ONE PEICEの連載夢小説の設定は本編の『設定・注意書き』をお読みください。
第1話 霧を抜けた先にある島
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とある島のとある塔、男が1人バタバタと慌ただしく廊下を走り抜け、部屋の扉を開いた。
「バーグマン!」
「・・・・何だ?うるせーぞ」
ソファーベッドで寛ぎながらタバコをふかし、起き上がったガタイの良い男が煙を吐きながら煩わしそうに飛び込んできた男を見やる。
「これを見ろ!最近巷を騒がせているっ――」
「麦わらの小僧のことか?」
あっけらかんと答えられたことに呆然とする男。
『バーグマン』と呼ばれた男は再びタバコを咥えて足を組んで座り直した。
「そのことならマルメゾンから聞いた、司法の塔・エニエス・ロビーで全政府を敵にしたってこともな」
『フーッ』と煙を吐き出す。
「な、ならその麦わらがこちらに向かっていることも?」
「ああ、知ってる」
「だったら何故そんなに落ち着いていられる!?あのエニエス・ロビーを生き抜いた一味がこちらに来てるんだぞ!
それだけじゃない!あいつらはあの海軍でも腕利きのCP9も倒してきたんだぞ!!何故そんなに静かにしていられるんだ!!」
「キーキー、うるせーんだよ、マルラン・・・」
癇癪を起こしたように声を上げるマルランに対して耳を穿るバーグマン。
「『向かってる』っていっても『この島(彦名島)』ではないでしょ?」
すると白いドレスを着た女が入ってきた。
「よお、イングリット、気に入ったものは買えたのか?」
「ええ!これがそのお気に入りよ!欲しかったの、新しいドレス!」
イングリットはヒールを鳴らしながらバーグマンの横に腰を下ろした。
「お前、ドレスなら同じ色で同じもんたくさん持ってんだろ?」
「欲しいのよ!白はすぐ汚れちゃうんだから、何十着、何百着でも欲~し~い~の~よ~!!」
裾をチョンチョン持ち上げて呆れるバーグマンに抱きつくイングリット。
「あ、マルラン、さっきの話だけれど麦わらの一味は魚人島を目指しているようだから別にここに来るわけじゃないわ。
通過地点にあるってだけの話よ、通り過ぎてしまえばそれでいいじゃない」
「いや、しかし・・・」
「それに来たところで追っ払わせればいいじゃない、あの子にさ」
髪の毛を弄りながら足を組むイングリット。
「奴らは海軍でさえ手を焼いているんだぞ!しかも船長のモンキー・D・ルフィは3億の賞金首だ!他も億に近い連中なんだぞ!もしものことがあったらっ―――」
「マルラン」
「つっ――・・・」
バーグマンの一喝に押し黙るマルラン。
「お前は少し余裕を持て、みっともねぇぞ」
バーグマンは立ち上があった。
「お前がそんなに焦ってるってことは嵐の雲が起きたってことだろう?」
窓から海を眺める。
「嵐の雲の直撃は免れても気流の加減でここに流れ着くかもしれない・・・それを言ってるんだろう?」
「あ、ああ・・・」
自分の思っていることを当てられて驚くマルラン。
「もし奴らがこの島に来て、もしもあいつが負けたとしても俺にとっては好都合だ。
島の奴らは要を失うんだからな、今よりも快適になる」
「だ、だが、奴らが島民に味方をしたらっ――」
「その時はやり合うさ、懸賞金に見合わない札付きなんざ珍しくもねェ。
奴らがこの島に来たら『シンプルほど強い』というのをわからせるだけだ」
そう言うとバーグマンは手に持っていたタバコをへし折った。
「バーグマン!」
「・・・・何だ?うるせーぞ」
ソファーベッドで寛ぎながらタバコをふかし、起き上がったガタイの良い男が煙を吐きながら煩わしそうに飛び込んできた男を見やる。
「これを見ろ!最近巷を騒がせているっ――」
「麦わらの小僧のことか?」
あっけらかんと答えられたことに呆然とする男。
『バーグマン』と呼ばれた男は再びタバコを咥えて足を組んで座り直した。
「そのことならマルメゾンから聞いた、司法の塔・エニエス・ロビーで全政府を敵にしたってこともな」
『フーッ』と煙を吐き出す。
「な、ならその麦わらがこちらに向かっていることも?」
「ああ、知ってる」
「だったら何故そんなに落ち着いていられる!?あのエニエス・ロビーを生き抜いた一味がこちらに来てるんだぞ!
それだけじゃない!あいつらはあの海軍でも腕利きのCP9も倒してきたんだぞ!!何故そんなに静かにしていられるんだ!!」
「キーキー、うるせーんだよ、マルラン・・・」
癇癪を起こしたように声を上げるマルランに対して耳を穿るバーグマン。
「『向かってる』っていっても『この島(彦名島)』ではないでしょ?」
すると白いドレスを着た女が入ってきた。
「よお、イングリット、気に入ったものは買えたのか?」
「ええ!これがそのお気に入りよ!欲しかったの、新しいドレス!」
イングリットはヒールを鳴らしながらバーグマンの横に腰を下ろした。
「お前、ドレスなら同じ色で同じもんたくさん持ってんだろ?」
「欲しいのよ!白はすぐ汚れちゃうんだから、何十着、何百着でも欲~し~い~の~よ~!!」
裾をチョンチョン持ち上げて呆れるバーグマンに抱きつくイングリット。
「あ、マルラン、さっきの話だけれど麦わらの一味は魚人島を目指しているようだから別にここに来るわけじゃないわ。
通過地点にあるってだけの話よ、通り過ぎてしまえばそれでいいじゃない」
「いや、しかし・・・」
「それに来たところで追っ払わせればいいじゃない、あの子にさ」
髪の毛を弄りながら足を組むイングリット。
「奴らは海軍でさえ手を焼いているんだぞ!しかも船長のモンキー・D・ルフィは3億の賞金首だ!他も億に近い連中なんだぞ!もしものことがあったらっ―――」
「マルラン」
「つっ――・・・」
バーグマンの一喝に押し黙るマルラン。
「お前は少し余裕を持て、みっともねぇぞ」
バーグマンは立ち上があった。
「お前がそんなに焦ってるってことは嵐の雲が起きたってことだろう?」
窓から海を眺める。
「嵐の雲の直撃は免れても気流の加減でここに流れ着くかもしれない・・・それを言ってるんだろう?」
「あ、ああ・・・」
自分の思っていることを当てられて驚くマルラン。
「もし奴らがこの島に来て、もしもあいつが負けたとしても俺にとっては好都合だ。
島の奴らは要を失うんだからな、今よりも快適になる」
「だ、だが、奴らが島民に味方をしたらっ――」
「その時はやり合うさ、懸賞金に見合わない札付きなんざ珍しくもねェ。
奴らがこの島に来たら『シンプルほど強い』というのをわからせるだけだ」
そう言うとバーグマンは手に持っていたタバコをへし折った。