ONE PEICEの連載夢小説の設定は本編の『設定・注意書き』をお読みください。
第15話 出航だ!
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「すっかり遅くなっちまったな」
「仕方ねぇよ、結構遅くまでどんちゃん騒ぎしてたからなぁ」
船出の最終準備をしているフランキーとウソップ。
「朝飯が昼飯になっちまったからな~、オレも随分寝ちまった、へへへ!」
医療器具を片付けているチョッパーも苦笑いしている。
「さて、みんな乗った?そろそろ出航するわよっ――・・・って?あれ?カヤノは?」
メンバーがあらかた乗り込んだのを見届けたナミが号令を上げる。
「あいつならまだだ」
「え?」
「もう少しだけ待ってやれよ」
甲板にいるゾロが下を指す、ナミが下を見れば理由がわかった。
「行ってきます」
「ええ、体に気を付けるのよ」
「海賊の冒険なんだから命の危険は付き物だよ?」
「分かっているわ、でも・・・それでもよ」
苦笑するカヤノの両肩に手を置くウィンディ、母親だからこそ我が子には自分の命を大切にしてほしいと願うのだろう。
「それからシルフ、あの子にも会えたら伝えておいてね」
「うん・・・」
一足先に島の外に飛び出した姉、いつか冒険を経て、再会することもあるだろう。
それもカヤノの楽しみでもある。
「・・・トーマス」
カヤノは家族と見送りに来ていたトーマスを見る。
彼は棘海賊団解散後、彦名島の警護団に入ることになった。カヤノの代わりに一部隊を任せられることになったのだ。
新部隊長としては苦労するだろうが彼なら頑張ってくれるだろう。
「この島のことをお願いね」
「・・・・うん!」
「ハヤアキとツラナギと仲良くするんだよ?」
「・・・・・・」
少し微妙な顔をするトーマス。
「大丈夫だよ、あの二人はちょっとやりにくいかもしれないけど、きっとうまくやれる」
「うん・・・それは分かるよ」
そこは否定せずに微笑んだトーマス、力による関係ではなく心による関係を紡ぐのが慣れていないだけなのだ。
そんな彼にまた微笑むカヤノ、そして今度は耳打ちをする。
「アワとも仲良くね」
「つっ・・・!////」
好きな子のことを託されたことで顔を赤く染めるのは年相応だと思う。
「お願いね?」
「うん!カヤノお姉ちゃん!」
最後はニッと笑い合った二人。
「・・・・・」
カヤノは蜻蛉を腰に挿してサニー号に乗り込もうとした。
『フフフッ!』
「?」
そこで視線を感じ、笑い声が聞こえた気がした。
声のした方を見上げるが誰の姿も見えなかった。
「・・・・・」
不思議な感覚だ、しかしあの笑い声は自分を歓迎してくれているように感じた。
「これからよろしくね」
サニー号にそう声をかけると彼女は乗り込んだ。こうしてカヤノは彦名島を去って行った、新しい仲間と一緒に、家族の暖かい声に見送られて―――・・・。
「仕方ねぇよ、結構遅くまでどんちゃん騒ぎしてたからなぁ」
船出の最終準備をしているフランキーとウソップ。
「朝飯が昼飯になっちまったからな~、オレも随分寝ちまった、へへへ!」
医療器具を片付けているチョッパーも苦笑いしている。
「さて、みんな乗った?そろそろ出航するわよっ――・・・って?あれ?カヤノは?」
メンバーがあらかた乗り込んだのを見届けたナミが号令を上げる。
「あいつならまだだ」
「え?」
「もう少しだけ待ってやれよ」
甲板にいるゾロが下を指す、ナミが下を見れば理由がわかった。
「行ってきます」
「ええ、体に気を付けるのよ」
「海賊の冒険なんだから命の危険は付き物だよ?」
「分かっているわ、でも・・・それでもよ」
苦笑するカヤノの両肩に手を置くウィンディ、母親だからこそ我が子には自分の命を大切にしてほしいと願うのだろう。
「それからシルフ、あの子にも会えたら伝えておいてね」
「うん・・・」
一足先に島の外に飛び出した姉、いつか冒険を経て、再会することもあるだろう。
それもカヤノの楽しみでもある。
「・・・トーマス」
カヤノは家族と見送りに来ていたトーマスを見る。
彼は棘海賊団解散後、彦名島の警護団に入ることになった。カヤノの代わりに一部隊を任せられることになったのだ。
新部隊長としては苦労するだろうが彼なら頑張ってくれるだろう。
「この島のことをお願いね」
「・・・・うん!」
「ハヤアキとツラナギと仲良くするんだよ?」
「・・・・・・」
少し微妙な顔をするトーマス。
「大丈夫だよ、あの二人はちょっとやりにくいかもしれないけど、きっとうまくやれる」
「うん・・・それは分かるよ」
そこは否定せずに微笑んだトーマス、力による関係ではなく心による関係を紡ぐのが慣れていないだけなのだ。
そんな彼にまた微笑むカヤノ、そして今度は耳打ちをする。
「アワとも仲良くね」
「つっ・・・!////」
好きな子のことを託されたことで顔を赤く染めるのは年相応だと思う。
「お願いね?」
「うん!カヤノお姉ちゃん!」
最後はニッと笑い合った二人。
「・・・・・」
カヤノは蜻蛉を腰に挿してサニー号に乗り込もうとした。
『フフフッ!』
「?」
そこで視線を感じ、笑い声が聞こえた気がした。
声のした方を見上げるが誰の姿も見えなかった。
「・・・・・」
不思議な感覚だ、しかしあの笑い声は自分を歓迎してくれているように感じた。
「これからよろしくね」
サニー号にそう声をかけると彼女は乗り込んだ。こうしてカヤノは彦名島を去って行った、新しい仲間と一緒に、家族の暖かい声に見送られて―――・・・。