第10話 神秘の象徴

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この小説の夢小説設定
ONE PEICEの連載夢小説の設定は本編の『設定・注意書き』をお読みください。
ゾロヒロイン
マルコヒロイン

「ゴムゴムの・・・銃(ピストル)!!」


「ぐおっ!!」


「バーグマン!?」


バーグマンが吹っ飛んで台座に体を叩きつける。


「『三輪咲き(トレスフルール)』」

「!」

今度はイングリットと体に腕が三本生えて来た。

「ホールド!」

「きゃあっ!!」

すると腕に体を掴まれ、身動きできなくなる。

「ま、まさか・・・これは!!」

「その『まさか』だ!」

「!」

「『背肉(コートレット)ショット』!!」

「ぎゃほっ!!」


背中に強打されたマルラン。

「ったく、待たせやがるぜ」

「ははは、すみません・・・」


最後に岩陰から出てきたゾロがカヤノに合流する。

「テメー!一人だけカッコつけてんじゃねーぞ!!マリモのくせにっ!!」

「うるせーぞっ!クソコック!!」


マルランに蹴りを決めてきたサンジが尽かさずゾロと口論している。

「ああ~~、本当に待ったぜ!カヤノ!」

「うふふ、でもかくれんぼみたいで楽しかったわ」

「ん?まあ、そうだけどよ」



「な、何故・・・何故、麦わらの一味がここにっ・・・!!」


背中を抑えながらマルランが聞いてくる。

「私たちは彼女の頼みであなたたちよりも先にここに来て隠れていたのよ」

カヤノの代わりに説明を始めるロビン。

「この冊子、何だかわかるかしら?」

ロビンが二冊の本を取り出した。

「そんなボロい本が何だっていうのよ!」

「これは、あなたたちが探し求めていた悪魔の実の調査をまとめた日誌よ」

「「「!?」」」

「私も読ませてもらったわ。
今から200年程前、ここはただの島国で他国との貿易も盛んなものではなかった。
でもある植物研究員たちが他の島から渡ってきて腰を据えた。

この島はあなたたちが知っての通り、水源豊富で自然も多い、土の質も良い。
元々この島で農作をしていた民たちからそのことを聞き、実際に育っている植物を見てそう判断した研究員たちはここでなら他の地域では育ちにくく、手に入ることも少数な薬草を育てることに決めた。
彼らの判断は正しかった、自分たちが元居た国では育たなく、少量の輸入に頼らざるを得なかった貴重な薬草がこの島でなら作れたのよ。

その薬草の栽培が現在まで行われているのよ、そしてその研究員たちはそのままこの島に永住することを決めて民たちと一緒になり、子孫を増やしていった。
それが現在の彦名島の歴史よ、この島は自然の宝庫なのよ」

「そんなことはどうでもいいわ!肝心の悪魔の実はどうしたのよ!」

「日誌には先祖が古い宝箱が漂流しているのを見つけて持ち帰った、それが悪魔の実がこの島に来た経由だそうよ。
おそらくどこかの海賊船に乗っていたものが難破して海に落ちて流れ着いたんでしょうね。

拾ったその先祖は構造から唯の木の実ではないと感じ取り、ここに保管していたとあったわ。おそらく『海の魔物の化身』といわれるくらいだから何かしら感じたのでしょうね。

でもここに保管した日からこの島にはある変化が起きた、草木や花が育つのは早く、ここちの良い風が島を流れるようになってきた。
このことで島民の暮らしはさらによくなり、漁にも行くことができるようになった。島民は『豊穣の神様と風の神様が来てくれた』と喜んだ。
それがあの悪魔の実の力ではないかという考えに行きついたのはそれから数年後のことだったようだけど」

「その通りです、その漂着した悪魔の実を拾い上げ、ここに安置したのは私の母方の先祖で祖父の先祖でもあります。
祖父は植物学者たちの記録を読む傍ら、先祖の残した日誌も読んでいました。
そこで今この島が資源が豊富で、漁にも出られる力を運んできてくれた神々はきっと先祖の拾った木の実の力ではないかということに気付いたんです」

「なるほど、そこから調査を開始したわけか」



ボゴオォンン!!


『!?』


「そんなこたあ・・・どうでもいいっ!!」


煙を上げてムクリとバーグマンが起き上がる。
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