ONE PEICEの連載夢小説の設定は本編の『設定・注意書き』をお読みください。
第8話 前触れ
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「ウソップも言ってただろ、俺たちはそんな仁義を欠くことはしねぇ。安心して食えよ」
器を渡した後、ハラマキに挿していたスプーンを渡してくる。
「すみません・・・いただきます」
湯気のたっている器に少し息を吹きかけながら汁を啜るとスプーンで具を食べ始める。
「美味しい・・・」
「そうか、良かったな」
ゾロもカヤノの向かい側に腰を下ろして食べ始める。
「体はもういいんですか?」
「ん?ああ、こんな傷、俺にとっては大したことねーよ」
そう言って料理を食べているゾロ。
「すみませんでした、いくらあなたをあの場から離脱させるためとはいえ、あんな無理を強いることを・・・」
「でも加減はしてくれただろ」
「・・・・・それでも、やっぱり」
彼女は優しい性格なのだろう、アワやハヤアキ、ツラナギの態度を見れば分かる。
カヤノは島の人間から好かれていて人望がある。だから彼女も己の身を盾にしてまで島の人間たちの命を守ろうとしている。
そして他国の人間をできれば殺したくない、筋が通るやり方ならばある程度割り切ることはできる。
『殺さず、血を流さず』などというのは所詮綺麗ごとだというのはわかりきっている。
「あの時の俺にはあの場を切り抜ける方法を見つけ出せるほどの余力はなかった。
ハヤアキとやり合ってあの様だ、不意打ちとはいえ情けねーよ。お前も剣士の中じゃあ強者に入る腕前だ。
そこにもう一人幹部がいたらやりづらい、そんな俺に突破口を作ってくれたのはお前だ。
ありがとよ、おかげで俺はこうして生きてる」
「・・・・いいえ、あなたが強い人で、良かったです」
多少手荒ではあったが彼は助かった、負い目はあるもののそこだけは安心していいだろう。
「お前は大丈夫だったのか?俺のことで責められなかったのか?」
「疑われているとは思います、イングリットは崖から落ちたことで死んだと思ったようですがバーグマンは死体を見ないうちはと疑念を持っていて警戒するように言ってきましたから。
でも、私が彼らに協力する際に出した条件の一つ、侵入者の排除のやり方はこちらで決める・・・私はそれに従って実行したまでです」
確かにゾロがそれで死亡した、或いは生きていたとしても仲間と共に島を出て行ってくれたのならばそれまでだ。
彼女は侵入者の排除をしたことに変わりはない、約束は破られてはいないのだ。
「でも、よく残る気になりましたね?」
「お願いをしてきたお前が言うのかよ。
悪いが俺はやられっぱなしなのは我慢ができねーんだ、ルフィもクソコックもな。
だからお前やアワのこともあるが俺たちは一味として棘海賊団にけじめをつける必要があるんだ」
「・・・・そうですか、そうですよね」
ゾロの話を聞いて納得したのか料理を食べ進めたのだった。
続く
器を渡した後、ハラマキに挿していたスプーンを渡してくる。
「すみません・・・いただきます」
湯気のたっている器に少し息を吹きかけながら汁を啜るとスプーンで具を食べ始める。
「美味しい・・・」
「そうか、良かったな」
ゾロもカヤノの向かい側に腰を下ろして食べ始める。
「体はもういいんですか?」
「ん?ああ、こんな傷、俺にとっては大したことねーよ」
そう言って料理を食べているゾロ。
「すみませんでした、いくらあなたをあの場から離脱させるためとはいえ、あんな無理を強いることを・・・」
「でも加減はしてくれただろ」
「・・・・・それでも、やっぱり」
彼女は優しい性格なのだろう、アワやハヤアキ、ツラナギの態度を見れば分かる。
カヤノは島の人間から好かれていて人望がある。だから彼女も己の身を盾にしてまで島の人間たちの命を守ろうとしている。
そして他国の人間をできれば殺したくない、筋が通るやり方ならばある程度割り切ることはできる。
『殺さず、血を流さず』などというのは所詮綺麗ごとだというのはわかりきっている。
「あの時の俺にはあの場を切り抜ける方法を見つけ出せるほどの余力はなかった。
ハヤアキとやり合ってあの様だ、不意打ちとはいえ情けねーよ。お前も剣士の中じゃあ強者に入る腕前だ。
そこにもう一人幹部がいたらやりづらい、そんな俺に突破口を作ってくれたのはお前だ。
ありがとよ、おかげで俺はこうして生きてる」
「・・・・いいえ、あなたが強い人で、良かったです」
多少手荒ではあったが彼は助かった、負い目はあるもののそこだけは安心していいだろう。
「お前は大丈夫だったのか?俺のことで責められなかったのか?」
「疑われているとは思います、イングリットは崖から落ちたことで死んだと思ったようですがバーグマンは死体を見ないうちはと疑念を持っていて警戒するように言ってきましたから。
でも、私が彼らに協力する際に出した条件の一つ、侵入者の排除のやり方はこちらで決める・・・私はそれに従って実行したまでです」
確かにゾロがそれで死亡した、或いは生きていたとしても仲間と共に島を出て行ってくれたのならばそれまでだ。
彼女は侵入者の排除をしたことに変わりはない、約束は破られてはいないのだ。
「でも、よく残る気になりましたね?」
「お願いをしてきたお前が言うのかよ。
悪いが俺はやられっぱなしなのは我慢ができねーんだ、ルフィもクソコックもな。
だからお前やアワのこともあるが俺たちは一味として棘海賊団にけじめをつける必要があるんだ」
「・・・・そうですか、そうですよね」
ゾロの話を聞いて納得したのか料理を食べ進めたのだった。
続く