ONE PEICEの連載夢小説の設定は本編の『設定・注意書き』をお読みください。
第10話 神秘の象徴
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
第一研究棟・棘海賊団本拠地。
「止まれ!」
「それ以上来るんじゃねぇ!!」
外から船員の怒鳴り声、怯えた声、大きな物音が聞こえてくる。
「お出ましか」
バーグマンが愉快そうにソファに座っている。
バキャッ!!
ドアが破られたかと思うと船員の男二人の胸倉を掴んだカヤノが立っていた。
「よお、待ちくたびれたぜ・・・カヤノ」
「・・・・・」
バーグマンの言葉に反応するわけでもなく、彼女は掴んでいた男たちを放した。
「門番に屈強そうなのを選んだつもりだったんだけど・・・無駄だったわね」
クスクス笑っているイングリット、門番の彼らはカヤノの表情に戦意を喪失し、勝手に気を失ったようだった。
それほどに今の彼女の顔は怒りに満ちているのだろう。
「第二研究棟を襲撃したそうだな?」
「ああ」
「何故だ?理由は聞かずともわかるだろう?」
「タイムアップだ、お前が情報操作していたことはそこのジジイから聞いたぜ」
チラリと視線を向けると水晶の檻に自分の祖父と母が捕らえられている。
「二年間も待たせてくれたなあ?それこそお前の言う『約定違反』じゃねーのか?」
「・・・・・・」
「こっちは二年も待ってあげたんだから感謝しなさいよ」
「気づかなかったヤツが何を言う・・・」
「何ですって?」
馬鹿にしたような笑いにムッとしたイングリットをバーグマンが制す。
「カヤノ、二年間俺たちを欺いていたことは水に流してやるよ。
その代わり、今すぐ俺たちを悪魔の実の置いてある場所に案内しろ。
断った時は・・・――」
パチンと手を鳴らすと檻の近くにいた船員がナイフを持って固定されたロープの前に立つ。
そのロープが固定しているのは、二人の捕らえられた檻の上部に吊り上げられている針山だ。
「見ての通りよ、アンタが断ればあの二人の檻の上の針山を固定しているロープを切る。人間二人押し潰してグシャグシャにすることくらいワケないわ」
「・・・・・・」
カヤノは黙っている、すると――・・・。
「カヤノ、教えてはいかん!!」
「お祖父ちゃん」
「教えてはそいつらの思うツボじゃ!!目的のモノが手に入れば島の民たちも何をされるかわからん!!」
「そうよ!!」
「母さん・・・」
「島の人々を思うなら教えてはダメよ!!」
ノームもウィンディもカヤノの気持ちはわかっているつもりだ、父であるフツヌシの宝物を守るためならば自分たちも何も惜しまない。
「言っておくがな」
「・・・・・」
「島の連中はもう全員人質になったも同然だぜ?」
「・・・・どういうことだ?」
「お前から情報を聞き出すために第二研究棟の他にお前らの住まいの村にも船員を行かせている。
そうすればお前は口を割らざるを得ないだろう?
まあ、お前の事だから『第二研究棟が襲撃された』と聞かされた時に村に遣いを出して避難させる準備はしているだろうがな。
だが、年寄り、子供もいる中での移動は厳しいだろう・・・もし、悪魔の実の場所を教えるなら今向かわせている連中に待機命令を出してやってもいいぜ」
「・・・・・・」
「選べよ、島民共の逃走が完了するまでの時間稼ぎをするか、断って皆殺しにするか」
「・・・・・・」
電伝虫をテーブルの上に置いて決断を迫るバーグマン。
「止まれ!」
「それ以上来るんじゃねぇ!!」
外から船員の怒鳴り声、怯えた声、大きな物音が聞こえてくる。
「お出ましか」
バーグマンが愉快そうにソファに座っている。
バキャッ!!
ドアが破られたかと思うと船員の男二人の胸倉を掴んだカヤノが立っていた。
「よお、待ちくたびれたぜ・・・カヤノ」
「・・・・・」
バーグマンの言葉に反応するわけでもなく、彼女は掴んでいた男たちを放した。
「門番に屈強そうなのを選んだつもりだったんだけど・・・無駄だったわね」
クスクス笑っているイングリット、門番の彼らはカヤノの表情に戦意を喪失し、勝手に気を失ったようだった。
それほどに今の彼女の顔は怒りに満ちているのだろう。
「第二研究棟を襲撃したそうだな?」
「ああ」
「何故だ?理由は聞かずともわかるだろう?」
「タイムアップだ、お前が情報操作していたことはそこのジジイから聞いたぜ」
チラリと視線を向けると水晶の檻に自分の祖父と母が捕らえられている。
「二年間も待たせてくれたなあ?それこそお前の言う『約定違反』じゃねーのか?」
「・・・・・・」
「こっちは二年も待ってあげたんだから感謝しなさいよ」
「気づかなかったヤツが何を言う・・・」
「何ですって?」
馬鹿にしたような笑いにムッとしたイングリットをバーグマンが制す。
「カヤノ、二年間俺たちを欺いていたことは水に流してやるよ。
その代わり、今すぐ俺たちを悪魔の実の置いてある場所に案内しろ。
断った時は・・・――」
パチンと手を鳴らすと檻の近くにいた船員がナイフを持って固定されたロープの前に立つ。
そのロープが固定しているのは、二人の捕らえられた檻の上部に吊り上げられている針山だ。
「見ての通りよ、アンタが断ればあの二人の檻の上の針山を固定しているロープを切る。人間二人押し潰してグシャグシャにすることくらいワケないわ」
「・・・・・・」
カヤノは黙っている、すると――・・・。
「カヤノ、教えてはいかん!!」
「お祖父ちゃん」
「教えてはそいつらの思うツボじゃ!!目的のモノが手に入れば島の民たちも何をされるかわからん!!」
「そうよ!!」
「母さん・・・」
「島の人々を思うなら教えてはダメよ!!」
ノームもウィンディもカヤノの気持ちはわかっているつもりだ、父であるフツヌシの宝物を守るためならば自分たちも何も惜しまない。
「言っておくがな」
「・・・・・」
「島の連中はもう全員人質になったも同然だぜ?」
「・・・・どういうことだ?」
「お前から情報を聞き出すために第二研究棟の他にお前らの住まいの村にも船員を行かせている。
そうすればお前は口を割らざるを得ないだろう?
まあ、お前の事だから『第二研究棟が襲撃された』と聞かされた時に村に遣いを出して避難させる準備はしているだろうがな。
だが、年寄り、子供もいる中での移動は厳しいだろう・・・もし、悪魔の実の場所を教えるなら今向かわせている連中に待機命令を出してやってもいいぜ」
「・・・・・・」
「選べよ、島民共の逃走が完了するまでの時間稼ぎをするか、断って皆殺しにするか」
「・・・・・・」
電伝虫をテーブルの上に置いて決断を迫るバーグマン。