でもしてやろう。
S級妖怪でもぞっとするようなやつを。 -
浦飯幽助
ぶは、何だよそれww
そんな怖い幽霊とかいるんかよ?ww -
永夜
昨日のことじゃ。
夜になって、我は今日の分の朝食の仕込みをしていた。
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永夜
五目飯を仕込んで炊飯器のスイッチを入れ、デザートのドライフルーツのヨーグルト漬けを、タッパーに山盛りにな。
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浦飯幽助
兄貴、メシ作るの上手いばっかでなく、手際もいいよな。
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永夜
……冷蔵庫の扉を閉めた、その時じゃった。
何か、背後から視線を感じたのじゃ。 -
永夜
おや、と思って、振り向いたら誰もいない。
おかしいなと思いながらも、その時はそのまま、部屋に戻って寝た。 -
浦飯幽助
え、待てよ、ここ、なんかいるのか!?
S級妖怪に、高位聖職者が住んでるのに!? -
永夜
……怖いのはここからじゃ。
今日の朝になって、さあ、朝食を作るか、と、台所に入った。……何かがおかしい……。 -
浦飯幽助
……(ゴクリ
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永夜
……流しにな。
何だか見覚えのあるタッパーが山盛りになっている。
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永夜
おかしい。
我は基本的に食洗器を使うようにしているのじゃが……。 -
浦飯幽助
ん??
おい、ちょっと待て!? -
永夜
……見れば、そのタッパーは、我がドライフルーツのヨーグルト漬けを仕込んでおいたあのタッパー。
ふと作業机の上を見ると…… -
浦飯幽助
見ると……?
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永夜
メモのきれっぱしにな。
例の、判読の難しい金釘流で、
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雷禅
『うまかった ほしたくだものよーぐるとに つけたやつ またつくれ ちちより』
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永夜
……と書いてあったのじゃ。
どうじゃ、怖いじゃろう? -
浦飯幽助
親父ィ……(ぐったり
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