ONE PEICEの連載夢小説の設定は本編の『設定・注意書き』をお読みください。
第11話 マルメゾンVSハヤアキ 友との約束
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「っ・・・ああ・・、最高に腹が立つぜ」
ブッと口から吐き出したマルメゾンがハヤアキを睨んだ。
「そうだろうよ、フツヌシの親父さんもそう思っただろうよ。
だがな・・・親父さんが受けた気持ちはこんなもんじゃねえ。これからお前の体に叩き込んでやるよ」
そう言って再びマルメゾンに近づこうとしたハヤアキだが目の前を白と黒の斑蝶がヒラヒラ飛んでいく。
「つっ!!」
すると急に眼が痛み出した。
「うわあぁぁっ!!」
目が痺れて痛み、瞼を開けていられない。
「な、何だこれは!俺の目に何がっ!?」
「まだ気づかねぇのか?」
「!?」
「俺は『お前の敗北は時間の問題』だと言ったはずなんだがな」
「つっ、テメーっ・・・何かしやがったのか!?」
痛みに苦しむハヤアキの様子を見ながら立ち上がったマルメゾン。
「さっき、お前の目の前を斑模様の蝶が横切っただろう」
「つっ・・・!?」
「あいつは毒性にある蝶でな、体の鱗粉や体毛に触れると痺れるんだよ。丁度、今のお前のようにな」
手袋をはめると先ほどの蝶を呼び寄せる。
「よくやった、カレハ」
ミナトたちの目を眩ませたモルフォ蝶も美しかったがこちらのドクガ蝶も美しい模様をしている。しかし『美しいものには・・・』という言葉があるように、蝶の中には有毒性の類もいる。
マルメゾンはムシムシの実・モデル:アゲハの能力者、戦場に応じてスピード、パワーなどタイプの違う蝶を使い分けていたようだ。
「能力者ではない割にはよくやったな、お前は。俺に少々と言っても負傷をさせたのだからな」
「・・・・・」
「だが、頼みの視覚が駄目になったらほぼ戦えねぇな」
また翅を出現させ、黒い蝶を呼び出す。
「今度は嗅覚で全身の動きを止めてから、この建物のように丸焼きにして殺してやるよ。
知っている奴らが見ても顔がわからないくらいにな」
出現させたドクガは『ジャコウ』というもの、翅から匂いを出し、相手の嗅覚に訴え、体の動きを止める能力を持っている。
「動けないお前が燃え尽きる姿、俺がじっくり見てカヤノに伝えてやるよ」
「つっ、この野郎っ・・・」
先程まで相手が窮地にいたのに今度は自分が窮地に立っている。
隊員たちはもう気配がないのでここから遠くに離れたようだが、自分はここでコイツに殺されてしまうだろう。
だが、覚悟していたことだ。警護団に入った時から自分は戦って死ぬのだと思っていた。
しかし、一つ心残りがあった。
シルフとの約束を守れなかったことだ。
カヤノの姉のシルフとは同じ時期にフツヌシに武術を習い、切磋琢磨してきた間柄だ。そんな彼女に異性として感情を抱くのにそう時間はかからなかった。
しかし、彼女が自分に同じ感情を抱いてくれることはなかった。
あくまで同じ師匠の兄弟弟子としてしか受け入れてくれなかったのだ。
告白して断られたこともある、諦めきれずに何度も伝えたこともあった。
それでも彼女の心は変わらなかった、そして彼女が20歳になった時、あの日が訪れた。
シルフがフツヌシの薦めで彦名島を出て、世界を旅することになったのだ。
その頃には感情的にも大人になっていたハヤアキも想いは持ち続けていても彼女を応援しようと思っていた。
そして出発の日、妹のカヤノにバレる前に彼女は早朝の便で島を離れることにした。
ブッと口から吐き出したマルメゾンがハヤアキを睨んだ。
「そうだろうよ、フツヌシの親父さんもそう思っただろうよ。
だがな・・・親父さんが受けた気持ちはこんなもんじゃねえ。これからお前の体に叩き込んでやるよ」
そう言って再びマルメゾンに近づこうとしたハヤアキだが目の前を白と黒の斑蝶がヒラヒラ飛んでいく。
「つっ!!」
すると急に眼が痛み出した。
「うわあぁぁっ!!」
目が痺れて痛み、瞼を開けていられない。
「な、何だこれは!俺の目に何がっ!?」
「まだ気づかねぇのか?」
「!?」
「俺は『お前の敗北は時間の問題』だと言ったはずなんだがな」
「つっ、テメーっ・・・何かしやがったのか!?」
痛みに苦しむハヤアキの様子を見ながら立ち上がったマルメゾン。
「さっき、お前の目の前を斑模様の蝶が横切っただろう」
「つっ・・・!?」
「あいつは毒性にある蝶でな、体の鱗粉や体毛に触れると痺れるんだよ。丁度、今のお前のようにな」
手袋をはめると先ほどの蝶を呼び寄せる。
「よくやった、カレハ」
ミナトたちの目を眩ませたモルフォ蝶も美しかったがこちらのドクガ蝶も美しい模様をしている。しかし『美しいものには・・・』という言葉があるように、蝶の中には有毒性の類もいる。
マルメゾンはムシムシの実・モデル:アゲハの能力者、戦場に応じてスピード、パワーなどタイプの違う蝶を使い分けていたようだ。
「能力者ではない割にはよくやったな、お前は。俺に少々と言っても負傷をさせたのだからな」
「・・・・・」
「だが、頼みの視覚が駄目になったらほぼ戦えねぇな」
また翅を出現させ、黒い蝶を呼び出す。
「今度は嗅覚で全身の動きを止めてから、この建物のように丸焼きにして殺してやるよ。
知っている奴らが見ても顔がわからないくらいにな」
出現させたドクガは『ジャコウ』というもの、翅から匂いを出し、相手の嗅覚に訴え、体の動きを止める能力を持っている。
「動けないお前が燃え尽きる姿、俺がじっくり見てカヤノに伝えてやるよ」
「つっ、この野郎っ・・・」
先程まで相手が窮地にいたのに今度は自分が窮地に立っている。
隊員たちはもう気配がないのでここから遠くに離れたようだが、自分はここでコイツに殺されてしまうだろう。
だが、覚悟していたことだ。警護団に入った時から自分は戦って死ぬのだと思っていた。
しかし、一つ心残りがあった。
シルフとの約束を守れなかったことだ。
カヤノの姉のシルフとは同じ時期にフツヌシに武術を習い、切磋琢磨してきた間柄だ。そんな彼女に異性として感情を抱くのにそう時間はかからなかった。
しかし、彼女が自分に同じ感情を抱いてくれることはなかった。
あくまで同じ師匠の兄弟弟子としてしか受け入れてくれなかったのだ。
告白して断られたこともある、諦めきれずに何度も伝えたこともあった。
それでも彼女の心は変わらなかった、そして彼女が20歳になった時、あの日が訪れた。
シルフがフツヌシの薦めで彦名島を出て、世界を旅することになったのだ。
その頃には感情的にも大人になっていたハヤアキも想いは持ち続けていても彼女を応援しようと思っていた。
そして出発の日、妹のカヤノにバレる前に彼女は早朝の便で島を離れることにした。