ONE PEICEの連載夢小説の設定は本編の『設定・注意書き』をお読みください。
第9話 強行
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「・・・・・・」
見ればウィンディも同じ目をしている。
「・・・・さすが血縁者だ、同じ目をしやがる」
ニヤッと笑うとマルメゾンを呼ぶバーグマン。
「こいつらを縄で縛り上げろ」
「どうする気だ?」
「カヤノに案内させる」
「「!?」」
「カヤノの実力は俺も知っている、やり合って聞き出すには骨が折れるからな。
だから最小限のリスクで場所を聞き出す、お前らが要ればそれは十分可能だ」
「娘の枷になるくらいならっ・・・」
舌を噛もうとしたウィンディだが頭に強い衝撃を受ける。
「ウィンディ!」
ノームも次の瞬間気を失った。
「手間かけさせるな」
マルメゾンが手刀を喰わらせて眠らせていた。
「ホント、あの女の親族だけあるわ。いちいち癪に障る」
イライラを抑えながら話すイングリット。
「まあ、そう怒るな。もうすぐお前の望んだお宝にお目見えできるんだ」
「そうね!さっさとカヤノから聞き出しましょう!」
「ああ―――・・・っと、その前にやるべきことがあるな。なあ?マルメゾン」
「フフフ、そうだな」
視界の端でチラチラと燃えている機材や資料を見るマルメゾン。
「邪魔なものは早く消して奥に限る。
バーグマン、ここに残っている研究者はどうするんだ?」
「放っておけ、どうせ武器も何も使えない腰抜けどもだ」
「まあ、そうだが――アレの製造法を知っているかもしれん。それでは困るんだ」
「フン、好きにしろ」
電伝虫を取り出すと本拠地で待機している団員十数名を呼びよせるバーグマン。
「そいつらを第一研究棟に運べ、それからカヤノの腰巾着共にメッセージを送れ。
お前らはマルメゾンと一緒にここで研究員たちの対処に当たれ、指示はマルメゾンに一任する」
やってきた団員を二手に分かれさせ、そのうちの一つを率いて、ノームとウィンディを連れて引き上げる。
「さて・・・お前がどんな顔をするのか楽しみだ、カヤノ」
その少し後の事だった。
第二研究棟から炎が上がり、棟に残っていた研究員たちの悲鳴が風に乗って村まで響いてきた。
それは第三研究棟、もとい道場兼警護団本拠地にいたハヤアキとツラナギにも届いていた。
第二研究棟は彼らのいる第三研究棟からもよく見える、外から黄色く、内側にいくほど赤く燃えている研究棟。
そして風に乗って聞こえてくる悲鳴、誰の者かは一目瞭然だ。
「ツラナギ、あいつに知らせてこい」
「ハヤアキさん?」
せっせと武器を装備して出て行くハヤアキを見ているツラナギ。
「タイムアップだ、あいつらが動いた、もうやり合うしかねぇ」
「だったら僕も一緒にっ・・・」
「お前は来なくていい、カヤノのことを助けてやれ。警護団の人間も何人か連れて行くから大丈夫だ」
「・・・・・・」
ツラナギは迷っていた。
「ツラナギ」
「?」
「俺はな、二年前のことを繰り返したくねぇんだよ」
あの時、負傷をしていたとはいえ自分たちの知らないところで戦いが始まり終わっていた。それがどんなに悔しかったことか。
しかも自分が尊敬した恩師を殺されたことをベッドの上で聞かされた時の苦しみと言ったらなかった。
そんな歯痒い気持ちはもう御免だ、今はきちんと自分の力で守れる、そして約束を果たすのだ。
見ればウィンディも同じ目をしている。
「・・・・さすが血縁者だ、同じ目をしやがる」
ニヤッと笑うとマルメゾンを呼ぶバーグマン。
「こいつらを縄で縛り上げろ」
「どうする気だ?」
「カヤノに案内させる」
「「!?」」
「カヤノの実力は俺も知っている、やり合って聞き出すには骨が折れるからな。
だから最小限のリスクで場所を聞き出す、お前らが要ればそれは十分可能だ」
「娘の枷になるくらいならっ・・・」
舌を噛もうとしたウィンディだが頭に強い衝撃を受ける。
「ウィンディ!」
ノームも次の瞬間気を失った。
「手間かけさせるな」
マルメゾンが手刀を喰わらせて眠らせていた。
「ホント、あの女の親族だけあるわ。いちいち癪に障る」
イライラを抑えながら話すイングリット。
「まあ、そう怒るな。もうすぐお前の望んだお宝にお目見えできるんだ」
「そうね!さっさとカヤノから聞き出しましょう!」
「ああ―――・・・っと、その前にやるべきことがあるな。なあ?マルメゾン」
「フフフ、そうだな」
視界の端でチラチラと燃えている機材や資料を見るマルメゾン。
「邪魔なものは早く消して奥に限る。
バーグマン、ここに残っている研究者はどうするんだ?」
「放っておけ、どうせ武器も何も使えない腰抜けどもだ」
「まあ、そうだが――アレの製造法を知っているかもしれん。それでは困るんだ」
「フン、好きにしろ」
電伝虫を取り出すと本拠地で待機している団員十数名を呼びよせるバーグマン。
「そいつらを第一研究棟に運べ、それからカヤノの腰巾着共にメッセージを送れ。
お前らはマルメゾンと一緒にここで研究員たちの対処に当たれ、指示はマルメゾンに一任する」
やってきた団員を二手に分かれさせ、そのうちの一つを率いて、ノームとウィンディを連れて引き上げる。
「さて・・・お前がどんな顔をするのか楽しみだ、カヤノ」
その少し後の事だった。
第二研究棟から炎が上がり、棟に残っていた研究員たちの悲鳴が風に乗って村まで響いてきた。
それは第三研究棟、もとい道場兼警護団本拠地にいたハヤアキとツラナギにも届いていた。
第二研究棟は彼らのいる第三研究棟からもよく見える、外から黄色く、内側にいくほど赤く燃えている研究棟。
そして風に乗って聞こえてくる悲鳴、誰の者かは一目瞭然だ。
「ツラナギ、あいつに知らせてこい」
「ハヤアキさん?」
せっせと武器を装備して出て行くハヤアキを見ているツラナギ。
「タイムアップだ、あいつらが動いた、もうやり合うしかねぇ」
「だったら僕も一緒にっ・・・」
「お前は来なくていい、カヤノのことを助けてやれ。警護団の人間も何人か連れて行くから大丈夫だ」
「・・・・・・」
ツラナギは迷っていた。
「ツラナギ」
「?」
「俺はな、二年前のことを繰り返したくねぇんだよ」
あの時、負傷をしていたとはいえ自分たちの知らないところで戦いが始まり終わっていた。それがどんなに悔しかったことか。
しかも自分が尊敬した恩師を殺されたことをベッドの上で聞かされた時の苦しみと言ったらなかった。
そんな歯痒い気持ちはもう御免だ、今はきちんと自分の力で守れる、そして約束を果たすのだ。