ONE PEICEの連載夢小説の設定は本編の『設定・注意書き』をお読みください。
第10話 神秘の象徴
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「カヤノ!」
「カヤノっ!」
「・・・・・・・」
確かに警護団の団員が先回りをして村に知らせに行っても島民たちが村からの脱出が完了するまでには時間がかかる。
棘海賊団の船員は彦名島の隠し経路はあまり熟知していないものの少々の近道くらいは知っているはずだ。
できるだけ多くの島民を助けたい、ならば答えは一つだ。
「わかった、悪魔の実が安置されている場所に案内する」
「良い判断だ」
「だが、その前に祖父と母は開放してもらおう」
「それはダメだ」
立ち上がるバーグマンは電伝虫を持ってカヤノに歩み寄る。
「二人は悪魔の実のところまできちんと案内させるまで檻の中にいてもらう。
もしもお前が変な気を起こされでもしたら大変だからな」
「っ・・・相変わらず、お前のやり口には反吐が出る!」
「いい子にしてれば解放してやるさ、ちゃんとお前が案内さえしてくれればな」
そう言うとロープの見張り役に電伝虫を渡すバーグマン。
「マルラン」
「いよいよか!」
ようやく包帯が取れたマルランが入ってくる。
「聞いての通りだ、カヤノに例の場所まで案内させる。
イングリットと一緒について来い、お前も待ち遠しかっただろう?」
「ああ、もちろんだとも!この島に眠る悪魔の実、この島の豊かさを司る神秘の象徴!そのうちの一つを私が貰い受けると約束したはずだ!この日をどれ程待ちわびたことか!!」
「ちょっと先に選ぶのは私よ、アンタは私のおこぼれを貰うのよ」
「黙れ、小娘!私が先だ!」
「うるせー!!黙ってろ!!」
イングリットの言い方に癇癪を起すマルランだがバーグマンの一喝に縮こまる。
「良いか?確かに俺はお前ら二人にこの島の悪魔の実をくれてやると約束した、だがなブツが見つかるまではキーキー言い争いをするな。
もし喚くようなら、二人ともバラして俺がもらう」
「「!?」」
身内であろうと容赦はしない、そんな気迫に恐れを成したマルランとイングリットは黙ってしまった。
「それじゃあ、早速案内してもらおうか」
「案内するという大袈裟なものでもない、入り口はこの第一研究棟の地下にある」
「「「!?」」」
これにはバーグマン、イングリット、マルランも驚く。まさに灯台下暗しだ。
「松明を用意しろ」
そう言って部屋を出て行くカヤノ。
バーグマンは松明の材料をマルランに渡すと後を付いていく。
―――――――――――――――
「ここだ」
一階に降りるとある場所で止まるカヤノ。
「ここって、馬鹿じゃないの?ここは一階のエントランスよ!」
騒ぐイングリットを余所にカヤノは額縁の裏のスイッチを片手で押した。
「!」
「!?」
「・・・・」
するとエントランスのカウンターの内側の床がスライドしていく。
「こんなところに隠し階段が・・・」
「こりゃあたまげた、額縁の裏はよくある隠し場所だが『それらしいスイッチ』でなければ素通りもするよな」
バーグマンも感心している。
「松明を」
油を沁み込ませた薪に火を着けるとカヤノは下へ降りて行った。
バーグマンとイングリットも続き、もう一つ松明を拵えて自分も追うマルラン。
地下通路は暗くジメジメしている、カヤノは松明の炎を取り付けられていた灯りに灯していく。
「カヤノっ!」
「・・・・・・・」
確かに警護団の団員が先回りをして村に知らせに行っても島民たちが村からの脱出が完了するまでには時間がかかる。
棘海賊団の船員は彦名島の隠し経路はあまり熟知していないものの少々の近道くらいは知っているはずだ。
できるだけ多くの島民を助けたい、ならば答えは一つだ。
「わかった、悪魔の実が安置されている場所に案内する」
「良い判断だ」
「だが、その前に祖父と母は開放してもらおう」
「それはダメだ」
立ち上がるバーグマンは電伝虫を持ってカヤノに歩み寄る。
「二人は悪魔の実のところまできちんと案内させるまで檻の中にいてもらう。
もしもお前が変な気を起こされでもしたら大変だからな」
「っ・・・相変わらず、お前のやり口には反吐が出る!」
「いい子にしてれば解放してやるさ、ちゃんとお前が案内さえしてくれればな」
そう言うとロープの見張り役に電伝虫を渡すバーグマン。
「マルラン」
「いよいよか!」
ようやく包帯が取れたマルランが入ってくる。
「聞いての通りだ、カヤノに例の場所まで案内させる。
イングリットと一緒について来い、お前も待ち遠しかっただろう?」
「ああ、もちろんだとも!この島に眠る悪魔の実、この島の豊かさを司る神秘の象徴!そのうちの一つを私が貰い受けると約束したはずだ!この日をどれ程待ちわびたことか!!」
「ちょっと先に選ぶのは私よ、アンタは私のおこぼれを貰うのよ」
「黙れ、小娘!私が先だ!」
「うるせー!!黙ってろ!!」
イングリットの言い方に癇癪を起すマルランだがバーグマンの一喝に縮こまる。
「良いか?確かに俺はお前ら二人にこの島の悪魔の実をくれてやると約束した、だがなブツが見つかるまではキーキー言い争いをするな。
もし喚くようなら、二人ともバラして俺がもらう」
「「!?」」
身内であろうと容赦はしない、そんな気迫に恐れを成したマルランとイングリットは黙ってしまった。
「それじゃあ、早速案内してもらおうか」
「案内するという大袈裟なものでもない、入り口はこの第一研究棟の地下にある」
「「「!?」」」
これにはバーグマン、イングリット、マルランも驚く。まさに灯台下暗しだ。
「松明を用意しろ」
そう言って部屋を出て行くカヤノ。
バーグマンは松明の材料をマルランに渡すと後を付いていく。
―――――――――――――――
「ここだ」
一階に降りるとある場所で止まるカヤノ。
「ここって、馬鹿じゃないの?ここは一階のエントランスよ!」
騒ぐイングリットを余所にカヤノは額縁の裏のスイッチを片手で押した。
「!」
「!?」
「・・・・」
するとエントランスのカウンターの内側の床がスライドしていく。
「こんなところに隠し階段が・・・」
「こりゃあたまげた、額縁の裏はよくある隠し場所だが『それらしいスイッチ』でなければ素通りもするよな」
バーグマンも感心している。
「松明を」
油を沁み込ませた薪に火を着けるとカヤノは下へ降りて行った。
バーグマンとイングリットも続き、もう一つ松明を拵えて自分も追うマルラン。
地下通路は暗くジメジメしている、カヤノは松明の炎を取り付けられていた灯りに灯していく。