ONE PEICEの連載夢小説の設定は本編の『設定・注意書き』をお読みください。
第13話 解禁!ソノソノの実の能力!
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最初は花園五輪に成りたての二年前に彦名島に来た時だった。
フツヌシの情報をあらかじめ仕入れていたバーグマンは彼に一騎打ちを申し込んだ。
新たな統治者を見せつけるために島民たちの見守る中で彼と闘ったバーグマンだがフツヌシの力は苦戦もせずに勝ってしまったのだ。
今までバーグマンよりも強い者に出会ったことのないトーマスにとって最初の衝撃だった。
そしてフツヌシは自分が勝ったので約束通り、そちら(海賊側)が彦名島を去れと言い渡して家族の元に戻ろうとした。
しかし次の瞬間、彼の左胸は水晶に貫かれていた。背後からバーグマンが刺し貫いたからだ。
「お前・・・甘すぎんだよ」
「・・・・・」
「俺は海賊なんだよ、お前ら(剣豪、武士道)みたいに綺麗ごとで済ませたり、清さを売りにして生きちゃあいないんだよ」
約束を簡単に反故にしたバーグマン、プライドの高い彼の事、敗北した事実を受け入れられないこともあったのだろうが『戦闘においての決着』はしっかりとついているはずなのに『命の決着で勝敗を決める』という無茶苦茶な自論で目的を果たす彼に不信感を抱いた。
そして彼はフツヌシを殺して島の民たちを脅した、自分たちに従わないのならば水晶にして殺そうとまでしたのだ。
「待って!」
そこで声を発したのがフツヌシの娘であるカヤノだった。
彼女は島民たちを守るために島の収入の七割を海賊団に渡すことと自分が協力者となり、この島にあると言われる悪魔の実を探すことを条件を承諾した。
トーマスは分からなくなっていた、今まで自分は力こそが全てを決めると思っていた。
でもフツヌシは違う、バーグマンを倒せる力を持っているのに島民たちから向けられる眼差しは『恐怖』ではなかったのだ。
そして彼はカヤノにも助けられていた。
ある日、自分が島に侵入した人間を仕留め損ねた時だ。戻って報告するとバーグマンにしこたま殴られたのだ。
「トーマス、俺は『一人残らず必ず仕留めてこい』と言ったはずだ・・・何で島の見張り役から『逃走した』って報せが俺の耳に入ってくるんだ?ええ?」
「ゴホッゴホッ・・・!」
腹を殴られて蹲るトーマス。
「お前は狙撃手だろう?ムシムシの実の能力もあるのにも関わらず何で撃ち殺せなかった?」
「つっ・・・それは、暗くなってきて、障害物もあったから・・・っ」
「だから何だ?」
トーマスの前髪を掴むバーグマン。
「お前、俺の下で何年海賊やってんだ?もう鼻たれ小僧じゃねーんだ、頭を使えよ。
暗いならテメーのホタル犠牲にしてでも灯りを創れ、障害物があるならそれを突き抜けて獲物を殺せるくらいの腕を持てってだけのことだろうが!!」
「うわあああぁぁっ!!」
揺さ振られながら罵倒されるせいでブチブチと髪が引き抜かれる。
「俺が『役立たず』が虫唾が奔るほど嫌うことをお前も良く知ってるだろう?」
「つっ・・・!」
「お前もそうなりたいか?」
バーグマンが髪の毛から掴む対象を頭に変えてまた力を込めてきた。
『やられる!』、『自分も水晶にされて壊される』と本気で感じたトーマスは目を瞑った。
その時だ、頭の圧迫が消えたのだ。
「子供相手に大人気ないぞ」
目を開けると外套が見えた、誰かが自分とバーグマンの間に立ってくれている。
「何のつもりだ?カヤノ」
「やり過ぎだと言っているんだ、侵入者は島から出て行ったんだ。それでトーマスは役目を果たしている」
「俺は必ず殺してこいと命じたんだ」
「殺す相手を見定めてから指示を出すことをお薦めする、後で厄介ごとになるぞ」
カヤノは殴られて座り込んでいるトーマスを立ち上がらせる。
「この子は私が手当する」
こんな細い体のどこから自分を立ち上がらせる力が出るのかと思ったが何故か彼女に対して安心感が出る。
「バーグマン、一つ忠告だ。
仲間を蔑ろにすることは控えることだ、さもなくばいずれ手を噛まれるぞ」
そう言って彼女は自分を連れて部屋を出て行った。
フツヌシの情報をあらかじめ仕入れていたバーグマンは彼に一騎打ちを申し込んだ。
新たな統治者を見せつけるために島民たちの見守る中で彼と闘ったバーグマンだがフツヌシの力は苦戦もせずに勝ってしまったのだ。
今までバーグマンよりも強い者に出会ったことのないトーマスにとって最初の衝撃だった。
そしてフツヌシは自分が勝ったので約束通り、そちら(海賊側)が彦名島を去れと言い渡して家族の元に戻ろうとした。
しかし次の瞬間、彼の左胸は水晶に貫かれていた。背後からバーグマンが刺し貫いたからだ。
「お前・・・甘すぎんだよ」
「・・・・・」
「俺は海賊なんだよ、お前ら(剣豪、武士道)みたいに綺麗ごとで済ませたり、清さを売りにして生きちゃあいないんだよ」
約束を簡単に反故にしたバーグマン、プライドの高い彼の事、敗北した事実を受け入れられないこともあったのだろうが『戦闘においての決着』はしっかりとついているはずなのに『命の決着で勝敗を決める』という無茶苦茶な自論で目的を果たす彼に不信感を抱いた。
そして彼はフツヌシを殺して島の民たちを脅した、自分たちに従わないのならば水晶にして殺そうとまでしたのだ。
「待って!」
そこで声を発したのがフツヌシの娘であるカヤノだった。
彼女は島民たちを守るために島の収入の七割を海賊団に渡すことと自分が協力者となり、この島にあると言われる悪魔の実を探すことを条件を承諾した。
トーマスは分からなくなっていた、今まで自分は力こそが全てを決めると思っていた。
でもフツヌシは違う、バーグマンを倒せる力を持っているのに島民たちから向けられる眼差しは『恐怖』ではなかったのだ。
そして彼はカヤノにも助けられていた。
ある日、自分が島に侵入した人間を仕留め損ねた時だ。戻って報告するとバーグマンにしこたま殴られたのだ。
「トーマス、俺は『一人残らず必ず仕留めてこい』と言ったはずだ・・・何で島の見張り役から『逃走した』って報せが俺の耳に入ってくるんだ?ええ?」
「ゴホッゴホッ・・・!」
腹を殴られて蹲るトーマス。
「お前は狙撃手だろう?ムシムシの実の能力もあるのにも関わらず何で撃ち殺せなかった?」
「つっ・・・それは、暗くなってきて、障害物もあったから・・・っ」
「だから何だ?」
トーマスの前髪を掴むバーグマン。
「お前、俺の下で何年海賊やってんだ?もう鼻たれ小僧じゃねーんだ、頭を使えよ。
暗いならテメーのホタル犠牲にしてでも灯りを創れ、障害物があるならそれを突き抜けて獲物を殺せるくらいの腕を持てってだけのことだろうが!!」
「うわあああぁぁっ!!」
揺さ振られながら罵倒されるせいでブチブチと髪が引き抜かれる。
「俺が『役立たず』が虫唾が奔るほど嫌うことをお前も良く知ってるだろう?」
「つっ・・・!」
「お前もそうなりたいか?」
バーグマンが髪の毛から掴む対象を頭に変えてまた力を込めてきた。
『やられる!』、『自分も水晶にされて壊される』と本気で感じたトーマスは目を瞑った。
その時だ、頭の圧迫が消えたのだ。
「子供相手に大人気ないぞ」
目を開けると外套が見えた、誰かが自分とバーグマンの間に立ってくれている。
「何のつもりだ?カヤノ」
「やり過ぎだと言っているんだ、侵入者は島から出て行ったんだ。それでトーマスは役目を果たしている」
「俺は必ず殺してこいと命じたんだ」
「殺す相手を見定めてから指示を出すことをお薦めする、後で厄介ごとになるぞ」
カヤノは殴られて座り込んでいるトーマスを立ち上がらせる。
「この子は私が手当する」
こんな細い体のどこから自分を立ち上がらせる力が出るのかと思ったが何故か彼女に対して安心感が出る。
「バーグマン、一つ忠告だ。
仲間を蔑ろにすることは控えることだ、さもなくばいずれ手を噛まれるぞ」
そう言って彼女は自分を連れて部屋を出て行った。