「おい、ルフィ！！てめェ何やってんだ！！こんな時にフザケやがって！！！」

「にっ！！ひがうんら！！ひがうひがう！！おえ、あんおやっえええよ！！」

怒るサンジに弁明しているようだが頬を引っ張られているため上手く喋れないルフィ。
その内、バチン！！と伸ばされた頬が離され顔面を直撃して倒れる。

「だから、何遊んでんだよ！！おめェは！！」




ガルル・・・


「「！」」


一瞬だがロビンとカヤノには聞こえた。

「聞こえた？」

「ええ、猛獣の声のような・・・！？ゾロ！」

「！」

今度はゾロの腰の刀が一本抜かれ、ルフィに向かって飛んでくる。

「危ねェっ！！！」

フランキーがルフィを蹴り飛ばしたおかげで串刺しは回避した。

「おい！！どういうつもりだ！！！」

「悪ィ！！刀が勝手に・・・！！！」

ゾロも何が起こっているのわかっていないようだ。

「やっぱりゴーストの仕業か・・・・？それとも超能力者か何かか・・・？」

「誰かに触られた感覚はあったぞ！」

「ということは少なからずここにい六人以外に誰かいるってことだね」

「ええ、それにさっき猛獣の唸り声を聞いたわ」


するとサンジが真っ先に動き出す。

「クソ！！！とにかくここが得体の知れねェ場所だってことは間違いねェ！！
なおさらナミさんたちが心配だ・・・！！船はお前らに任せたぞ！！」

そして飛び出そうとしたサンジだったが―――・・・



がしっ！！がしっ！！




ビタ―――ン！！！



「ほげ――っ！！」



両足を掴まれて勢いを失ったため船に前から全身を打ち付けた。

『え――っ！！？かっこ悪っ！！！』

「「・・・・・」」


ずるずる・・・ふわ、ふわ・・・


しかも気絶したサンジが浮かんできたかと思いきや勢いよく甲板の壁に突っ込んだ。

「な、何なんだ・・・？今のは、畜生！！」

ヨロヨロ立ち上がるサンジ。

「お前、『ほげー』って言ったぞ」

「うっせーてめェ！！！同じ目に遭え！！」

「ゾロ、煽らないの」




グルルル・・・


「っ！ロビン！」

『！？』


見ると今度はロビンが捕まっている。

「ロビンちゃん、どうした！！？」

「何かに！！捕まってる・・・！！！」


それを聞いて全身から怒りオーラが出ているサンジ。

「おのれコノ！！好き勝手やりやがって！！！」

「ガルルルル！！！」

「本当に猛獣の声だ！！！猛獣ゴーストか！！？」


そこでようやく侵入者の声に気付いたルフィ、一方サンジがロビンの横にいるであろう相手を攻撃しようとする。
するとロビンが力が抜けたように倒れ込んだ。