ONE PEICEの連載夢小説の設定は本編の『設定・注意書き』をお読みください。
第14話 背負う覚悟
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「無駄だよっ・・・この手錠は海楼石でできてる、水晶の能力はもう使えないっ」
「つっ!」
「それにここも、もう長くは保たない」
ビシッ――・・・
彼女が言葉を発したのに答えるように自分の背後の岩壁にヒビが入った。
「な、何だこれは!?」
「あれだけ派手に暴れればいかに岩の壁でも削れて脆くなるだろうさ」
「馬鹿か!ここは第一研究棟の地下だぞ!
崩れたりしたらお前の家族も道連れだ!!」
「馬鹿はお前だ」
カヤノはもう片方の手に注射針を持ち、バーグマンの腕に注入した。
「うぐっ!」
「少し大人しくしてもらう、お前と私では体格差で押し負けるかもしれないから」
針を抜いて投げ捨てると彼を貫いていた蜻蛉の柄を強く握った。
「な、何をしやがったっ・・・!」
「神経麻痺の薬だ、この島のキノコから抽出することができる。死なない程度だから安心しろ。
それから私の家族のことなら問題ない。
ここは彦名島の裏門に面する海の近くだからな」
そう、もともとは第一研究棟の地下にあった悪魔の実。
結果的にはカヤノたち姉妹が食べてしまったのだがバーグマンのように狙ってくる奴らが来るかもしれない。
そうなれば戦闘になった際に研究棟の人命が危険に晒されてしまう。
それを回避するためにノームとフツヌシが数十年前まで使われていた彦名島の裏の海岸に通じる地下道を利用し、近くの適当な幅のある空間に悪魔の実の石像を置いたというわけだ。
必然的に悪魔の実を狙ってやってきた者は入り乱れた地下道をグルグル歩かされることになる。
そうなれば自ずと方向感覚が麻痺してきても無理はない。
ビシッビシッ―――・・・
ヒビが大きくなり、亀裂となって周囲の壁を巻き込んでいく。
「もうわかっただろう、お前は私とこのまま海に落ちるんだ。
悪魔の実の能力者が海に落ちればどうなるか・・・それくらいはわからないお前じゃないだろう?」
「つっ!!」
悪魔の実の能力者が海に落ちる、海水の中に入るということは『死ぬ』ことを意味する。食べた本人の意思に反して強制的にカナヅチになってしまうからだ。
ギシギシッ――・・・ボガッ
急に背中が軽くなった、後ろの岩壁が無くなったのだ。
「つっ」
カヤノは間髪入れずにバーグマンを自分もろとも押し出した。
「さあ、後は落ちるだけだ。あの世のまで一緒に行ってやる」
「カヤノっ・・・テメーッ・・・!」
バーグマンは朦朧とする意識の中でカヤノの首を掴む。
〈父さん、ちゃんと守ったよ・・・私たちの宝物・・・〉
これで島が救われるとやり切った表情のカヤノ、しかし予想外のことが起きた。
「『六輪咲き(セイスフルール)』!」
「「!?」」
バーグマンの首、腕、足に腕が生えた。
「クラッチ!」
「ぎゃああぁぁ!!」
関節技を決められたバーグマンは奇声を上げる、そして次の瞬間、カヤノは背中に重みを感じた。
ソレはカヤノの愛刀をバーグマンから引き抜くと二人を繋いでいる海楼石の手錠の鎖を断ち切った。
パキンッ!
「な、何っ・・・!うぐおあぁぁ!!」
刀傷と関節技の痛み、そして鎖が無くなった解放感に驚愕するバーグマンだが体を抑えつけられていてはどうにもならない。
「つっ!」
「それにここも、もう長くは保たない」
ビシッ――・・・
彼女が言葉を発したのに答えるように自分の背後の岩壁にヒビが入った。
「な、何だこれは!?」
「あれだけ派手に暴れればいかに岩の壁でも削れて脆くなるだろうさ」
「馬鹿か!ここは第一研究棟の地下だぞ!
崩れたりしたらお前の家族も道連れだ!!」
「馬鹿はお前だ」
カヤノはもう片方の手に注射針を持ち、バーグマンの腕に注入した。
「うぐっ!」
「少し大人しくしてもらう、お前と私では体格差で押し負けるかもしれないから」
針を抜いて投げ捨てると彼を貫いていた蜻蛉の柄を強く握った。
「な、何をしやがったっ・・・!」
「神経麻痺の薬だ、この島のキノコから抽出することができる。死なない程度だから安心しろ。
それから私の家族のことなら問題ない。
ここは彦名島の裏門に面する海の近くだからな」
そう、もともとは第一研究棟の地下にあった悪魔の実。
結果的にはカヤノたち姉妹が食べてしまったのだがバーグマンのように狙ってくる奴らが来るかもしれない。
そうなれば戦闘になった際に研究棟の人命が危険に晒されてしまう。
それを回避するためにノームとフツヌシが数十年前まで使われていた彦名島の裏の海岸に通じる地下道を利用し、近くの適当な幅のある空間に悪魔の実の石像を置いたというわけだ。
必然的に悪魔の実を狙ってやってきた者は入り乱れた地下道をグルグル歩かされることになる。
そうなれば自ずと方向感覚が麻痺してきても無理はない。
ビシッビシッ―――・・・
ヒビが大きくなり、亀裂となって周囲の壁を巻き込んでいく。
「もうわかっただろう、お前は私とこのまま海に落ちるんだ。
悪魔の実の能力者が海に落ちればどうなるか・・・それくらいはわからないお前じゃないだろう?」
「つっ!!」
悪魔の実の能力者が海に落ちる、海水の中に入るということは『死ぬ』ことを意味する。食べた本人の意思に反して強制的にカナヅチになってしまうからだ。
ギシギシッ――・・・ボガッ
急に背中が軽くなった、後ろの岩壁が無くなったのだ。
「つっ」
カヤノは間髪入れずにバーグマンを自分もろとも押し出した。
「さあ、後は落ちるだけだ。あの世のまで一緒に行ってやる」
「カヤノっ・・・テメーッ・・・!」
バーグマンは朦朧とする意識の中でカヤノの首を掴む。
〈父さん、ちゃんと守ったよ・・・私たちの宝物・・・〉
これで島が救われるとやり切った表情のカヤノ、しかし予想外のことが起きた。
「『六輪咲き(セイスフルール)』!」
「「!?」」
バーグマンの首、腕、足に腕が生えた。
「クラッチ!」
「ぎゃああぁぁ!!」
関節技を決められたバーグマンは奇声を上げる、そして次の瞬間、カヤノは背中に重みを感じた。
ソレはカヤノの愛刀をバーグマンから引き抜くと二人を繋いでいる海楼石の手錠の鎖を断ち切った。
パキンッ!
「な、何っ・・・!うぐおあぁぁ!!」
刀傷と関節技の痛み、そして鎖が無くなった解放感に驚愕するバーグマンだが体を抑えつけられていてはどうにもならない。