ONE PEICEの連載夢小説の設定は本編の『設定・注意書き』をお読みください。
第12話 マルメゾンVS麦わらの一味
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「チッ・・・邪魔しやがって」
不意打ちの炎に驚きつつも、何とか持ち直したマルメゾン。
しかし足元には炎を代わりに移したと思われる蝶たちの死骸が落ちている。
「アンタ、何にも思わないの?」
「何がだ?」
「アンタがそうやって普通に使っている蝶たちに何も感じないのかって聞いてるのよ」
足元に落ちている蝶たちを見るマルメゾンだが次の瞬間、グシャリと踏み潰していた。
「「!」」
「俺が自分の造った蝶たちをどう扱おうが勝手だろう」
「『造った』?」
「ああ」
マルメゾンが翅を広げた、そしてまた一羽の蝶を出現させる。
「元々は蝶たちの波長を操ることができるだけの極めて普通の能力だったんだが、それじゃあ面白くも何ともない。
普通の蝶を操っても何の役にも立たないからな、せいぜい標本コレクターになるか、標本のバイヤーになるのが落ちだからな。
だからもっと有効に使うにはどうするか考えたのさ」
カヤノは彼のことを曲芸師と言ったが正確には生物学者だ。
生物、主に動物を専門し、鞭やその他諸々の道具の扱いは動物の調教のために身につけたものだ。
ところが縁あってムシムシの実を食べ、モデル:アゲハの能力を身につけたマルメゾンは昆虫の事にも興味を持ち、昆虫の書籍を読み漁り、生態の調査にも乗り出した。
「探求心の末に導き出した答えは『俺好みの蝶(兵器)を造り出す』ことだ。
苦労したぜ?蝶の遺伝子を弄ったり、与える餌を変えてみたり、体の中に直接薬物を注入したりな。
それで完成したのがハヤアキの鷹どもを戦闘不能にした攻撃型アゲハのテング蝶。
美しい翅に光を集めて、その反射で相手を怯ませる特殊型アゲハ・モルフォ蝶。
体に炎を纏わせ、相手に突撃していく特攻型アゲハ:オオバコ蝶。
他にも元々持っている毒性を更に強い薬物で危険度をアップさせた猛毒アゲハも製造した。
打たれ、焼かれ、毒に侵され、死んでいく奴らを見るのは実に爽快、愉快そのものだったよ」
狂気地味た笑いがマルメゾンの口から零れる。
「このゲス野郎がっ!」
「下衆で結構、俺は海賊だ、元々下衆の集まり。どう言われようとこれが俺の生き方だ。
お前らも海賊なら『人助け』なんざ聖人ぶったことは止めちまえ」
「「!?」」
「海賊はな、本来は海上を航行している船舶や略奪や暴行をすることで著しく海上の治安を脅かす奴らのことだ。
海賊はな、正義でも何でもねぇ。世間から言えば悪人、大悪人なんだよ。
この島の住人だってそんなお前らを恐怖の対象にしか見ていない。
そんな感謝もされない奴らを助けたってお前らに何の得があるんだ?馬鹿馬鹿しくて笑えてくるぜ」
「「・・・・・」」
マルメゾンの言葉に少し押し黙っている二人。
するとフランキーが左手を抑えた。
「ナミ、先に行かせてもらってもいいか?」
「ええ、いいわよ」
フランキーの左手首がスライドされて銃口が現れる。
「『ビーンズ左(レフト)』!!」
弾丸が連続でマルメゾンに叩き込まれる。
「フン、球の無駄遣いだな」
『シジミ・オオバコ』を使い、銃弾を蝶たちの燃え盛る炎で受け止めてしまう。
「数撃ちゃ当たるってか?残念ながら全部不発だ」
「いいや、俺は攪乱役だからな。これでいんだよ。ちょうど砂塵もいい具合に舞ってきたからな」
「!」
白い砂塵が周りを囲んでいる中、少し色の違う靄が出てきた。
「何だ?これは?」
思わず後退るマルメゾンだが背後から何かに弾かれる。
それは靄だと思っていたものだった。
「『クール=チャージ』」
靄の正体はナミがクリマ・タクトによって集めて放出した冷気。
そしてその冷気は人の姿に身を変える。
「『蜃気楼=テンポ・幻惑妖精(ファタ・モルガナ)』」
ナミが複数の分身を造り出す。
「チッ・・・、面倒なことを!」
「さあ、どれが本物か?あなたにわかるかしら?」
『フフン』と得意げなナミ。
不意打ちの炎に驚きつつも、何とか持ち直したマルメゾン。
しかし足元には炎を代わりに移したと思われる蝶たちの死骸が落ちている。
「アンタ、何にも思わないの?」
「何がだ?」
「アンタがそうやって普通に使っている蝶たちに何も感じないのかって聞いてるのよ」
足元に落ちている蝶たちを見るマルメゾンだが次の瞬間、グシャリと踏み潰していた。
「「!」」
「俺が自分の造った蝶たちをどう扱おうが勝手だろう」
「『造った』?」
「ああ」
マルメゾンが翅を広げた、そしてまた一羽の蝶を出現させる。
「元々は蝶たちの波長を操ることができるだけの極めて普通の能力だったんだが、それじゃあ面白くも何ともない。
普通の蝶を操っても何の役にも立たないからな、せいぜい標本コレクターになるか、標本のバイヤーになるのが落ちだからな。
だからもっと有効に使うにはどうするか考えたのさ」
カヤノは彼のことを曲芸師と言ったが正確には生物学者だ。
生物、主に動物を専門し、鞭やその他諸々の道具の扱いは動物の調教のために身につけたものだ。
ところが縁あってムシムシの実を食べ、モデル:アゲハの能力を身につけたマルメゾンは昆虫の事にも興味を持ち、昆虫の書籍を読み漁り、生態の調査にも乗り出した。
「探求心の末に導き出した答えは『俺好みの蝶(兵器)を造り出す』ことだ。
苦労したぜ?蝶の遺伝子を弄ったり、与える餌を変えてみたり、体の中に直接薬物を注入したりな。
それで完成したのがハヤアキの鷹どもを戦闘不能にした攻撃型アゲハのテング蝶。
美しい翅に光を集めて、その反射で相手を怯ませる特殊型アゲハ・モルフォ蝶。
体に炎を纏わせ、相手に突撃していく特攻型アゲハ:オオバコ蝶。
他にも元々持っている毒性を更に強い薬物で危険度をアップさせた猛毒アゲハも製造した。
打たれ、焼かれ、毒に侵され、死んでいく奴らを見るのは実に爽快、愉快そのものだったよ」
狂気地味た笑いがマルメゾンの口から零れる。
「このゲス野郎がっ!」
「下衆で結構、俺は海賊だ、元々下衆の集まり。どう言われようとこれが俺の生き方だ。
お前らも海賊なら『人助け』なんざ聖人ぶったことは止めちまえ」
「「!?」」
「海賊はな、本来は海上を航行している船舶や略奪や暴行をすることで著しく海上の治安を脅かす奴らのことだ。
海賊はな、正義でも何でもねぇ。世間から言えば悪人、大悪人なんだよ。
この島の住人だってそんなお前らを恐怖の対象にしか見ていない。
そんな感謝もされない奴らを助けたってお前らに何の得があるんだ?馬鹿馬鹿しくて笑えてくるぜ」
「「・・・・・」」
マルメゾンの言葉に少し押し黙っている二人。
するとフランキーが左手を抑えた。
「ナミ、先に行かせてもらってもいいか?」
「ええ、いいわよ」
フランキーの左手首がスライドされて銃口が現れる。
「『ビーンズ左(レフト)』!!」
弾丸が連続でマルメゾンに叩き込まれる。
「フン、球の無駄遣いだな」
『シジミ・オオバコ』を使い、銃弾を蝶たちの燃え盛る炎で受け止めてしまう。
「数撃ちゃ当たるってか?残念ながら全部不発だ」
「いいや、俺は攪乱役だからな。これでいんだよ。ちょうど砂塵もいい具合に舞ってきたからな」
「!」
白い砂塵が周りを囲んでいる中、少し色の違う靄が出てきた。
「何だ?これは?」
思わず後退るマルメゾンだが背後から何かに弾かれる。
それは靄だと思っていたものだった。
「『クール=チャージ』」
靄の正体はナミがクリマ・タクトによって集めて放出した冷気。
そしてその冷気は人の姿に身を変える。
「『蜃気楼=テンポ・幻惑妖精(ファタ・モルガナ)』」
ナミが複数の分身を造り出す。
「チッ・・・、面倒なことを!」
「さあ、どれが本物か?あなたにわかるかしら?」
『フフン』と得意げなナミ。